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2018年4月 4日 (水)

薬剤耐性

さて。

今は小康状態の私の乳がん、最近また少し悪化してきました。

まぁ、原因はほぼ確定してるのですが、ネットでいろいろと調べてみたら、面白いことがわかりました。


いわゆる「抗がん剤」というのは、遺伝子の複製を阻害するものです。

がん細胞だけでなく正常細胞の遺伝子複製も阻害するので、髪が抜けるなどの副作用が出ます。

Wikipediaには「抗がん剤の作用機序としては、DNA合成阻害、細胞分裂阻害、DNA損傷、代謝拮抗、栄養阻害などがある。腫瘍細胞はいくつかの種類のものが混在しており、更に耐性を得やすい。」とあります。


注目すべきはこの「耐性を得やすい」というところ。


遺伝子の合成阻害に関しては、がん細胞は遺伝子を変異させて阻害を逃れることが知られています。これらの変異遺伝子はAnti Drug Gene、略して「ADG」と呼ばれます。

論文では○○耐性、という形で良く出てくるんですが、ネット上には患者向けに分かりやすく解説したものは見当たりません。せいぜいこのくらい。

古いタイプの抗がん剤、「遺伝子合成阻害剤」などと呼ばれる薬にこういう耐性があるのは知られていました。

この方などは抗がん剤治療を続けていたら、がん細胞にどんどん耐性がついてしまい、国内では使える抗がん剤がなくなり、日本ではまだ認可されていない抗がん剤での治療を受けに海外にまで行っていたそうです。すでにお亡くなりになってますが。


…と、ここまでは、何年か前に調べました。


しかし。

去年の暮れから始めた「ホルモン治療」。

これに関してはどうなのか?

調べてみました。


乳がんの内分泌抵抗性獲得メカニズムの解明


へぇ、抗エストロゲン製剤も、アロマターゼ阻害剤も、長期投与で耐性を獲得しちゃうんですね。

すごいですね、がん細胞。


他はどうだろう?

広い意味での「抗がん剤」には、分子標的薬も含まれます。最近では免疫チェックポイント阻害剤「オプジーボ」が「夢の薬」などと呼ばれてもてはやされてますが。

検索したら、こんな記事が。

「一方で、薬が効かなくなった例も見つかった。九州大学病院で従来の抗がん剤など計7種類を投与した後、治療の選択肢がなくなった70歳代の女性にオプジーボを投与したところ、約1年で効果がなくなった。中西洋一・副病院長は「一定の割合で薬に耐性が生じる」と指摘する。」

高価な薬を頑張って使い続けても、効かなくなっちゃったりするんですね。

「夢の薬」の正体見たり。

新薬認可→治療→耐性獲得→また新薬認可→治療→耐性獲得→ ...(以下無限ループ)


耐性獲得を避けるため、短期間に腫瘍を縮小させようと大量処方したりすると副作用がひどくなりますし。

やっぱり、何とか免疫系を正常化して強化して、がんに対抗するしかなさそうですね。



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