最近のトラックバック

最近のコメント

Sage's List

« IYTD 1 | トップページ | IYTD 3 緩和ケアやホスピスでできるがん患者のためのヨーガ療法 »

2018年7月 6日 (金)

IYTD 2 セラピストの新たな引き出し:がん患者へのヨーガアプローチ

前回の記事ではInternational Yoga Therapy Day (IYTD)へ行ったことのみ書きましたが、今回はその内容についてです。

まずはララ・ベヌーシス(アメリカ)さんの「セラピストの新たな引き出し:がん患者へのヨーガアプローチ」から。

ララ・ベヌーシスさんは講師一覧によれば

>病院や医学現場にヨーガを取り入れた先駆けの存在です。

>ニューヨーク・メモリアル・スローン・ケタリング・がんセンターで初めて、常勤のヨーガ・インストラクターとなり、成人と小児科の外来、入院患者、医療従事者に対する健康増進プログラムを作成しました。

>センターの「がん患者のためのヨーガ」というオンライン・ヨーガ・トレーニング・プログラムにも登場しています。

>また、乳がん・卵巣がん・肺がんの医療チームが行うヨーガの研究に、被験者のためのヨーガ・プログラムを作成しています。

>現在は、コロンビア大学の応用生理学の博士課程の学生であり、がんの生存に対するヨーガとエクササイズの効果とメカニズムに焦点を当てて調査しています。

だそうです。

>ニューヨーク・メモリアル・スローン・ケタリング・がんセンター

アメリカの病院ですが、一部では日本人にも有名な病院です。後述しますが。

実際にアサナをやるのかと思ったら、プロジェクターと椅子が用意されており、パワポ使ったプレゼンでした。

ララ先生はアメリカ人ですので、当然、英語での講義。

アメリカでクリパルヨガを習ったという方が通訳を担当されてました。この方、今年乳がんが発覚したとかで治療中のようで、帽子をかぶってらっしゃいました。

講義はまず、今日は「医療とヨガをつなぐ橋が出来た歴史的な日だ」という挨拶から始まりました。小林麻央さんの画像も使って、彼女のブログを讃えたり。

その後、がんの予防→診断→治療→サバイバーシップ→緩和ケア、と言う流れを解説(「寛解」という概念については触れず)、がん患者の増加や国別のデータ、日本での部位別死亡率などなどよくあるデータをグラフや図を使って説明。

今回のスライドは医療者向けにも使うものです、との説明がありましたが。

まぁ、よくある「がん患者の増加」「がんの危険性」「がんのリスク」等の話です。

で、またしてもよくある「肥満はがんのリスク」「運動はリスクを下げる」等のお話。

精神的ストレスとがんの関係は明らかではないが、精神的ストレスが身体に悪影響を与えるのは明らかだとして、ストレスがHPA軸や交感神経に与える影響を図示。

そしてヨガは副交感神経を活性化する。

座りっぱなしは良くない(と言う割にはこの講座は座学)。

なのでストレス解消と運動兼ねてヨガはすごくいいですよ、ってな話。



まぁ…。ストレスと身体との関係などは分かりやすくて良かったのですが…。

運動に関しては、以前に何回か否定した、がん患者がん経験者に運動を勧める記事と、殆ど同じ内容でした。

というより、もっと酷かった。

運動する時間が多いほどがんリスクは下がる、しかしある程度以上は変わらない(運動しすぎて上がることはない)。

そのため、64歳までの人には一日60分以上、65歳以上の人には一日40分以上の運動を勧める、と。



ホルモン関連が書かれたスライドが一瞬写りましたが、何の説明もなく次に行きました。



そしてヨガはあくまで医療の補完であり、医療そのものではない、と。

しかも何故か、「がん患者はホットヨガは避けるべき」。脱水症状と怪我のリスクがあるからだそうですが。

私もホットヨガはあまり好きではありませんが…怪我のリスクは普通のヨガも同じ、むしろ身体温めてからの方が怪我のリスクは減るはずだし、

がん患者が身体を温めることのメリットもあるでしょう?それは一切言わずに無視、ですか?



具体的にどこのがんにはどういうアサナがいいとかの話はありませんでした。

患者をみてハイベネフィット、ローリスクのものを選ぶ。それだけ。



こんなものも紹介されましたが。

American College of Sports Medicine roundtable on exercise guidelines for cancer survivors.

えーと…。昨日の今日で、検索して見つけたばっかりで、まだ詳しくは読んでないので何とも言えませんが。

「運動しないことを避ける」、ってことは良いと思うんですけど。

今回の通訳さんも、ヨガやってたのに乳がんになったんですよね。

私もです。

ならば、「ヨガは乳がんの予防になる」っては言えないんじゃないのかなぁ…?

うーん。



ちなみに、メモリアル・スローン・ケタリング・がんセンターでのヨガは患者には金銭負担なしで行われてるそうです。

あれ?ここには$295とあるけど…?寄付で行われてるって話でした。治験扱いかな?



ところで。私が「メモリアル・スローン・ケタリング・がんセンター」を知っていたのは、この本に出てきたから。

医療殺戮

116ページからかなりのページを割いて書かれています。

文章を引用してもいいんですが…。あまりに酷い内容なので、画像でお許しくださいませ。

ジャーナリストの方が米国国立公文書館で調べて書いた本だそうです。

内容に反論したい方は、まず公文書館の方へあたって、調べてみてください。


Dsc_0001 Dsc_0002

« IYTD 1 | トップページ | IYTD 3 緩和ケアやホスピスでできるがん患者のためのヨーガ療法 »

コメント

コメントを書く

コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/161243/66906336

この記事へのトラックバック一覧です: IYTD 2 セラピストの新たな引き出し:がん患者へのヨーガアプローチ:

« IYTD 1 | トップページ | IYTD 3 緩和ケアやホスピスでできるがん患者のためのヨーガ療法 »

2018年9月
            1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30            

Sage's Link List

  • がん対策推進基本計画
    厚生労働省が平成24年に発表したもの。これによると、治療せずに様子を見る「経過観察」はしちゃダメ!なのかな?なんで?w
  • 国立がん研究センター
    食事療法については何も載っていません。アルコール摂取を控えましょう、肥満に注意しましょう、ぐらい。

Sage's Music List

  • サラ・ブライトマン: 神々のシンフォニー
    日本盤のみボーナストラック追加。
  • 3/8にリマスター発売。
    Pink Floyd: 狂気
    まさに「狂気の沙汰」ですね。
  • Walk This Way
    RUN D.M.C.:
    エアロスミスとのコラボ。
  • Somewhere I Belong
    LINKIN PARK: METEORA
    あるプログラムでの使用曲。
無料ブログはココログ