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2018年7月 9日 (月)

IYTD 4 まとめ

IYTD(International Yoga Therapy Day)、実は主催者が誰か、どの団体なのか、はっきりしません。しかし、どうやら日本ヨーガ療法学会が関係していたようです。

他の参加者達の話を聞いていたら、明日は仙台に行くの?という会話が何度かあり、調べてみたらこんなものがあったようなので。

日本ヨーガ療法学会というのは、日本ヨーガニケタンという団体が立ち上げた、医療に特化したヨガの団体のようです。役員に医師らが名を連ねています。インストラクターの養成は日本ヨーガニケタンの方で行うようです。

他にIYTDに関連した団体はというと、パンフレットには

一般社団法人 健康促進・未病改善医学会

の広告がありました。

また、協力団体として以下の団体が名を連ねておりました。

Asian Yoga Therapy Association(AYTA)

International Association of Yoga Therapists(IAYT)

IYCインターナショナルヨガセンター

Iyengar yoga center

Studio TAKT EIGHT

Swami Vivekananda Yoga Anusandhana Samsthana(S-vYASA)

一般社団法人日本ヨーガ療法学会

クリパルジャパン

日本ヨーガニケタン

NPO法人日本ヨーガ療法士協会

ぷるなよが・ヨーガセラピースタジオ

海外の団体も含まれてはおりますが、ヨガの団体ってこれだけあるんですね。



ヨガの団体には、今回のIYTDには関わっていないものもあります。

一般社団法人全日本ヨガ連盟

一般社団法人全日本ヨガ検定協会

日本アイアンガーヨガ協会

特定非営利活動法人日本統合医学協会

一般社団法人日本ヨガメディカル協会




アメリカのヨガ団体はもっとすごいですよ。こんなにあります。
しかし。この状況をどう読むべきか?

1970年代、第二次世界大戦が終わったばかりでまだ欧米人が露骨にアジア人を差別していた頃、欧米を回ってヨガを披露し、その実力を示したのはB.K.S. Iyengar導師でした。

Iyengar導師の著書「Light on Yoga」は世界中にヨガのバイブルとして広まりました。和訳本は「ハタヨガの神髄」。まともなヨギなら目にしたことぐらいはあるでしょう。

このアイアンガー導師の流れを汲むのが「日本アイアンガーヨガ協会」です。



一方、「日本ヨガニケタン」という団体はインド政府公認の「スワミ・ヴィヴェーカナンダ・ヨガ研究所・ヨガ大学院大学(Swami Vivekananda Yoga Anusandhana Samsthana)」の講座を行っております。

ということは、日本のインド公式ヨガは「日本ヨガニケタン」なのか?
いやいや。

一般社団法人全日本ヨガ検定協会の検定は、インドの政府組織であるQuality Council of India(QCI)の検定を元に行っているようです。合格者にはAYUSH省のロゴも付いた「ヨガプロフェッショナル」の認定証が発行され、インド政府のウェブサイトに名前が掲載されるのだそうです。
これも「公認」???



果てはこんなものまで。



一体、どれが本来のヨガなのか、さっぱりわかりません。



ついでに。「特定非営利活動法人日本統合医学協会」は内閣府の認証を受けてはいます。しかしこれはあくまで特定非営利活動法人との認証なので、ヨガが正統かどうかということはまた別問題。

(ちなみにこの団体、サイトを見ればお分かりかと思いますが、5000年の歴史を持つヨガと、ヨガを元に開発されたたかだか100年程度の歴史しかないピラティスと同列の扱いをしています。ヨガの目的は「柔軟性を高める」こと?でしたか???)



一方、アメリカでもヨガは盛んです。IYTDにもララ先生以外に3名のアメリカ人講師の方が来られました。

そのアメリカでは、全米ヨガアライアンス200時間とか500時間とかいうコースがありまして、それを終了するとヨガインストラクターの資格が得られるとか。

しかし、その全米ヨガアライアンスはヨガセラピーとは一線を画す、という宣言がなされたとか。

それは当然ですよね。

何故なら。



分けておけば、ヨガセラピストになるには両方の資格を取らなきゃいけなくて、どちらの団体も儲かるからw



ヨガビジネス、凄いです。

日本でも、こんなのがあります。



ヨガビジネス講座



うひゃー!

この人、本当にヨギなんですかね?



ヨガの八支則の1、ヤマをご存知ないのでしょうか?

アヒンサー(非暴力)、アステーヤ(不盗)、サティヤ(正直)、ブラフマチャリア(貞操)、アパリグラハ(不貪)。

この5つ目がポイントです。

アパリグラハ(Aparigraha)とは、貪らないこと。次から次へと湧き起こる欲望に身を任せない、何かを過剰に所有しない。

つまり、本当に必要なものだけを手にすること、程度を超えた欲を持たないということです。

過剰に所有すると、執着がわいて、それを失うことへの恐れと怒りと嫉妬を生み、幸福を手に入れるのが難しくなります。



こういうもの学んでたら、「ヨガビジネス」なんて出来ないはずなんですけどね…。



ついでに。このヨガジェネレーションの講座にこんなのがあります。

「クリシュナ・グルジ」…?怪しさ満点なんですが…?????



国際的な問題もいろいろとあるのでしょうが、真面目なヨガがエセヨガに乗っ取られかかってしまっています。

「乳がんヨガ」なんてエセヨガの典型でしょう。

上記のヨガビジネス講座の案内にも書かれていますが、

>『ヨガインストラクターは飽和状態で、
>RYT200などのトレーニングを受けて、
>資格を取っても仕事がない・・・(;゚Д゚)!』
>でも、果たしてそれは本当なのでしょうか?

本当です。

だから、仕方なく病院にまで行って患者にヨガやらせようとするんです。

医学的根拠は曖昧なままに。



特に「乳がんヨガ」は、メディカルヨガの本でもYouTubeなどの動画を見ても、成長ホルモンが分泌されてがんが進行しそうなアサナばかり出てきます。

これは、「乳がん患者にヨガやらせれば化学療法が必要になって製薬会社が儲かる」から。



そう、患者のためじゃない。増えすぎたヨガインストラクターと、製薬会社のための「ヨガセラピー」。

そのための7時間3万円の「乳がんヨガ」インストラクター養成講座。たった1日7時間で、乳がんについて何が学べるというのでしょうか?

しかもその養成講座のインストラクターは、「ため息呼吸」はヨガではよく使われる、など平気でのたまう方だったり。



こんなのにいちいち付き合う必要はありません。



今回のIYTD。真面目な集まりではありましたし、いろいろと得たものはありました。

しかし、ララ先生は「医療とヨガをつなぐ橋が出来た歴史的な日」と讃えましたが…。

私には「伝統医療としてのヨガが西洋医学に負け、医療・健康ビジネスに取り込まれてしまった日」であるかのように感じられました。



IYTD,来年は5月にやるそうです。興味のある方はどうぞ。私は行かないと思いますが。



※緩和ケアの患者さんには鼻呼吸が難しい方や呼吸自体が大変な方もいらっしゃるので、口から大きく息を吐いてもらうこともあるそうです(ため息のように)。そうすると緊張がほぐれる、と。私が以前受けた「乳がん患者のためのヨガセラピー」、何度も「ため息つきましょう、はぁ~!」とやってたのですが、これは緩和ケアのためのものだったんでしょうか?ヴィラバッドラアサナをチェア使わずにやったりもしましたけどねぇ。

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