最近のトラックバック

最近のコメント

Sage's List

2016年11月25日 (金)

薬機法

先日、医師について書きました。

今日は、薬について書いてみようと思います。

私が打たれた抗がん剤は、「シクロフォスファミド」。アルキル化剤の一種です。

アルキル化剤は、アルキル基と呼ばれる原子のかたまりをがん細胞のDNAに付着させ、らせん状にねじれた二本のDNAを異常な形で結合させて、DNAのコピーができないようにさせるものです。

アルキル化基が結合した状態でがん細胞が分裂・増殖しようを続けようとすると、DNAがちぎれてしまうため、がん細胞は死滅します。そのため、腫瘍は縮小します。

が。

このアルキル化剤、正常細胞の分裂・増殖も抑制してしまいます。

というより、当初はその「正常細胞の分裂・増殖を抑制する」ことの方が目的の薬剤でした。

当初の名前は「イペリット」。第一次世界大戦でドイツ軍が使用し、数千人に中毒者を出し、100人近くが亡くなったのだとか。

そう、実は、医薬品ではなく、兵器として作られた「毒ガス」だったのです。

このガスの毒性はとても強く、研究者がその毒性の強さに研究を諦めたりしたそうです。

ところがその後、化学兵器の使用は禁止されてしまいます。

しかし、どこの国も密かに研究を続けていました。

日本でも実は、作っておりました。広島県大久野島で作られ、工場作業員が何人も中毒になったり肺がんを発症したりしたそうです。

当初は「からし」のにおいがするので「マスタードガス」などとも呼ばれました。しかしそれでは毒ガスの存在がにおいでバレてしまいます。そこで硫黄を窒素に置き換えた「ナイトロジェン・マスタード」が出来ました

そして第二次大戦が終了。冷戦時代に突入すると、作ってしまった毒ガスをどうするか?という問題に直面します。

1943年のイタリアのバーリ空襲におけるジョン・ハーヴェイ号事件では、アメリカ船籍のジョン・ハーヴェイ号に積んであったマスタードガス爆弾2000発から、マスタードガスが大量に海中に流出しました。

そして周囲の民間人や、事故処理作業にあたった作業員が中毒になってしまうのですが、この時、「マスタードガスにより白血球数が減少する」という現象がみられました。

そのため、白血病の薬として使われ、さらに他のがん患者に対しても治験が行われました。

そして生まれたのが「シクロフォスファミド」。商品名は「エンドキサン」。世界で一番売れている抗がん剤だそうです。副作用の少ない日本製の「ナイトロミン」という薬もあったそうですが、何故か使われなくなりました。

元が「毒薬」ですから、副作用がひどいのは当たり前です。

いわゆる「抗がん剤」というのは、このような薬ばかりです。

例えば、「マイロターグ」という薬があります(ゲムツズマブ オゾガマイシン Gemtuzumab ozogamicin)。白血病などの治療薬として使われるそうです。

ですがこの薬、「臨床試験において、本罪に関連したと考えられる死亡例が認められている。」そうです。

臨床試験については、添付文書では20例中5例が良好であるように書かれていますが、実際に調べてみると

なんと

臨床試験(第Ⅰ相・第Ⅱ相)338例中306例(90.5%)で被験者が死亡。

主な死亡原因は、肺出血、脳内出血、敗血症、肺炎等の副作用及び原疾患の悪化、だそうです。

そのため、この薬を承認しない国もありました。承認した国も10か国ほどありましたが、承認取り消しが相次ぎ、今でも「薬」として承認しているのは日本だけ。

これ…「薬」なんですか?「毒」なんじゃないの???

ちなみに薬機法第14条には

「申請に係る医薬品又は医薬部外品が、その効能又は効果に比して著しく有害な作用を有することにより、医薬品又は医薬部外品として使用価値がないと認められるとき。」

には、

前項の承認は、与えない。

とあります。前項とは

「医薬品(厚生労働大臣が基準を定めて指定する医薬品を除く。)、医薬部外品(厚生労働大臣が基準を定めて指定する医薬部外品を除く。)又は厚生労働大臣の指定する成分を含有する化粧品の製造販売をしようとする者は、品目ごとにその製造販売についての厚生労働大臣の承認を受けなければならない。」

つまり、

効果に比して著しく有害な作用を有することにより、医薬品として使用価値がないと認められるときには、製造販売についての厚生労働大臣の承認は与えない。
と決められているのです。

決められているはずなのに、何故か、厚生労働省のお役人には、無視されているようです。

何故、日本でだけ使われ続けているのでしょう?

敗戦国(国連でいう「敵国」)だから、或いは有色人種の国だから、仕方ない、ということなのでしょうか???

発売時期から推測すると、本田美奈子さんにも使われた可能性があるそうです。

ご冥福をお祈りいたします。

※2014年に「薬事法」は改正され「薬機法」になったのを把握しておりませんでした。訂正しました。
2017年10月
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31        

Sage's Link List

  • がん対策推進基本計画
    厚生労働省が平成24年に発表したもの。これによると、治療せずに様子を見る「経過観察」はしちゃダメ!なのかな?なんで?w
  • 国立がん研究センター
    食事療法については何も載っていません。アルコール摂取を控えましょう、肥満に注意しましょう、ぐらい。

Sage's Music List

  • サラ・ブライトマン: 神々のシンフォニー
    日本盤のみボーナストラック追加。
  • 3/8にリマスター発売。
    Pink Floyd: 狂気
    まさに「狂気の沙汰」ですね。
  • Walk This Way
    RUN D.M.C.:
    エアロスミスとのコラボ。
  • Somewhere I Belong
    LINKIN PARK: METEORA
    あるプログラムでの使用曲。
無料ブログはココログ