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Sage's List

2018年4月 6日 (金)

がんと運動

先日、FBのタイムラインにこんな記事が流れてきました。本文も引用します。


2018年2月16日より18日までアメリカ合衆国フロリダ州オーランドで開催されたThe Cancer Survivorship Symposiumのポスターセッションにて、術前化学療法中の乳がん、大腸がん患者に対する運動の疲労軽減、身体活動向上の効果を検証したPACT試験(Abstract 99)の結果がUniversity Medical Center Utrecht・Anne Maria May氏らにより公表された。
PACT試験とは、術後化学療法治療中のステージI-III乳がん患者(N=204人)、ステージI-III大腸がん患者(N=33人)に対して1週間に2回の頻度で理学療法士監視下にて60分間のサイクリング、ジョギングなどの有酸素運動、筋力トレーニングをし、1週間3回の頻度で自宅にて30分間の身体活動をする群(運動強化療法群)、または通常の身体活動をする群(通常ケア群)に無作為に振り分け、ベースライン時より4年後のMultidimensional Fatigue Inventory(MFI)に基づく疲労スコア、Short Questionnaire to Assess Health-enhancing Physical Activity(SQUASH)に基づく身体活動レベルを比較検証した多施設共同試験である。
なお、本試験に参加した患者204人の内4年後に生存していた患者は128人、その内訳は乳がん患者110人、大腸がん患者18人であり、運動強化療法群は70人、通常ケア群は58人である。
本試験の結果、ベースライン時より4年後の疲労スコアは通常ケア群に比べて運動強化療法群で-1.13(95%信頼区間:-2.45~0.20)減少を示したが、統計学的有意な差は確認されなかった。また、身体活動スコアも疲労スコア同様に通常ケア群に比べて運動強化療法群で高く、その値は141.77分/週(95%信頼区間:1.31~281.61)を示していた。
以上のPACT試験の結果よりAnne Maria May氏らは以下のように結論を述べている。”化学療法中の運動は、疲労、吐き気、痛みなどの治療関連有害事象(TRAE)を減少させる効果があることはよく知られています。しかし、4年間の長期に渡ってその効果があることを証明した試験はPACT試験が初めてです。”


こんな記事を目にして、

「やっぱりがん患者も運動した方がいいのか!ブログ書いてるアナタもフィットネスクラブに復帰しなさいよ!」

などとお考えのそこのアナタ。



よーく、読んでください。

「なお、本試験に参加した患者204人の内4年後に生存していた患者は128人、その内訳は乳がん患者110人、大腸がん患者18人であり、運動強化療法群は70人、通常ケア群は58人である。」



204人中128人生存?って、4年生存率63%?

しかも元の論文では「乳がん患者204人と大腸がん患者33人の237人、そのうち適した者は197人」になっている…?

そして4年後に応じたのが128人。

最初の237人のうち、他の109人が亡くなったのかどうか、abstractだけでは分かりませんでした。



「18週間の運動プログラム」を実施とのこと、約4ヶ月ですね。もしかしたら237人のうち適した197人を除く40人は、その間に亡くなってしまったのかも。



国立がん研究センターのがん情報サービスによりますと、日本では乳がんは5年生存率9割近いし大腸がんも7割程度です。

なのでもし「生存者128名」となると、4年でこの数値ですから

乳がん、大腸がん患者が運動すると生存率が落ちる

という結論が妥当なのでは…?

しかしこの論文はオランダで書かれたもの、オランダの5年生存率調べてみましたが分かりませんでした。


また、こんな記事もあります。

専門医に聞こう:乳癌に対する食事と運動の効果

生活習慣の要因、乳癌、うつについて
食事や栄養などの生活習慣のうち、不安やうつを和らげるのに効果的な要因はありますか。(乳癌と診断されるまでは、不安やうつの問題はなかったように思います)。
Ligibel医師:多くの試験によって、不安やうつには運動が効果的であることが明らかになっており、ほんの少し体を動かすだけでも、気分が改善されることが示唆されています。通常、少しずつ運動を始めることと、始める前に主治医に相談することを推奨していますが、データから、散歩などの適度な運動は、ほとんどの乳癌サバイバーが安全に実行でき、さまざまな点で健康によいことがわかっています。
癌サバイバーでの情報は限られていますが、体重を減らすことは、女性のうつに有効であるということも確認されています。



注目すべきはここ。

散歩などの適度な運動は、ほとんどの乳癌サバイバーが安全に実行でき、さまざまな点で健康によいことがわかっています。」

散歩程度なら、日常生活で出来ますよね。

徒歩や自転車での通勤・通学・買物等、自宅や職場内での階段の昇り降り、お子さんやお孫さんの送迎等、ペットの散歩、などなどを普通に出来る方は特に問題ない、ということではないでしょうか。

この記事はどちらかというと「寝たきりは危険ですよ」っていう話なのではないかと思います。

抗がん剤の副作用がきつくて寝てるだけの人、いますよね。私は大腿ヘルニア手術後の一時期がそうでした。

そうなると筋力落ちてサルコペニアにもなる危険性が出てきます。

そこだけは気をつけましょう、という話でしょう。


いや、でも、太ってるとがんリスク上がるし…という方。

もしかして、こんな記事を読んで、よし、運動して減量しよう!などとお考えですか?

閉経後の肥満、乳がんのリスクに 40~50代は要注意

乳がんの発生・増殖には、卵巣で作られる女性ホルモン(エストロゲン)が関係しており、特に排卵時期に分泌されるエストロゲンにさらされる時間が長いほど、発症リスクを高めるとされる。昭和大学医学部乳腺外科の中村清吾教授は「妊娠初期には、乳がんとの関係が深いエストラジオール(E2)というタイプのエストロゲンの分泌が低下するので、妊娠・出産回数が多いほど、乳がんの発症リスクは下がる」と話す。
また閉経後は、卵巣で作られるエストロゲンが大幅に減少し、その代わり、わずかではあるが体内の脂肪組織でエストロゲンが作られるようになる。そのため、BMI(肥満指数)が25を超える肥満の女性の場合、血液中の女性ホルモンが増加することで、乳がんの発症リスクが高まってしまう。閉経後は体脂肪のコントロールをすることが予防のカギだ。



はい、ここにも落とし穴があります。

「体内の脂肪組織でエストロゲンが作られる」

この表現。ネット上でよく見かけます。

しかし、脂肪細胞がそのまま女性ホルモンに変化するわけではありません。

エストロゲンは、「アンドロゲン」というホルモンから酵素アロマターゼを介して合成されます。

「アンドロゲン」は男性ホルモン、男性は精巣から、また男女ともに副腎からも分泌されます。テストステロン、ジヒドロテストステロンなど数種類が含まれます。



「テストステロン」。はい、フィットネスマニアなら聞いたことがあるはずですね。

そう、筋肉を増強してくれるホルモンです。
女性の場合、これが酵素アロマターゼを介してエストロゲンになるのです。



なので

運動する→テストステロン分泌→エストロゲン合成→乳がん進行

となるわけです。

なので、がん予防のために減量したいなら、一食抜いて代わりにお茶を飲む程度の、軽めのファスティングをお勧めします。



また、運動すると「成長ホルモン」も分泌されます。

この成長ホルモンも、がん細胞を成長させてしまうのです。

高身長の人ほど「大腸がん」になりやすい

性格とは無関係である一方で、がんが体形と関係することはわかっている。世界がん研究基金の報告書によると、「身長の高さ」によって、大腸がん、閉経後の乳がんはリスクが「確実」に高くなり、膵臓がん、閉経前の乳がん、卵巣がんはハイリスクの「可能性が高い」と分析されている。
高身長とがんの影響では、現在、成長ホルモンの働きに注目が集まっている。成長ホルモンには発達を促進するだけでなく、細胞の「アポトーシス」を阻害する働きもある。アポトーシスとは「細胞が自ら消滅する」ことを意味する言葉で、がん細胞の始まりとなる細胞の多くはアポトーシスされるので、人はがんにならない(それを逃れたら、がん細胞となっていく)。成長ホルモンが多く分泌される人は、アポトーシスが阻害されるため、がん細胞が増殖しやすい、と考えられている。



この他、成長ホルモンによって生成されるIGF-1(インスリン用成長因子1)が乳がん細胞の成長を刺激する、とも考えられています。これは「乳がんと牛乳」にも載ってました。



なので

乳がん患者は、せいぜい脚の筋肉を維持する程度の運動しか、出来ないのですよ。

アロマターゼ阻害剤飲んでれば大丈夫?

いや、耐性の問題があります。

おそらく、激しい運動続けてる方が耐性つきやすいでしょう。



それでも運動を勧める人は、エビデンス提示してくださいね。

特に、フィットネス関係者。

その中でも特に、メディカルヨガ関係者!

「ため息呼吸」についてもよろしくお願いしますw

2018年4月 4日 (水)

薬剤耐性

さて。

今は小康状態の私の乳がん、最近また少し悪化してきました。

まぁ、原因はほぼ確定してるのですが、ネットでいろいろと調べてみたら、面白いことがわかりました。


いわゆる「抗がん剤」というのは、遺伝子の複製を阻害するものです。

がん細胞だけでなく正常細胞の遺伝子複製も阻害するので、髪が抜けるなどの副作用が出ます。

Wikipediaには「抗がん剤の作用機序としては、DNA合成阻害、細胞分裂阻害、DNA損傷、代謝拮抗、栄養阻害などがある。腫瘍細胞はいくつかの種類のものが混在しており、更に耐性を得やすい。」とあります。


注目すべきはこの「耐性を得やすい」というところ。


遺伝子の合成阻害に関しては、がん細胞は遺伝子を変異させて阻害を逃れることが知られています。これらの変異遺伝子はAnti Drug Gene、略して「ADG」と呼ばれます。

論文では○○耐性、という形で良く出てくるんですが、ネット上には患者向けに分かりやすく解説したものは見当たりません。せいぜいこのくらい。

古いタイプの抗がん剤、「遺伝子合成阻害剤」などと呼ばれる薬にこういう耐性があるのは知られていました。

この方などは抗がん剤治療を続けていたら、がん細胞にどんどん耐性がついてしまい、国内では使える抗がん剤がなくなり、日本ではまだ認可されていない抗がん剤での治療を受けに海外にまで行っていたそうです。すでにお亡くなりになってますが。


…と、ここまでは、何年か前に調べました。


しかし。

去年の暮れから始めた「ホルモン治療」。

これに関してはどうなのか?

調べてみました。


乳がんの内分泌抵抗性獲得メカニズムの解明


へぇ、抗エストロゲン製剤も、アロマターゼ阻害剤も、長期投与で耐性を獲得しちゃうんですね。

すごいですね、がん細胞。


他はどうだろう?

広い意味での「抗がん剤」には、分子標的薬も含まれます。最近では免疫チェックポイント阻害剤「オプジーボ」が「夢の薬」などと呼ばれてもてはやされてますが。

検索したら、こんな記事が。

「一方で、薬が効かなくなった例も見つかった。九州大学病院で従来の抗がん剤など計7種類を投与した後、治療の選択肢がなくなった70歳代の女性にオプジーボを投与したところ、約1年で効果がなくなった。中西洋一・副病院長は「一定の割合で薬に耐性が生じる」と指摘する。」

高価な薬を頑張って使い続けても、効かなくなっちゃったりするんですね。

「夢の薬」の正体見たり。

新薬認可→治療→耐性獲得→また新薬認可→治療→耐性獲得→ ...(以下無限ループ)


耐性獲得を避けるため、短期間に腫瘍を縮小させようと大量処方したりすると副作用がひどくなりますし。

やっぱり、何とか免疫系を正常化して強化して、がんに対抗するしかなさそうですね。



2018年3月28日 (水)

中毒百科 薬物乱用編

前回に続き、薬物中毒の本の紹介です。

薬物乱用・中毒百科 - 覚醒剤から咳止めまで

著者は同じく筑波大学名誉教授の内藤裕文先生。

本のカバー折り返しには、

◆薬物乱用のすべて-作用機序、急性中毒、慢性中毒、耐性、離脱、再燃(フラッシュバック)、乱用の実態(事例)-を体系的に分かりやすく解説したわが国で初めての成書。

とあります。


乱用の実態(事例)。すごいです。


咳止めや向精神薬で、事件多発!放火したり恐喝したり窃盗したり…。

市販薬を使った個人の中毒から、処方薬での医原性依存症、そして国家ぐるみの犯罪まで。

あまり詳しく書きすぎて、このブログが薬物乱用を促すようになっても困りますので、さらっと気になったところだけ紹介しますね。



まずは「覚醒剤」として有名な

「メタンフェタミン」

戦前に喘息・鼻閉の薬として登場したアンフェタミン、メタンフェタミン。

ドイツ軍が使っているのを知った日本軍も製薬会社に作らせるようになります。しかしドイツでは習慣性や統合失調症への移行が問題になり危険薬に指定されたのに対し、日本軍は第二次大戦中にヒロポン®を長距離洋上飛行の戦闘機パイロットに注射したり、「突撃錠」として使ったりしました。

数百人規模の臨床実験も、軍需工場などで行っています。

特攻隊員も服用していたようですね。

しかし戦後、敗戦とともに軍所有のヒロポン®が民間に流出。

眠気覚まし、疲労、二日酔い…その他何にでも効く万能薬であるかのようなパンフレットで宣伝。学生が試験勉強のために使用する例が多かったのだとか。

その後劇薬指定され処方箋がなければ入手できなくなりました。しかし処方箋偽造が行われ、闇値で横流しをする薬局も。

メタノールなどの中毒はほぼ本人に限定されるのに対し、メタンフェタミンは本人だけでなく周囲に大きな災禍を及ぼすという点で社会への影響が大きいのです。

戦災孤児の多くが覚せい剤使用者で、薬欲しさに収容所を脱走し、スリや空巣で薬代を荒稼ぎしていた少年や、中毒症状をからかわれて発作的に人を刺してしまった少年などの痛ましい事例がありました。

覚醒剤と幻覚剤、興奮剤の違いは、後二者が摂取後すぐに幻覚という精神症状を現すのに対し、覚醒剤は連用により「覚醒剤精神病」という状態になって幻覚・妄想を現すことなのだそうです。

誰かが自分の噂をしている、という幻聴から、狙われている、殺される…!という被害妄想から凶暴になり発作的に傷害、殺人、放火などに走る。

しかも、しばらく断薬して無症状でいても、少量の再使用で症状が再燃することがあるのだそうで…。飲酒や手術の麻酔などでも、再燃は起きるのだそうで…。

暴れまわる中毒者を仕方なく押さえつけると、「拘束死」することも問題です。

激しい運動で呼吸運動も極限まで亢進しており、そのような時に呼吸運動を抑制してしまうと死につながるのだそうです。短時間の拘束でも、呼吸を抑制するような薬物でも死に至ります。

1951年に覚醒剤取締法が施行されると情勢は一変、1960年には検挙者は激減。しかし1970年代にまた増え始め(暴力団関係者が売買)、1985年から再度減少に転じますが、1990年代後半、東南アジアでの使用が激増、外国人から購入して使用するケースが増えました。

そういえば去年あたり、茨城県沖の洋上で覚醒剤取引が行われていたとか。今でもあるんですね。こわいこわい。



次いで、ページは飛ぶのですが、国家による乱用つながりで

「LSD」

を見てみましょうか。



スイスのバーゼルにあるサンド社(現ノバルティス)の化学者、アルバート・ホフマンにより1938年に合成されました。麦角アルカロイドから抽出した有機化合物リセルグ酸アミド(d-lysergic acid diethylamide)、ドイツ語名Lysergsäure-diethylamid。

ホフマン本人が250µg服用して強烈な幻覚を経験したのが1943年4月、他の研究者らによって幻覚作用が発表されたのが1947年。ドイツ語名LysergSäure-Diethylamidの頭文字をとって、「LSD」と名づけられました。
※本に記載のスペルとネット検索で見つけたスペルが違うので、ネットの方を使うことにします。

『1950年代に入り、統合失調症など精神疾患の治療に積極的に試みられ、またその病態解明のための実験的投与も行われ、サイケデリック文化が幕開けした。画家、音楽家、文学者でLSDに興味を示す者も多く、LSDの影響下に作られた作品も少なくない。』

1960年代から1970年代にかけて、ありました。サイケ文化。

歪んだ文字やカラフルなペイズリー模様が渦巻き状に描かれたイラストなど。

1980年代に雑誌「宝島」で再ブームになったりしますが、その「宝島」も休刊してしまったようですね。残念。

1955年には1回の摂取で重篤な障害を起こす可能性があること、既往の精神障害が悪化することなどが既に指摘されていましたが、この後、LSDは発見者のホフマン自身が“Mein Sorgenkind(私の問題児)”と嘆く運命をたどることになります。

1950-1960年代にかけて、LSDを使った様々な実験が行われ、LSDを使ったアーティストが様々な作品を発表していました。

しかし1966年に米国でLSDを沁み込ませた(原文ママ)角砂糖を5歳の女児が食べて痙攣を起こし病院に運ばれ、また医学部中退の男がLSDを飲んで3日間幻覚妄想状態で無意識のうちに義母を殺害する事件が発生しました。サンド社は販売を中止、研究用を含めすべてのLSDの回収に踏み切り、10月、LSDは規制されました。

日本では、こんな論文が発表されました。

LSDによる精神障害について

24-34歳の医師と看護師22人にLSDを1µg/kg、症状によって100µgを投与した結果をまとめているそうです。

他の、個別の事例に関しては…あまりにひどいものが多いので、割愛します。自傷行為やら殺人やら…。興味のある方は実際に読んでみてください。



さて、重要なのはここから。



1952年、LSDにより統合失調症に似た状態を作り出すことができるという論文が発表されました。

そして米軍はLSDを「死者を出さない兵器」とみなし、航空機から散布する幻覚化学兵器の候補として検討しました。さらにCIAは、マインド・コントロール、つまり精神操作、洗脳、自白誘導、心理的拷問などのための薬物を探していました。

毒性は少なく致死性の弱いLSDはうってつけでした。敵側のスパイや捕虜の自白、転向に使えないかとか、敵の飲用水へ投入する方法など、あらゆる可能性を模索したのだとか。

一部の精神科医たちは、CIAから領収書不要の潤沢な研究費を受け取って、「LSDによる精神操作」をテーマとする研究員となりました。

CIAのこの計画は「ブルーバード計画」という暗号名で呼ばれ、1951年からは「アーティチョーク計画」と名前を変え、さらに1953年には「MKウルトラ計画」に発展。149ものプロジェクトがあったそうです。

以下、『』内は引用です。

『カナダ、モントリオールのマギル大学、アラン記念研究所のキャメロン(Donald Ewen Cameron)は1957-1964年まで、CIAからの資金で治療と称し統合失調症の患者に実験を行った。患者はまず“睡眠治療”として、睡眠薬で数ヵ月にわたって意識もうろう状態におかれた後、“思考の初期化”のため頻回の電気ショックと大量のLSD投与によって過去の思考様式を消去され、次いで“新しい条件付け”のため睡眠室に閉じ込められ、ふたたび睡眠薬漬けとなり、枕の下のスピーカーから録音テープを患者によっては25万回繰り返し聞かされた。』

『実験は無為に終わり、記憶喪失、失語症、失禁など後遺症に悩む患者の一部は、後に米国政府を相手取り、1人100万ドルの損害賠償請求の訴訟を起こした。患者の同意なしに、実験が行われていたのである。CIAは同意なしの人体実験に研究費を提供していたわけで、“ニュルンベルク綱領”への明白な違反であった。』

『サンド社は研究データの提供を条件に世界の研究者に無料でLSDを提供していたが、1953年ころDelysid®という医薬品として発売した。以降、米国ではFDA(食品医薬品局)が配布を取り仕切り、結果的にはニュルンベルク綱領違反のCIAの非人道的マル秘洗脳剤計画を支援した。』

『1974年12月のニューヨークタイムズ紙の記事がきっかけで設置された上院のチャーチ委員会と、大統領直属のロックフェラー委員会の活動で、MKウルトラ計画が明るみに出た。しかし前年に、CIA長官Richard Helmsが資料の破棄を命じた後で、明らかになったのは、破棄を免れた断片的な資料と関係者の証言による全貌の一端だけである。キャメロンの死後、遺族は資料を破棄していた。』

『ゴットリーブはLSDの効果が持続的ではないことから、尋問用の武器としてではなく一時的な錯乱剤として使うことを思いついた。敵方の首脳や政府高官に密かに飲ませれば、公的な場面や重要な会合で奇妙なふるまいや馬鹿げた言動をするに違いなく、その効果は絶大と思われた。』

そして陸軍の生物兵器の開発者、フランク・オルソンがホテルの10階から飛び降りて死亡します。

『ゴットリーブが(CIA職員に対する実験の)次にとったステップは、実験対象をCIA関係者から普通に生活する一般人に広げ、密かにLSDを与えて言動を観察することだった。』

『ドラッグを常用する娼婦を一晩100ドルで雇い、仕事中に逮捕されたら警察にわたりをつけると保証し、近くのバーで引っ掛けたビジネスマンをCIA直営のアジトに連れ込ませ、飲み物にLSDを入れ、マジックミラー越しに、カクテルをすすりながら麻薬常用の娼婦と幻覚男との裸のもつれ合いを観察、写真に撮り記録した。』

うわぁ~!

「MKウルトラ計画」、最近ではWikipediaにも載ってはおりますが、「航空機から散布する幻覚化学兵器」なんかを、本当に計画してたんですね!

しかも発覚前に資料を破棄、とか…某省庁のようなw

そして一般人もいつの間に実験に巻き込まれていたとか…。しかもその手法が…w

「これもトンデモなデマ話なんじゃないの?」と疑う方、この本では参考文献が多数(LSDの文献紹介のみで5ページ分以上)紹介されておりますので、そちらを調べてみてくださいね。



さて、LSDはサンド社がDelysid®という名前で販売しておりましたが、次は医師の処方薬による中毒です。

「メチルフェニデート」

化合物名のみだと分かりにくいかもしれませんが、「リタリン®」ならば聞いたことがある方も多いのではないでしょうか。

そう、うつ病などの治療薬として使われていた薬です。現在でもナルコレプシー(「居眠り病」とも呼ばれる睡眠障害)には処方されています。

覚醒剤メタンフェタミンやコカインに似た作用で、集中力が高まったり、眠気が覚めたりするようです。

『1966年には、1961-1964年にかけてナルコレプシーの治療にメチルフェニデートを主とする中枢刺激薬を数ヵ月から1年連用し、急激に幻聴・妄想状態を呈するに至った3例が報告された。』

こんな昔から分かってはいたんですね。1960年代後半に医薬品として承認されたリタリン®は暴力団関係者などの間に出回り、乱用されることになります。

しかし、メチルフェニデート依存症のほとんどすべては、医師がうつ病と診断し安易に処方したのが発端なのだそうです。

その後患者は医師に自ら要求し、時には威嚇して処方箋を入手し、徐々に量が増えて依存していく…。

この「病院でもらえる覚醒剤」リタリン®の販売元はノバルティスファーマ(またお前か!)で、世界60ヵ国以上で販売されてましたが、うつ病への適応を認めていたのは日本だけだったそうです。

さすがのノバルティスファーマも1995年の効能再評価の際、依存症に陥る危険性があり他の有効な新薬も普及しているので、軽症うつ病への適応を止めるのが妥当と申し入れました。しかし厚生省(当時)は効能を“従来の抗うつ剤が効かない患者”に変更してうつ病への適応を続けたそうです。

そして2007年にはうつ病についての適応は取り消されますが、そのかわりヤンセンファーマ社の徐放剤「コンサータ®」がADHD適応になりました。

医原性依存症が多いこの薬。

こんな薬、子供に出してもいいんでしょうか…?

『10代の男性は就職した企業で過労から体の不調を訴え精神科を受診、うつ病と診断されリタリンを処方された。元気を取り戻したかにみえたが、間もなく不眠や体のだるさを訴え服用量が増え、数ヵ所の医療機関を渡り歩きリタリンを大量に集め、会社も欠勤しがちになり半年後に辞職した。母親が処方箋を出した病院に問いただしたところ、ナルコレプシーだから処方したと答えたが、診断の根拠となる脳波の検査はしていなかった。男性は止める母親に「医者が処方した薬を飲んで何が悪い、殺すぞ」とわめき散らしナイフを振りかざし服薬自殺を図った。書店の店員が笑っているという妄想から、本をナイフで切り裂いて逮捕されたこともある。男性は25歳でホテルで首吊り自殺した。アパートの自室にはリタリンの空き瓶と30以上の医療機関の処方箋が散乱し、パソコンには「リタリンを止めるにはどうしたらいいのか」と書き残されていた。亡くなる5日前に初めて受診した国立病院は“患者の求めに応じ”、1日8錠(80mg)のリタリンを処方していた(毎日新聞2007年9月18日)。』

『2003年5月、兵庫県宝塚市の医師がカルテを不正に書き換えて1年3ヵ月間にリタリン5,900錠を服用して懲戒免職になり、6月には東大病院の医師が2年間にわたり同僚医師のパスワードを不正使用してリタリン2,000錠を搾取して逮捕された。』

『2007年10月末には、東京都江戸川区の診療所が医師不在のままリタリンの処方箋を出したとして院長と従業員が逮捕された。』

『新宿区歌舞伎町の診療所について、「覚醒剤販売のようにリタリンを処方している」、「息子がリタリンを処方されつづけ、薬物依存になった」などの苦情が保健所に寄せられた。保健所は10回にわたり指導をしたが、その後も適応のない患者に投与し、リタリンを処方された患者が幻覚・妄想で都内の病院に入院するなどの情報があり、同年9月東京都と新宿区保健所が立ち入り検査に入り、11月には警視庁が家宅捜索を始めた。』

『2007年11月から12月にかけて東京都渋谷区の歯科医師は偽造処方箋を持って首都圏の調剤薬局を回りリタリンの不正入手、あるいは入手未遂を少なくとも7回繰り返していた。』

何ですかこの有様は…。しかもこれ、10年ちょっと前の話ですよ。

アメリカでは1970年代からすでに、ADHDの小児がリタリン®の服用を続けると、思春期になったときに薬物乱用に陥る恐れがあると指摘されていました。

ADHD児は全児童の数%はいるとされていますが…彼らの将来が心配です。



さて次は。

「咳止め」

薬局で普通に売ってる薬です。

咳止めシロップのブロン液®(エスエス製薬)、パブロン液®(大正製薬)、ジキニン®(全薬工業)、ネオ真治®(広貫堂)、中央フールネチン®(?)、パクセイピラチン(?)、トニン咳止め液®(佐藤製薬)、ブロン液エース®(エスエス製薬)、ベリコデエース®(三宝製薬)、ブロン顆粒®(エスエス製薬)、ブロン錠®(エスエス製薬)、ブロン液L®(エスエス製薬)。

1970年代から20代の若い男性の間で乱用が始まり、ブロン中毒、ブロン依存症として社会問題となったそうです。

このブログが乱用の元になると困るので、具体的にどの成分がどう作用して、というような詳細な記述は避けますが、日本で売られてる600種類以上の風邪薬、400種類以上の咳止め薬には覚醒成分が配合されているのだそうです。

2017年から「セルフメディケーション税制」という、市販薬12,000円分のレシートと検診の受診があれば特例として医療費控除が受けられ、減税される制度が導入されました。この制度で乱用者が増えることになったりしなければいいのですが…。



最後に

「大麻」

について。



ネット上、或いは書籍などでも「大麻は昔は薬として使われていた」という記述を見かけることがありますが、それは日本では当てはまらないようです。

このブログのタイトル「休眠妙薬」は水戸光圀公が藩医に書かせた「救民妙薬」から名前をお借りしたのですが、その「救民妙薬」には麻については出てきません。

文政四年から書かれた平戸藩主・松浦静山の随筆「甲子夜話(かつしやわ)」には、

「浅野初生の芽を食すれば発狂す」

との記述が、同時期に書かれた「古今要覧」には

「朝の生葉には毒あるものなり、葉を採りて湯引きし味噌和えにして食べたところ意識がなくなったと聞く。花には殊のほか毒がある」

とあり、むしろ毒として避けられていたというのが本当のところのようです。

神社などではどうなのか分かりませんが、庶民は麻を線維化する際の「麻打ち」と呼ばれる作業の際、酔っぱらったような気分になる「麻酔い」が知られていました。

さらに筆者の内藤先生も、子供の頃麻を育てていたとのプチ回顧録がありました。

先生のお住まいだったのは調布市、「調布」とは律令制下の租税品だった麻布のこと。川崎市との境には多摩川が流れていますが、万葉集には「多麻河に布をさらす」との記述、また川崎市には「麻生区」があり、麻を育てていた土地柄だったようです。

戦時中、国際的には1925年のジュネーブ国際阿片条約で麻の栽培は禁止されていたのですが、国は調布の小学生を使って軍用の繊維の徴収をしていたようです。

そして、大麻の吸引は戦後、米軍基地周辺から始まったそうです。

最近では大麻草を自分で育てて吸引する、という例が多く、問題になっています。
総理大臣夫人の安倍昭恵さんが大麻畑で微笑んでる写真が雑誌「SPA!」に掲載され、「戦後、占領下の日本でGHQが大麻を禁止したのも、単にマリファナというドラッグが広がるのを恐れたというだけでなく、『日本人の自然や神を敬う精神性を恐れて禁止したのではないか』という人もいます。」などとのコメントをされたそうですけど。

あれ?1946年には新潟大学医学部で、メルク社製の印度大麻の樹脂を医師、医学生、看護師などに投与した人体実験が行われていますよ。この頃はGHQ統治下ですよね?

しかも「SPA!」の写真は鳥取県智頭町で撮影されたもの。合法的に大麻の栽培を行っていたグループがいたそうですが、彼らはのちに違法大麻所持で逮捕されています。

まぁ…この方についてはこれ以上は言及しませんw

最近は大麻由来の「薬用カンナビノイド」なるものを認可して欲しい、との意見をネット上で目にすることがあります。過去には医療用大麻合法化を訴えて選挙に立候補した女優さんもいらっしゃいました。

しかし、現在医療用として認められているカンナビノイドは海外でも3種類のみ。

精神作用が強すぎるものは医薬品として使えないのです。

…ということは。

いろんなカンナビノイド、作ってはいる、のです。

で。

その「医薬品として使えなかったカンナビノイド」はどうなるか?

「精神作用が強い」から「医薬品」としては使えない。

が。

「幻覚剤」としては使えるんですね、これが…。

医薬品になれなかったカンナビノイドは「ドラッグ」として流れることもあるらしいです。



医療用大麻の合法化って…本当は、これが目的なのではないの?



ちなみに認められている3種のカンナビノイドは、抗がん剤の吐き気止めや疼痛緩和などの目的でがんの緩和ケアに使われたりしています。



私は…使いたくないですね。

いくら精神作用が弱いと言っても、「マリファナ精神病」や「カンナビス精神病」「大麻精神病」などと呼ばれる症状が出ないとも限りませんし。

薬の副作用はシクロフォスファミドとアナストロゾールだけで十分です。




しかし、薬って怖いですね。

銃乱射事件などでは、犯人が向精神薬を服用してたとかって噂もありますし。

精神医学は大嘘で、向精神薬を処方するためだけのもの、という説もありますし。



「薬はリスク」。極力飲まずに過ごしましょう。

2018年3月11日 (日)

4年経過

今日は、3月11日です。

東日本大震災から、今日で7年になります。

と同時に、

今日は、私が乳がんの診断を受けてから4年になる、そういう日でもあります。

おかげさまで最近は体調も良く、5年生存率の上昇に貢献できそうです。


さて

去年、私のがんはER+でありエストロゲン感受性のあるタイプだと発覚し、アロマターゼ阻害剤によるホルモン治療を開始しました。

すると、副作用として膝の関節痛が強く出ました。(過去記事参照)

これは何を意味しているのか?少し調べてみました。


どうやら、膝の軟骨の再生には、エストロゲンも関わっているようです。

というより、さまざまな方法があるのですが、そのうちの一つにエストラジオール受容体による再生があります。

閉経後はエストロゲンが減少するため、更年期の女性には変形性膝関節症が多いと言われています。

アロマターゼ阻害剤は脂肪からのエストロゲン合成を行うエストロゲン合成酵素アロマターゼの働きを阻害するので、アロマターゼ阻害剤の副作用として関節痛が出てくるわけです。

では、アロマターゼ阻害剤の服用者にもこうした副作用が強く出る患者とそうでない患者がいるのは何故でしょうか?

軟骨の再生には、トランスフォーム増殖因子β(TGF-β)というサイトカインも関わっているようです。これはがん細胞の増殖にも関わっております。

このTGF-βは、トランスフォーム増殖因子β受容体2(TGFBR2)という受容体により作用するのですが、このTGFBR2が少ないと、軟骨が再生されにくいようです。

そのため、アロマターゼがフル回転してエストロゲンを合成し、軟骨を再生する。

そういう体質の患者は、無再発生存率が低いのだそうです。


しかもこのTGFBR2、遺伝的に持たないマウスを作って実験に使ったりするようです。


ってことは、遺伝的要素で決まる?

ってことは…私は生まれながらの「乳がん体質」???



えええ…。

乳がんの専門家が「がん体質」の存在否定してたけど…?

Ueno_2

まぁ、いずれこのTGFBR2を増やす遺伝子治療なども開発されるかもしれません。

それまでは生活習慣を改善し、抗がん作用のある漢方薬や食事で乗り切ることにいたしましょう。







2018年1月25日 (木)

アロマターゼ阻害剤

先日、今年初めての血液検査を受けてきました。

おかげさまで、腫瘍マーカーの値は、正常範囲でした。


何が効いたのかはよく分かりません。

モーズ軟膏で腫瘍そのものを小さくした効果か、それとも昨年12月から飲んでいるホルモン療法の薬「アロマターゼ阻害剤(アナストロゾール製剤、ジェネリック品)」が効いたのか、或いは昨年末あたりから飲んでいる某サプリのせいか、はたまた時折通っている岩盤浴の温熱治療効果か?


もうしばらく様子を見て、減らせるようなら、アロマターゼ阻害剤は減らして行きたいと思っています。


なんで他のものではなく、コレを減らしたいのか?

答えはズバリ、「副作用があるから」です。


では、どんな副作用があるのか?

そもそも、アロマターゼ阻害剤とは何なのか?


こちらに、国立がん研究センター中央病院の乳腺・腫瘍内科で書かれた説明があります。

ホルモン療法の手引き
(アロマターゼ阻害剤)
https://www.ncc.go.jp/jp/ncch/division/pharmacy/pdf/AI.pdf

「アロマターゼ」というのは脂肪から女性ホルモンであるエストロゲンを作り出す酵素なのですが、その働きを阻害してエストロゲンを作らせないようにする。そういう薬です。

いわゆる「更年期障害」はエストロゲンが少なくてそれを補充する治療を行ったりしますが、ホルモン感受性のある乳がんではその逆の治療をします。

エストロゲンを作らせない、ということはつまり、人工的に「更年期障害」のような状態を作り出している、というわけです。

当然、更年期障害のような症状が副作用として現れます。

ほてり・多汗、関節痛・骨粗鬆症などの骨症状、脂質代謝異常、心血管系への影響。

他にも、白血球減少、肝機能障害、筋肉痛、感覚異常などなど…。


私の場合は、「ほてり」はありませんでした。

「ほてり・多汗」もしかして暑がりになるの?冬だしこうなればラッキー、と思っていたのですが。

これ、書き方が悪いです。

「体温調節がうまくいかなくなる」そうで、厚着してるとほてりやすい、っていう話だそうです。

冬はむしろ、冷えます。

冷えても、それになかなか気付かない。気付いた時にはかなり冷えていて、温めてもなかなか温まらない。

がん患者にとっては「ほてり」より「冷え」の方が注意すべきなのではないか、と思いますが…。国立がん研究センターの説明には「冷え」はありませんでした。何故なのかは分かりません。



他に出たのは「関節痛」と「筋肉痛」。左膝の痛みが再発しました。

去年11月には、5kmの登山マラソンを完走しました。殆ど歩いて、ですが。

その時は何ともなかった膝が、12月後半ぐらいから、近所へのウォーキングで痛くなる。筋肉痛もひどい。買い物でも痛みます。


これ、困ったもんなんです。


前回も書きましたが、がん患者はサルコペニア(骨格筋量・筋力の低下)にならないよう気をつけなければなりません。

しかし、だからといって筋トレで筋肉を増やしたりは出来ません。

何故なら、筋肉を肥大させる成長ホルモンは、がん細胞をも成長させてしまうからです。

なので、ごく軽い運動を少しずつ続けることで、今の筋肉量を維持するしかありません。

ところが、ちょっと歩いただけで関節痛や筋肉痛になってしまうと、それが出来なくなってしまうのです。

ウォーキングは血糖値を下げたり、体温を上げて血行を良くしたり、骨粗鬆症の予防になったりと、他にもさまざまな効果があるので続けたいんですが…。


薬剤師に相談したら、痛み止めやら湿布薬やら勧められました。

抗がん剤の時にもあった、「副作用止めの薬」の処方、ってヤツです。

をいをい、アロマターゼ阻害剤、何年も飲み続けなきゃいけない薬なんですよ。

その薬での副作用を、薬で止める?それも一緒に、何年も飲み続けなきゃいけないの?

ホルモンが出来なくなったせいで回復が遅れて痛みが出てる、その痛みを薬で止めたって、骨や筋肉が回復するわけじゃなし。



もうね、西洋医学の薬はこればっかりで…。


ちなみにこの薬、副作用に「骨粗鬆症」もあります。ウォーキングも難しくなってきたので、もしかしたらそのうち骨密度下がってくるかもしれません。

そうしたらどうなるか?カルシウム製剤だのビタミンD製剤だのビタミンK製剤だの出されるわけですよ。

もしかして不勉強な医師に当たってしまったら、カルシウムの補給に牛乳の飲用を勧められるかもしれませんね。牛乳はむしろ骨を弱くするし、エストロゲンも成長ホルモンもインスリン様成長因子も含まれてますから、乳がん患者は飲んではいけないのですけど。



そうそう、牛乳と言えば。

「乳がんと牛乳」のジェイン・プラント博士、血栓か何かでお亡くなりになったようです。

” she passed away from a blood clot - an possibly an unforeseen side-effect of the medication. ”

もしかしたらプラント博士も、ホルモン治療の薬を飲まれていたのかもしれません。

ちなみに乳がんのホルモン療法には「アロマターゼ阻害剤」以外にも「抗エストロゲン剤(ノルバテックスなど)」という薬も使われますが、こちらも心血管系に影響あり。

そもそも、がん患者は「トルソー症候群」と呼ばれる、血栓が出来やすい状態にあるのだそうです。特に乳がん患者には多いようです。

というわけで、ホルモン治療の薬を飲むのであれば副作用でその確率も上がるので、脳梗塞やら肺血栓塞栓症やら、そんなのにも気をつけなければなりません。

こういう不安を医師や薬剤師に相談するとどうなるでしょう?



抗血小板製剤やら何やら、処方されるわけですよwww



はぁ…。

ここまでくると、免疫療法だとかその他の代替療法、特に副作用の少ない治療法を医学系の学会も厚生労働省も認めようとしないのは、製薬会社が儲からないからだ、という陰謀論が信憑性を帯びてきます。

でも、FBあたりで腫瘍内科医らにいくら言っても聞きません。

洗脳がひどいのか、利益相反なのかは分かりません。



中には、

「私自身、標準治療の悲惨な現実を知らない時期に、多くの犠牲者を出してしまった罪は、未来永劫忘れません。」

自著にそう素直に書いて、高容量での抗がん剤の使用を反省してる医師もいるようですけど。日本の医学はまだまだです。

2018年1月13日 (土)

2018年になりました

遅ればせながら、明けましておめでとうございます。


昨年は大変な一年でした。


一昨年の秋に鼠径ヘルニアで入院、手術。

入院中に激痩せしたおかげで予後が悪く、年明けぐらいから乳がんが悪化。

頑張ってリハビリするものの、食事をうまく消化吸収できず冷えがものすごく、筋力も落ちて五十肩で腕が上がらなくなり、腫瘍が大きくなり皮膚浸潤、いわゆる「花咲き乳がん」になり浸み出してくる体液をいかに抑えるか、の試行錯誤。

自然療法は意外と効果が弱く、漢方薬も善し悪しあるのだな、と教えられました。

特に、ネットでも専門家からでも、得た情報を鵜呑みにしないこと!

例えば、「花咲き乳がん」から出血があった場合、「悪い血だから出るのはむしろいいこと。全部出し切ったら治る」みたいなことが書いてあるサイトがあります。

これ、要注意です。

本当にそれで治るのか?と、乳がん関連の自然療法系ブログを見てると、何年も全く更新されてない、或いは「ブログ主は亡くなりました」とご挨拶文が載っているものが幾つか見受けられました。

実は亡くなってる人が多い…?

よくよく調べてみると、出血は「動脈浸潤」、つまりがん細胞が動脈を破って、そこから出てきている可能性もあるのです。

出血性のショックで救急搬送されたり、お亡くなりになってる方々もいらっしゃる、と。

これは、西洋医学系の論文などで知りました。

しかし。そうとは分かったものの。出血を止める方法が、自然療法では見当たらない。

医師に相談したところ、勧められたのが「モーズ軟膏」でした。

Mohsペーストが著効した局所進行乳癌の1例
https://www.jstage.jst.go.jp/article/jjcs/37/6/37_1096/_pdf

調べてみて、これなら受けてみてもいいかも、と思い、施術を受けました。

私の場合、「著効した」とまではいきませんが、腫瘍がかなり小さくなったこと、出血が止まったことは大きな成果でした。

西洋医学も捨てたもんじゃないですね。


では、漢方薬はどうかと言いますと。

がん患者に処方される漢方薬として、有名なものに「補中益気湯(ほちゅうえっきとう)」「十全大補湯(じゅうぜんたいほとう)」があります。

最後の部分、「湯」が「丸」になってる場合は、形状が丸薬というだけで、有効成分は同じです。

この二つの薬に共通している生薬に「黄耆(おうぎ)」があります。

これは単体でもがんの治療に用いられるそうです。

ところが

この黄耆(おうぎ)、実はイソフラボンを含んでおります。

参考

なので、ホルモン感受性のある乳がんにはむしろ逆効果なのです。

知らずに売っている漢方薬屋さん、もしかしたら結構いるのではないでしょうか?


ここまで読んで、「やっぱり西洋医学の方が優れてるじゃないか」と呟いたそこのあなた。

私の乳がんがここまで悪化したのも、西洋医学のせいなんです。


まず最初に、抗がん剤の点滴でひどい副作用が出ました。

三週間で体重が60kg→50kgに落ちても、医師は方針を変えようとはしませんでした(ガイドライン違反らしい)。

そしてヘルニア入院時の激痩せ。この時は55kg→49kgまで落ちました。

がん患者が「がんそのもの」で亡くなる場合、がんに栄養分を取られて激痩せ(サルコペニア)し、悪液質(カヘキシア)に陥る場合が多いようです。

というわけで、肥満傾向にはないがん患者を「痩せさせてはいけない」はずなんです。

食欲もない、消化機能も弱ってる、そういう状態の人間に断食を勧める代替療法家もいて、それもまた困ったもんだと思いますが…。それはさておき。


上記の「モーズ軟膏(モーズ・ペーストとも呼ばれる)」、発明者のモーズ医師が動物実験を経て最初に人間に応用したのが1936年。今から80年以上も前の話です。

ところが日本で使われ出したのはつい最近の話。論文等検索すると2010年以降のものばかりです。

どうも、日本では原料の亜鉛華だか何だかが手に入らないとかで、長い間使えなかったみたいです。

がん治療にかかわるものって、治療法が発見されたのはかなり古いのに、今までろくに検証されてこなかったものが多いですよね。ビタミンC点滴とかアミグダリンとか。


丸山ワクチンもそう。今頃になって臨床試験やってるらしいです。


一方、漢方薬…というより中医学は、西洋医学の手法を取り入れて、随分と進んできています。

中国では検診も普及しておらず日本のような健康保険制度もないので、がん患者の多くは末期になってから病院に行きます。しかも、お金がないので高価な抗がん剤はなかなか使えません。

しかし、死亡率などは日本とそれほど変わらないのだそうです。漢方を利用してるから。

有名ところでは「天仙液」というものがあります。栄養ドリンクのような形で売っています。

中国やアジア諸国では認められているこの薬、日本では認可されていません。だからサプリメント扱いでとても高価です。

他にもいろいろな生薬があります。現在お試し中です。


ところが、日本ではまだまだ最近の中医学を取り入れようという気配はありません。

高価な上に有効率がそれほど高いわけでもなく、副作用もある免疫チェックポイント阻害剤を「夢の薬」のように崇め奉って使っています。ステマなんでしょうか?


最近、WHOが伝統医療も取り入れるとの発表をしたそうです。

これを受けて日本のがん治療は変わるのか?しばらくはそのままでしょうが、医療関係者の意識は変わっていくかもしれませんね。


今年もよろしくお願いいたします。




















2017年12月12日 (火)

祝 受賞!

先日、医師兼ジャーナリストの村中璃子さんが、マドックス賞を受賞されましたそうで、おめでとうございます。

ところで

「医学界のピューリッツァ賞」という表現も散見されるこの「マドックス賞」ですが、私は失礼ながらその存在を村中さんが受賞するまで存じませんでした。

さて、どのような賞なのでしょう?

ジョン・マドックス賞(Wikipediaより)

ジョン・マドックス賞は、公共の利益に関わる問題について健全な科学とエビデンスを広めるために、障害や敵意にさらされながらも貢献した個人に与えられる国際的な賞[1]。
賞に名の冠された、ジョン・マドックス(en:John_Maddox)は、科学雑誌『ネイチャー』の編集長を22年務め、同誌を一流専門誌に育てた。熱意とたゆまぬ努力をもって科学を守り、困難な議論に関わり、他の人々もそこに加わるようインスピレーションを与えた人物である。書き手であり編集者としての長い人生を通じて、人々の態度と考え方を変え、科学の理解と認知を高めるために戦い続けた。
本賞は、マドックスが長年編集者を務めた科学誌『ネイチャー』と、王立協会での交流のあったマドックスの友人、ラルフ・コーン卿の設立した「コーン財団」、マドックス卿が2009年に他界するまで役員を務めた「センス・アバウト・サイエンス」の共催によるものである。
マドックス卿について、友人で科学者のウォルター・グラッツァー氏はこう語っている。
マドックスは、科学的発見や技術の進歩における、ありとあらゆる新しいこと、刺激的なことについて、誤り、不誠実、偽物であると信じたことは恐れずに批判しながらも、精力的に書きつづけた。その仕事はユーモアと優雅さにあふれるものだったが、決して難しい議論から逃げることは無く、むしろそれを楽しんだ。彼の率直さは、時には敵を生み、しばしば上層部を怒らせたが、それよりももっと多くの仲間をもたらした。人々の態度や考え方を変え、社会が科学をより深く理解するよう戦い続けた。[1]

ふむ。

Natureはともかく、この「コーン財団(the Kohn Foundation)」と「センス・アバウト・サイエンス(Sense about Science)」ってのは何ぞや?またしても私の知らないものが出てきました。

センス・アバウト・サイエンスについては英語版のWikipediaにありました。アストラゼネカやファイザーなどの製薬会社からの寄付で運営されてるそうです。

For example, for the fiscal year ending 5 April 2008, the trust received £145,902 in donations. Disclosed corporate donations comprised £88,000 with pharmaceutical company Astra Zeneca donating £35,000.[71] Previous donations included other pharmaceutical industries such as Pfizer.[71]

ふーん。もしかしたらGSKやメルクも?

まぁいいや、ではコーン財団はどうなんでしょう。

…?

検索してもヒットしない…?

ここのサイトのリンクは切れてますね。

仕方なくツイッターを検索してみると、こんなツイートが。

@MedecineLibre
John Maddox prize attributed to MD @rikomrnk for her great work to reaffirm anti-HPV vaccine safety in Japan. Problem: this prize awarded by @senseaboutsci is funded by The Kohn Foundation who owns £145.366 of HPV vaccine producer @GSK shares. Her work deserved a COI free prize.

COIとは「利益相反」のこと。

GSK(グラクソスミスクライン)はHPVワクチン「サーバリックス」のメーカーです。

そのGSKの株式を所有しているコーン財団が、HPVワクチン推進派の村中さんに賞を出したことを

「利益相反の自由賞」

と皮肉っているのですねw

なるほどぉ~www


しかし、受賞者の村中璃子さん。何かいろいろご不満があるようです。

メディアが一切報道しない!というのがその理由。

@rikomrnk
N社は巨大で影響力も大ですが、良識ある記者のいる他のメディアから取材も来てます。日本の記者だけ低レベルで世界に取り残されてるなんて思いたくない。私の受賞は大メディアのカルト化を前にメディア界が危機感を新たにし、専門家と社会をつなぐいい記者がたくさん育つきっかけになると信じてます

大メディアが「カルト」なんですと。

まぁ、ある意味では当たってますが…ちょっと違うんじゃないの?

でも、私も正直いって、もう少し報道されるかと思ってました。だって大メディアは製薬会社とズブズブだから。しかし、今回のこの受賞はなかなか報道されない。

なんでだろう?

ということで、再検索。

村中璃子さんのWikipediaページ

村中 璃子(むらなか りこ)は、日本の医師、ジャーナリストである。WHO(世界保健機関)の医療社会学者、外資系製薬会社の疫学調査担当ディレクターを経て、臨床医並びにペンネームでのフリージャーナリスト活動を行う。

東京都生まれ。父は政治記者。外祖父は医師。一橋大学出身の探検家兼外科医の関野吉晴の本を読んだのをきっかけに、一橋大社会学部に進学。在学中は中東などに一人で訪れ、国際社会学の梶田孝道教授のゼミに1期生として参加。同学部卒業後、一橋大学大学院社会学研究科国際社会学専攻修士課程修了、社会学修士。同博士課程進学[1]。

一橋大学大学院社会学研究科博士課程中退後、北海道大学医学部卒業。医師免許取得後、世界保健機関西太平洋地域事務局(WPRO)新興・再興感染症チームでアウトブレイクサーベイランスやパンデミック対策に従事。報道監視業務や、医療社会学者の肩書でのアウトブレイク後の農村調査などを行った[2]。

日本に帰国後、外資系製薬会社のディレクターとなり2年間肺炎レンサ球菌の疫学調査に従事するが、2009年新型インフルエンザの世界的流行を機に世界保健機関に戻る。その後大学時代の友人である新聞記者に、メディア関係者の懇親会に招かれたのを機に、フリーのジャーナリストとなる。2014年の西アフリカエボラ出血熱流行の際には、バイオセキュリティーの観点から論考を発表し、読売新聞の「回顧論壇2014」で、遠藤乾による論考三選の一本に選ばれた[3]。2016年京都大学大学院医学研究科非常勤講師[4][5]。

2017年、ヒトパピローマウイルスワクチンの問題を扱ったことなどが評価され、『ネイチャー』誌等が主催し、「公共の利益に関わる問題について健全な科学とエビデンスを広めるために、障害や敵意にさらされながらも貢献した個人」に対して贈られるジョン・マドックス賞を、日本人として初めて受賞した[6][7]。

公式ページのプロフィールはこちら

下の方に一橋大の広報誌へのリンクがありますね、pdf形式の。

そこを開くと、こんなことが書かれています。

東京で生まれ育った村中。父親は政治記者として活躍した根っからのジャーナリストだ。故・大平正芳元首相と親交が深く、大平氏の葬儀を伝えるテレビニュースでは、親族と並んで最前列に立つ姿が映された。

一方、母親の家系には祖父母の代から医者が多い。現在の村中の職業は、まさにそんな両親の血が混ざり合った産物のように思える。

ふーん、ジャーナリスト活動は親の七光…いやいや、優秀な家系のお家にお生まれになったのですね。一般庶民としては実に羨ましい。

一橋大在学中の話は、詳細に語ってますね。

修士まで出てるし、一橋大の広報誌なんだから当然といえばですが。

海外旅行しまくり。いいですね経済的余裕のある人は。ああこれも僻みになってしまいますねぇお恥ずかしいw

しかし、医学生として、医師としての記述はこれだけ。

6年間、札幌で暮らしながら医学を学んだ村中は、縁あってWHOで働くことになる。
『臨床医としての仕事も興味深く、やりがいのある経験でした。しかし、社会学を学んだ経験も活かし、何らかの形で海外医療に携わりたいという初心は変わっておらず、WHOで働かないかという話をもらった時には二つ返事で引き受けました』

…?

そういえば。

以前から、「村中璃子」はペンネームであり、本名を公開しない、名刺すら持たないジャーナリストということで、一部で話題になってはおりました。

「村中璃子」さんはジャーナリストなのだろうか?

医師兼ジャーナリストなら、どちらにおいても自らの言論に責任を持つ、という意味で本名で活動するのが筋では?という内容。私も同意見です。

しかも、医師資格に関してはこんなことも。

◆村中 璃子(中村理子)さんが医師免許を有してるかについて

村中璃子さんの本名は「中村理子」らしいとの噂。

しかしその名前での医籍登録は一名のみ、年齢的にどうなの?本当に医師免許持ってるの?という内容。

ちなみに医籍登録されている中村理子さんは、村中璃子さんとは別人のようです。

@Puku_Pukuro
村中璃子の本名が中村理子とはわかっていますが、医師とは確認できていませんよ。医師等資格確認検索で「中村 理子」を検索すると1件(平成6年に医籍登録)出ますが、この方は佐賀医科大学出身の精神科医です。吉村猛先生はどうやって彼女が医師と確認したのでしょうか。

ふーん…

ん?

てことは

村中璃子さん、医師免許持ってないの?????

個人の公式サイトには「医師、ジャーナリスト」ってしっかり書いてありますが…。

???

医師法 第18条 医師でなければ、医師又はこれに紛らわしい名称を用いてはならない。

前にも書きましたが、本名明かさないで医師として活動するのは、この条文に反してる可能性があるんですよね。

メディアが書かないのも分かります。医師として活動してるのに、医師免許が確認できないような人のニュース、怖くて出せないでしょう。ましてそういう人が書いた本の出版なんて無理。

近藤誠医師がワクチン本出した時には村中さん、自分は出せないのに、と怒ってらっしゃいました。

医師免許を持っていることが証明できれば、出版も可能なのでは?と思いますけど。

医学部卒業しただけで国家試験受けてない、或いは受けたけど落ちた、って可能性もありますね。

その辺、北海道大学としてはどうなんでしょうねぇ?

でも、HPVワクチン推進してるのがこういう人だと判明して、むしろ納得しました。

だって、テレビで見たHPVワクチン被害少女達。YouTubeでは世界中のHPVワクチン被害者の動画が見れますが、あの症状を

「心因性」

「ヒステリー」

それで片付けるって…とても医師とは思えませんから。

しかも「日本だけ」って言い張ってるし。

今後、HPVワクチンがどうなっていくのかは分かりません。

しかし、子宮頸がん予防にはワクチンを打つのではなく、性生活も含め生活習慣を悪化させないことで予防していく、という方法が賢明だと思います。



最近わりと流行ってる、昔は少なかったであろう明るい色の「おばあちゃんの着物」をお召しになってマドックス賞を受賞された村中璃子さん。

受賞、お目出度うございます!!!

2017年11月30日 (木)

再び病院へ

お久しぶりです。

シクロフォスファミドの点滴に懲りて以来、食事療法や自然療法での乳がん寛解を目指して手当などいろいろと行っておりましたが、最近になって腫瘍からの出血が激しくなりました。

最初のうちはすぐに止まったし、悪い血が出てるからむしろいいことなのかな…などと思いあまり気にしませんでした。

しかしあまりにも大量に出血することが続き、これは出血多量でどうにかなってしまうかもしれない、という危機感から再度病院へ行きました。シクロフォスファミドの病院ではなく、ヘルニア入院後血液検査をしていた病院ですが。

そこで「モーズ軟膏」というものを塗ってもらい、腫瘍表面を固めて、とりあえず出血多量の危機は乗り越えました。

どうやら、シクロフォスファミドの薬害を受けた私の身体は、自然療法では治しようもないぐらい免疫系にダメージを受けたようです。

仕方なく、ホルモン療法も始めることにしました。

しかし。ホルモン療法も、副作用が怖いんですよね…。

特に「ケモブレイン」。

最近、本を一冊読み切るのが難しくなってきています。

集中力が続かないんです。

おかげで、趣味の紙芝居製作にも影響が出ています。

やれやれ…。

何でもケモブレイン、20年近く続くこともあるとか。

そんなの聞いてたら、術前化学療法なんて絶対に断わっていたのに。

知らないということは恐ろしい。

せめて、子供達の世代にはこういったことは極力減らせるよう、拡散に努めたいと思います。

2017年10月 1日 (日)

乳がん専門医が乳がんになって

オンコロ」というがん情報サイトがあります。

腫瘍学(オンコロジー=Oncology)から名付けたものと思われます。がんの治験や臨床試験などを行う会社が開設しています。

ここに、この夏、「~乳がん専門医が乳がんになって~」というコラムが掲載されました。東京女子医科大学放射線腫瘍科教授の唐澤久美子さんが乳がんになり、その経験を小島あゆみさんというライターさんがまとめたものです。


【第1回】「自覚症状は患者本人にしかわからない。 患者さんはもっと伝えて、医療者はもっと訴えに敏感に


【第2回】「がんの治療選択で最も大事なのは 患者さん自身の「人生の質」を守ること

まずはお読みいただければと思いますが。

私の感想は、正直言って「やっぱり医師の感覚ってこの程度だったのか」というものでした。

第1回からの抜粋とコメントを下記に記します。

>こうして、抗がん剤による術前化学療法が開始されましたが、唐澤さんはもともと薬の作用や副作用が出やすい体質でした。

>実際、初めて外来化学療法を受けた日は、「抗ヒスタミン薬を飲んでから30分後には立っていられないくらい体がだるくなり、パクリタキセルを点滴した後、どうにか帰り、その日は出勤できずに翌朝まで寝込みました。翌日は予定通りに出勤したものの、今までに経験したことのないだるさで、いつ倒れるかと思いましたが、立食の会合もどうにか乗り切りました」と唐澤さんは振り返ります。

>「私はかつてパクリタキセルやドセタキセルの臨床試験を手がけたことがあり、これらの薬の効果や副作用はある程度はわかっているつもりでした。ところが、自分自身が使ってみると、これまで担当した患者さんでは経験したことがないようなひどい副作用が起こりました。特にここまでひどい下痢は経験したことがありませんでした」と唐澤さんは話します。

あのぉ。

あなたはしょっちゅう薬ばかり飲んでて、アレルギーが出やすいって把握しててるそうなので「薬の作用が出やすい」とか言ってるのかもしれませんけど。

一般の患者は「作用が出にくい」とでも思ってるんですか!?

西洋医学の薬って、「作用が出にくい」人もいるんですか?自分の患者はそういう人が多いと思ってたんですか!?

患者が「つらい」「苦しい」「きつい」等と言っても「認めなかった」だけなのでは?

あまり薬を飲まない患者の方が作用が強く出たりするもんですよ。でも患者には、それが強く出てるか弱く出てるかなんてわかりません。すごく苦しいのに、医者には分かってもらえないとしたら「自分の方がおかしいのかもしれない」と黙ってしまったりしますよね。

もしかして、その方が都合がいいから、今まではそうしてきたってことですか?

>「ラウンドのときには一応、“いかがですか”と聞かれますが、点滴の落ち具合のチェックに来ているだけのように思えたのも残念でした。私のおなかに手を当てて看てくれた看護師さんは一人だけでした。この人は看護ができていると思いましたね」

時間がないし、嫌がられるかもしれないからやらないだけでしょう。自分だってそうなのでは?

>唐澤さんがこの術前化学療法の治療や副作用での経験から学んだのは、痛みや違和感、具合の悪さは自分にしかわからない、だから、患者さんは自覚症状を必ず早めに詳しく医療者に伝えるべきだということ、また、医療者は患者さんの言葉にもっと耳を傾け、対応を真剣に考えるべきだということです。

がんになってようやく気付いたんですか。がんの治療何年やってるんですか?58歳ですから、キャリアは相当長いはずですよね?



第2回より

>「急に歳をとって体の自由がきかなくなった感じです。日中は普通に診療していますが、夕方教授室に戻ると倒れこむような状態です。

>これまでなら家で夕食を食べて夜中までもう一仕事できたところが、夕食後はもう寝るしかなくなって。依頼原稿などの仕事はどんどん溜まり、今までは原則的に受けていた論文の査読などは断るようになり、溜まると膨大になるメールの返信も滞るようになりました」。

ええ、そうですよ。疲れて、きつくて、動けない。それでも周囲からは「怠けている」と思われるんですよ。

障害年金の対象になる理由がわかりましたか?ならもっと認めやすくするよう社会保険庁に言ってくださいよ。これだけ「治療で」疲れるんですから。

>また、過去のエビデンスをまとめて診療ガイドラインに示される標準治療はすべての患者にとって適切な治療ではない、あくまでも目安なのだと強く感じたともいいます。「治療選択のときにはもちろん標準治療を参考にするのですが、実際には患者さんは一人一人が人生の目標も治療の効果も副作用の出方も異なります。

>にもかかわらず、医師の側では患者さんが、例えば“手がしびれる抗がん剤は使いたくない”“この年齢で手術には耐えられないと思う”というとカルテに“治療拒否”と書くことがあります。標準に合わない患者さんの側がダメだというように判定するのです」。

小林麻央さんが標準治療を拒否されたとの報道がありましたが、それを揶揄する人がSNSに溢れました。患者にはもともと「治療を拒否する権利」があるにも関わらず、です。

しかも苦痛を伴いQOLを下げるがんの治療なんて断った方がいい!という人も多くいます。医師の中にさえ、です。


今回は、医師が患者になって初めて「標準治療はすべての患者にとって適切な治療ではない、あくまでも目安」こういう意見が出てきました。
これを明らかにしてくれたことは良かったと思います。

何しろ、日本人の二人に一人はがんになる時代。医師や看護師だって含まれます。むしろ今までこういうことを書く医師がいなかったことが不思議です。

東大病院の医師4人は、患者には抗がん剤バンバン打つくせに自分達ががんになったら抗がん剤拒否して食事療法で治した、という話なら聞いたことがありますが。(真偽は不明)



標準治療をゴリ押しする医師は多いです。というかがんの治療はガイドラインにそう決められてるし、がん対策基本法でも三大療法と緩和ケアぐらいしか認められてないので、仕方ないとは思います。

しかし

どんな治療をするかぐらい、患者側に決めさせろ!と思います。

この方は放射線治療が楽だったと書いてますが、「痛かった」という人も多いです。特に食道がんの場合などは「痛くて何も食べられない」という人もいます。

術前化学療法、手術、術後化学療法、乳房再建術、放射線療法…全部受けていたら、身体も懐も大変です。



何しろ、日本のがん治療は、病院にとってはドル箱、稼ぎ頭なんです。

だから、病院側は検査もやりたがるし手術もしたがるし薬剤も使いたがる。

だから、代替療法を否定する。

だから、がんの予防なんてしようとしない。

この人だって、「乳がん専門医」なんですよ。なのに、乳がんの予防法すら知らない。

だから乳がんになったわけで。



おそらくマクガバン報告も「乳がんと牛乳」も読んでないでしょう。

きっとすぐ、再発しますよ。

そうしたら、またこのサイトのコラムに登場するかもしれませんね。

その時を楽しみにしております。

2017年7月26日 (水)

標準治療と代替療法 2

お久しぶりです。

ひと月ほど前の話ですが、小林麻央さんがお亡くなりになりましたね。ご冥福をお祈りいたします。

彼女のブログによると、最初は手術を拒否、抗がん剤治療したものの改善が見られず、結局手術、放射線治療も行ったもののお亡くなりに、ということらしいです。

メディアはこういう報道はせずに、気功がどうの水素温熱療法がどうのと騒いでますが…医療業界に牛耳られると「報道の自由」なんてどこへやら。国ではなく企業集団による言論統制。これが「資本主義」なんですね。

さて

小林麻央さんも受けた、手術・抗がん剤治療・放射線治療をがんの「三大療法」といい、日本ではこれが標準になっています。

ところで、どうしてこれらの治療法が「標準療法」で、温熱療法や食事療法などは「代替療法」、標準に代わるものという扱いなのか、ご存知ですか?

「そりゃ、三大療法が効果があるからでしょ?」とお答えになる方もいらっしゃるかもしれません。

しかし、残念ながら違います。

日本も戦前は、漢方医学や鍼灸などで病気を治すケースもありました。

しかし戦後はアメリカの言いなりです。

では、アメリカではどうしてこれらが標準となったか?

ユースタス・マリンズ著「医療殺戮」を参考に説明いたします。

19世紀末までは、医者は自由契約で診療していたそうです。ですが患者は殆ど金持ち階級、一般庶民は殆ど医者にはかかりませんでした。

王様の病気を治せば莫大な富が得られます。しかし反面、失敗したら殺されることも。

このようなリスクを減らすため、医者は少数精鋭の同業者と集まり情報交換し、仕事上のメリットとリスクを平均化しようと試みたらしく、医療独占支配を始めました。イギリス国王ヘンリー八世の時代です。

1511年に定められた法律で、「専門委員団」の許可なしに内科や外科を開業してはいけない、と定め、続いて医科大学を設置し、医師資格者とそうでない者を分け始めました。

ところが、この法律に基づいて排除されていったのが、貧しい者達を相手にしていた無資格の医者。無資格であっても貧しい者達を救っていた者がいなくなり、甚大な被害が出ました。そのためイギリスでは「無資格の医師の罪」を免除しました。

しかしアメリカでは違いました。

19世紀の医学校では、ホメオパシー(同種療法)が主流でした。

「ホメオパシーって、レメディっていう砂糖玉なめるアレ?」という声が上がるかもしれません。

それも一種のホメオパシーなのですが、ホメオパシーとは、「その病気や症状を起こしうる薬(やもの)を使って、その病気や症状を治すことができる」とする、18世紀末から19世紀初期にかけてザムエル・ハーネマンが唱えた治療法です。

例えば花粉症の治療に「舌下免疫療法」というのがありますね。アレルギーの原因物質(アレルゲン)を含むエキスを舌の下に投与し、体内に吸収させる方法で、この投与を継続的に行うことで症状を軽減させていくものです。これもホメオパシーの一種。それらを全て含めての「ホメオパシー」です。

「でも、ホメオパシーってアレルギー以外に効くの?」って疑問に思う方もいらっしゃるでしょう。

1854年のコレラの大流行の際、ホメオパシー治療では死亡率16.4%だったのに対し、アロパシー(対症療法、今の日本での標準医療)治療では50%だったとか。

また、猩紅熱、ジフテリア、百日咳、はしかによる小児死亡率が90%も低下したのは1860年から1896年の間。抗生物質や予防接種の導入前の話。ホメオパシー医療もこれらの死亡率の低下にかなり貢献したと思われます。

1847年の米国医師会設立当時も、ホメオパシー医師がアロパシー医師の二倍以上いたそうです。

ところが、米国医師会は、ホメオパシー医師を排除しだします。

どちらも効果がある治療法なら、共存可能なはずだし、得意分野毎での棲み分けも可能かと思われますが…。

医療を独占支配したのは、石油独占支配に成功したジョン・D・ロックフェラーでした。

そして、消滅寸前だった米国医師会を、製薬会社を巻き込んで支配し強大な権力を得たのがジョージ・H・シモンズ博士。悪名高い「ニセ医者」で、実際はジャーナリストでろくに診察したことはないそうです。しかも当初は、ホメオパシー医師である旨、広告に記載しておりました。

このシモンズ博士と、片腕だったモリス・フィッシュべインは、薬の認可などで製薬業界から多大な利益を得ました。

製薬会社の株を買う→薬を認可→株が上がる→下がる前に売り抜け

なんてインサイダー取引w

こうして、製薬会社と癒着して危険な薬でも何でも認可する、という体制が出来たのです。

例えば、メルク社の「トリパルサミド」という薬。

梅毒の症状を抑えるための薬でしたが、ヒ素を含んだ危険な薬でした。実際、開発者のポール・エリックはこの薬のせいで視神経が委縮して失明する恐れがあることを発見してこの薬を放棄しました。しかしエリックが警告しても、米国医師会やメルク社、ロックフェラー医学研究所は受け入れず、販売を続けました。

薬害はこの頃から、だったんですねぇ…。

逆に、ヨーロッパで実績のある敗血症の薬、スルファニルアミドはなかなか認可されませんでした。

製薬会社がフィッシュベインの望みどおりの対応をしなかったので。

ルーズベルト大統領の家族の一人が敗血症になりかかって急遽取り寄せて使用、ようやく認可されたそうです。

さらに、1962年、議会は製薬会社に、医薬品の効能の証明を義務付ける厳しい規制法案を可決しました。

困ったのは製薬会社です。何しろ効能のない薬を売っていたものですから。

米国医師会は「小競り合いをすればよい」というアドバイスを与えました。

薬の効能の証明から目をそらすために、他をけん制しろ、という意味だったようです。

「ニセ医療撲滅戦争」勃発です。どこかの匿名医師みたいですねw

具体的には

・カイロプラクティック撲滅
・「ビタミンをもっと摂取しましょう」などと食事療法めいたビラ配りも禁止
・薬草などを原料とした膏薬、民間薬の規制(薬害報告などは一切出ていない)

特に「レアトリル」(ビタミンB17、枇杷の葉や種、梅干の種などに含まれる天然の抗がん物質)を扱う業者は徹底的に「手入れ」を行われました。がんは当時から製薬会社のドル箱、抗がん剤をもっと売りたいのにこういうものが売られていては邪魔だったからです。

反面、石油系製薬会社の薬は保護されました。

しかし、この「ニセ医療撲滅戦争」は長くは続きませんでした。

薬草を細々と販売する老人を刑務所に入れる、などという恐怖政治への反動が起こったのです。


では、放射線治療はどうでしょうか。

放射線治療の始まりはメモリアル・スローン・ケタリング病院と関わりのあるフェルプス・ドッジ社会長のジェームズ・ダグラスが、自分の鉱山に放射性物質の鉱床を発見したことがきっかけで、政府の鉱山局を動かし、国立ラジウム研究所を設立したあたりから始まります。

ジェームズ・ダグラスは、メモリアル病院に10万ドルの寄付を約束しました。但し自分の主治医を雇う事と、メモリアル病院をがん治療専門とし、がん治療にラジウムを使うという条件付きでした。

メモリアル病院はこれを受け入れました。

当初は放射線はがんに効果がある、と信じてのことでした。

1924年、メモリアル病院では18000ドル分のラジウムを治療に使い、70000ドルの治療費を請求したそうです。

しかしどれだけ実験しても治療しても、効果は確認できませんでした。

「症状が重いため放ったらかしにされた患者の方が、症状が軽くて治療を受けた患者よりも、実際の生存期間は長くなっている」

元上院議員のヒューバート・ハンフリーは1973年に膀胱がんが見つかり、X線照射の治療を受けて1976年に主治医は「われわれの見る限り、上院議員のがんは完治した」と発表しました。さらに放射線治療の宣伝のために頻繁に引き合いに出されました。薬剤師の資格を持った議員なので医療業界の広告塔となったのでしょう。

しかし本人は、死ぬ直前には放射線治療に幻滅していました。その後ハンフリーは抗がん剤治療を受けて衰弱、最後にはメモリアル病院に戻ることをきっぱりと拒絶しました。そして1978年1月に亡くなりました。

さてこのような「標準治療」ですが、1987年、米国ガン協会の理事も務めたアンナ・ローゼンバーグがガンの治療法を「外科手術・抗がん剤・放射線療法」に限るべき、と言い出しました。

しかし1988年2月にはワシントン・ポスト紙に「がん治療は有害」という記事が掲載されます。

どうやらこの頃から、「外科手術・抗がん剤・放射線療法」ではがんは治らない、ということが一般庶民にもわかってきたようです。

最近になってようやく「ホリスティック医療」という、病気を身体の組織全体でとらえる新しい動きが起こってきました。

しかし日本ではまだまだです。何しろアンナ・ローゼンバーグの「がんの治療法を『外科手術・抗がん剤・放射線療法』に限るべき」という発言、これを「がん対策基本法」で実施してしまっていますから。

しかもこの法律の制定は平成18年、2006年です。「乳がんと牛乳」などの著書がすでに出ていた時期です。欧米では既に三大療法以外の治療法へ舵を切った後に、です。

敗戦国だから仕方ないとはいえ、上記のようなアメリカ発の滅茶苦茶な医療を押し付けられてばかりでは、助かる命も助かりません。

小林麻央さん。改めて、ご冥福をお祈りいたします。

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Sage's Link List

  • がん対策推進基本計画
    厚生労働省が平成24年に発表したもの。これによると、治療せずに様子を見る「経過観察」はしちゃダメ!なのかな?なんで?w
  • 国立がん研究センター
    食事療法については何も載っていません。アルコール摂取を控えましょう、肥満に注意しましょう、ぐらい。

Sage's Music List

  • サラ・ブライトマン: 神々のシンフォニー
    日本盤のみボーナストラック追加。
  • 3/8にリマスター発売。
    Pink Floyd: 狂気
    まさに「狂気の沙汰」ですね。
  • Walk This Way
    RUN D.M.C.:
    エアロスミスとのコラボ。
  • Somewhere I Belong
    LINKIN PARK: METEORA
    あるプログラムでの使用曲。
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