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2019年3月18日 (月)

論文の読み方 Abstract編

前回、運動と乳がんの関係について、下記の論文をご紹介しました。

Physical Activity and Survival After Breast Cancer Diagnosis

この論文には、一体どんなことが書かれているのでしょうか。

論文の内容が理解できないと、間違った解釈で引用されたりした場合に、それを見抜くことが出来ませんよね。(たまにいるんです、論文の内容を明らかに曲解して紹介してる人が)

というわけで

今回は、この論文には何が書かれているか?ということを説明しつつ、そもそも科学系の学術論文とはどういうものか、どこに注目し、どう解釈すべきなのか?そのあたりについて書いてみたいと思います。

私、医学関連は素人ですが、これでも大学では理系の研究室に所属しておりましたので。



さて。上記の論文を見てみましょう。PCの方はリンクを別のタブまたはウィンドウで開けてみて下さい。スマホの方も、とりあえず目を通してみましょう。

Pubmedでこの論文を検索しますと、Abstractのみが表示されます。


Abstractとは「要旨」「要約」などのことです。これを読めば大まかな内容は把握できます。

もっと詳しく知りたい場合は画面右上の方に「full text link」が表示されますので、そちらにアクセスすれば全文読むことが出来ます。

※PubMed(パブメド)は生命科学や生物医学に関する参考文献や要約を掲載するMEDLINEなどへの無料検索エンジンです。 アメリカ国立衛生研究所のアメリカ国立医学図書館(NLM)が情報検索Entrezシステムの一部としてデータベースを運用しているそうです。

「full text link」が表示されない論文もあります。また、「full text link」のリンク先は全てフリーで見れるとは限りません。無料でも登録が必要な場合もありますし、有料の場合もあります。

医学部のある大学の図書館では、レファレンスカウンターで調べてもらい、印刷してもらうことも可能な場合があります。一般人でも使える大学図書館もありますし、公立図書館でも検索依頼を受け付けてくれる場合もあります。読みたい論文のある方は、お近くの図書館へお問い合わせを。



では、論文の中身を読んでみましょう。

この論文のAbstractは、「Context」「Objective」「Design, Setting, and Participants」「Main Outcome Measure」「Results」「Conclusions」に分かれています。

まずContext。これは「文脈」の意味ですが、論文の場合「背景」と訳されます。Backgroundという言葉が使われることもあります。現状はこうなので、我々はこの点を調べてみた、というような内容が書かれることが多いです。

>Physical activity has been shown to decrease the incidence of breast cancer, but the effect on recurrence or survival after a breast cancer diagnosis is not known.

Google翻訳しますと、(以下、『』内はGoogle翻訳結果)

『身体活動は乳がんの発生率を低下させることが示されていますが、乳がんの診断後の再発または生存への影響は知られていません。』

身体活動は乳がんの発生率を「上げる」という論文も「下げる」という論文もあるのですが、ここには「下げる」と書かれています。

ということは、彼らは「身体活動は乳がんの発生率を低下させる」方の論文を支持した上で調査研究し、この論文を書いた、ということです。短い文章ですが、これだけで筆者らの考え方や、どういう説を支持しているのかが分かるわけです。

次にObjective。これは論文においては「目標」ではなく「目的」です。

>To determine whether physical activity among women with breast cancer decreases their risk of death from breast cancer compared with more sedentary women.


『乳がん女性の身体活動が、座りがちな女性と比較して乳がんによる死亡リスクを減少させるかどうかを判定すること。』

sedentaryを「座りがちな」と訳してくれました。和製英語の「デスクワーク」を英語では”sedentary job”と表現したりするそうです。

乳がん患者のことですから、運動してない場合でも「デスクワークしてる」というよりは「安静にしてる」というイメージですけどね。

次にDesign, Setting, and Participants。直訳すると「設計、配置、参加者」となります。ここは英語でもMethodなどいろいろな単語が出てきますが、「手法」「実験方法」など、実験や調査に関する具体的な方法の記述をするところです。

この論文は大規模なアンケート調査の結果を解析していますので、その調査はどのようなものだったか、対象者の属性や人数、調査対象期間、調査内容などが書かれています。

>Prospective observational study based on responses from 2987 female registered nurses in the Nurses’ Health Study who were diagnosed with stage I, II, or III breast cancer between 1984 and 1998 and who were followed up until death or June 2002, whichever came first.

アメリカで1984年から1998年の間にステージI、II、またはIIIの乳がんと診断された看護師さん達の追跡調査(看護師健康調査 Nurse's Health Study,以下NHSと記します)を元にしたものだそうです。診断から2002年6月まで、その前に亡くなられた方は亡くなった時まで。

Main Outcome Measureは「主な調査結果」。今回はアンケート調査なので、そのデータ解析で何を得たか、が書かれています。

>Breast cancer mortality risk according to physical activity category (<3, 3-8.9, 9-14.9, 15-23.9, or ≥24 metabolic equivalent task [MET] hours per week).

『身体活動のカテゴリーによる乳がん死亡リスク(3、3〜8.9、9〜14.9、15〜23.9、または24以上の代謝同等課題[MET] 1週間あたりの時間)。』

死亡リスクを身体活動の量(MET)毎に5段階に分けて計算してみました、ということです。

どんな数値を得られたか、次のResult「結果」を見てみましょう。

>Compared with women who engaged in less than 3 MET-hours per week of physical activity, the adjusted relative risk (RR) of death from breast cancer was 0.80 (95% confidence interval [CI], 0.60-1.06) for 3 to 8.9 MET-hours per week; 0.50 (95% CI, 0.31-0.82) for 9 to 14.9 MET-hours per week; 0.56 (95% CI, 0.38-0.84) for 15 to 23.9 MET-hours per week; and 0.60 (95% CI, 0.40-0.89) for 24 or more MET-hours per week (P for trend = .004).

『週に3 MET時間未満の身体活動に従事している女性と比較して、乳がんによる死亡の調整相対リスク(RR)は3〜8.9で0.80(95%信頼区間[CI]、0.60〜1.06)であった。 1週間あたりのMET時間 1週間あたり9から14.9 MET - 時間で0.50(95%CI、0.31-0.82)。毎週15から23.9 MET時間の間0.56(95%CI、0.38-0.84)。1週間に24時間以上のMET時間で0.60(95%CI、0.40-0.89)(傾向に対するP = 0.004)。』

乳がん死亡率を運動量(MET)で比較すると

0-3METでは 1.0(これが基準)

3-9METでは 0.80

9-15METでは 0.50

15-24METでは 0.56

24-METでは 0.60

であった、と。

しかしこの数字、「適正な運動量だと死亡率が下がるけど、上げすぎると死亡リスクも上がる」印象ですが。

>Three MET-hours is equivalent to walking at average pace of 2 to 2.9 mph for 1 hour.

『3 MET時間は、1時間に平均時速2〜2.9マイルで歩くことに相当します。』

1マイルは1.6kmなので、3.2-4.64km/h。普通に歩くぐらいですね。

> The benefit of physical activity was particularly apparent among women with hormone-responsive tumors. The RR of breast cancer death for women with hormone-responsive tumors who engaged in 9 or more MET-hours per week of activity compared with women with hormone-responsive tumors who engaged in less than 9 MET-hours per week was 0.50 (95% CI, 0.34-0.74).

『身体活動の利点は、ホルモン反応性腫瘍を持つ女性の間で特に明白でした。週9 MET時間未満のホルモン反応性腫瘍を有する女性と比較して、週9 MET時間以上の活性を有するホルモン反応性腫瘍を有する女性の乳がん死亡のRRは0.50(95%)であった。 C.I。、0.34〜0.74)。』

えっ?ER+のみ対象?HER2+やトリプルネガティブは?

しかも私、ER+なのに運動は効かなかったけど…。

> Compared with women who engaged in less than 3 MET-hours per week of activity, the absolute unadjusted mortality risk reduction was 6% at 10 years for women who engaged in 9 or more MET-hours per week.

『1週間当たり3 MET時間未満の活動に従事していた女性と比較して、未調整の死亡率リスクの絶対減少率は、10年間で1週間当たり9 MET時間以上に従事している女性で6%でした。』

死亡リスクが「6%」下がる…まぁ、そんなもんでしょう。


Conclusions「結論」にはこうあります。

>Physical activity after a breast cancer diagnosis may reduce the risk of death from this disease. The greatest benefit occurred in women who performed the equivalent of walking 3 to 5 hours per week at an average pace, with little evidence of a correlation between increased benefit and greater energy expenditure. Women with breast cancer who follow US physical activity recommendations may improve their survival.

『乳癌診断後の身体活動は、この疾患による死亡のリスクを減らす可能性があります。最大の利益は、平均的なペースで週に3〜5時間歩くことと同等の行動をとった女性に生じ、利益の増加とより大きなエネルギー消費の間には相関関係の証拠はほとんどない。米国の身体活動に関する推奨事項に従っている乳がんの女性は、生存期間を延ばすことができます。』

ふーむ。3〜5時間の歩行が一番メリットがある、と。しかし強度上げたからといって、よりメリットがあるわけではない、と。

いや、強度上げると死亡率上がってるけど。そこはスルー?あと、再発率とかは?調べてないのかな?



Abstractはここまでです。若干の疑問がありますので、更なる情報をフルテキストの方を読んで探っていきたいと思います。

印刷して読みたい方はpdfファイルをどうぞ。



長くなりましたので、本文の方はまた後程。

 

2019年3月11日 (月)

5年生存達成記念「乳がんと運動」

2011.3.11、あの東日本大震災から、今日で8年が経ちました。

そして私が乳がんの診断を受けたのは2014.3.11。今日で満5年になります。

抗がん剤の副作用が酷く、一度は西洋医学と決別。食事療法、漢方薬、陶板浴、ヨガ、その他もろもろ試行錯誤し、最近はまた西洋医学のお世話にもなりながら、何とか生きながらえております。

一時はかなり悪化したにもかかわらずここまで生きながらえたのは、抗がん剤での失敗以降、通説によらず自分で調べて実践してきた結果だと思っています。



「運動」を「軽めのウォーキング」に変えたのもその一つ。



前回の記事で書きましたが、自身の乳がんを自然療法で治したというロレイン・デイ医師、乳がん自然治癒のために「週4時間のエクササイズ」を勧めているそうです。

しかし私の実感では、エクササイズで痛みが増すことこそあれ、腫瘍が小さくなったりすることはありませんでした。

5kmのマラソンに参加した後、大量に出血したり。

乳がんにエクササイズがいいというのは本当なのか?と色々調べてみたのですが、

その根拠となったであろう論文はこちらのようです。

Physical Activity and Survival After Breast Cancer Diagnosis

この論文は、一時期「乳がんヨガ」のサイトに貼られていた厚生労働省による

がんの補完代替医療 ガイドブック 第3版

そこに参考図書として記載されていた本

「がんに効く」民間療法のホント・ウソ(住吉義光・大野智/著:中央法規出版、2007年)

に参考文献として記載されていたものです。

調査の内容は、 1984年から1998年の間にステージI、II、またはIIIの乳がんと診断された看護しさん達の追跡調査。2002年6月まで(死亡の場合はその時点まで)追跡調査された2987名の回答に基づく調査です。

余暇にどのような身体活動をしたかを調査して、METスコア換算で計算しています。

METスコアとは身体活動のエネルギーコストを評価するための尺度です。3METが1時間のウォーキング、7METが1時間のジョギングに該当するのだとか。詳しくはこちらを参照してください。

その結果が、下記の通り。

Google先生に翻訳してもらったものを張り付けてみますね。

>週に3 MET時間未満の身体活動に従事している女性と比較して、乳がんによる死亡の調整相対リスク(RR)は3〜8.9で0.80(95%信頼区間[CI]、0.60〜1.06)であった。 1週間あたりのMET時間 1週間あたり9から14.9 MET - 時間で0.50(95%CI、0.31-0.82)。

>コホートの残りの部分のような活動の最も高いカテゴリーの女性は主に歩行者でしたが、彼らはより長い期間歩いていました。45%が週5時間以上の歩行、28%が週1時間以上の自転車走行、28%が週1時間以上のエアロビクスクラスへの参加を報告しています。

ふーむ…。ウォーキング、ですか。「乳がんヨガ」の根拠としては薄いような。

他に似たような研究はないか?

そう思い、色々調べてみたら、こんな文献を発見しました。

Epidemiologic issues related to the association between physical activity and breast cancer.

乳がんと身体活動の関連についての21の研究のうち、15の研究で運動は乳がんリスク下げるとの結果、4件の研究で効果なし、2件では身体活動に関連した乳がんのリスク増加が見られたとのこと。

リスク低下も、リスク増加もあり?



さて、これはどういうことか?



運動といえば成長ホルモン。Wikipediaで調べますと、こう書いてあります。

>標的器官に直接働く場合と間接的に働く場合がある。間接的に働く場合、成長ホルモンが肝臓などにはたらきかけ、IGF-1(インスリン様成長因子-1、別名ソマトメジンC)を分泌させ、それらが標的器官に働きかける。

IGF-1!懐かしい。

抗がん剤の副作用を受けた後食事療法を試みることに決めたのですが、どれも経験則からの主張ばかりで科学的根拠に乏しく、信用できるのかどうか不安に感じていた頃、見つけたのがジェイン・プラント博士の「乳がんと牛乳」でした。

そこには、牛乳に含まれるIGF-1が乳がん悪化の原因となる、と書かれていました。

ははぁ…。これか。

そこで、IGF-1とがんの関連を調べてみたところ、いろいろ見つけました。

Growth hormone, the insulin-like growth factor axis, insulin and cancer risk

(Google翻訳)
>成長ホルモン(GH)、インスリン様成長因子I(IGF-I)、およびインスリンは、腫瘍の成長と進行を促進する可能性があります

The Insulin-like Growth Factor Axis, Adipokines, Physical Activity, and Obesity in Relation to Breast Cancer Incidence and Recurrence

(Google翻訳)
>IGF軸の変化は癌の危険性と進行を増大させる可能性があります。疫学的研究からの結果は、より高い循環レベルのIGF - Iが乳癌のリスク増加と関連していることを示している。

やはり、関連あるようです。そして

IGF1陽性の乳がんは食事療法の効果がある

IGF-1陽性の乳がん患者の炭水化物摂取と再発率とは相関するそうです。

IGF-1陽性の乳がん患者と、IGF-1陰性の乳がん患者がいて、IGF-1陽性の患者は低炭水化物食を処方されたグループの再発率が1/5に低下したとのこと。

IGF-1は「インスリン様成長因子」。インスリン同様、血液中の糖を使って細胞分裂を促します。なので、IGF-1陽性の乳がん患者は、糖分を減らす食事をすると予後が改善される、と。



納得しました。

私は運動以外では、甘いものを食べると具合が悪くなります。

これは、おそらく私は「IGF-1陽性」だということでしょう。

だから、医療関係者からは否定されがちな「玄米食(=低糖質食)」の方が調子がいいのだと思います。



そしてIGF-1の活動は成長ホルモンと関連しています。

Wikipediaにも成長ホルモンがIGF-1を「肝臓から分泌させる」と書かれてました。



そして成長ホルモンが分泌されるのは言うまでもなく「運動」です。

それも有酸素運動よりも無酸素運動、無酸素運動の中でも特に負荷の高い筋力トレーニング或いはそれに準じたスロートレーニング、加圧トレーニングなどで特に分泌量が上がるようです。

私の場合も、レスミルズプログラムなどの激しい運動による成長ホルモンの分泌で、IGF-1陽性の乳がん細胞が増殖した可能性があるのですよ。



上記の低糖質食の論文では、IGF-1陽性と陰性の患者の比率は半々ぐらい。

人種での差もあるようなので日本人で調べてみると、大腸がんでは35.6%とのデータがありました。IGF-1陽性だと肝臓転移しやすいそうです。

「運動は効果ある!」と声高に主張する乳がん患者、治療者がいる一方で、私のように「運動すると痛む」「出血する」乳がん患者もいる。

その理由は「IGF-1陽性か、陰性か」の違いにあるようです。ようやく分かりました。



ドイツの研究では、運動を推奨できる乳がん患者は1/3だそうです。

おそらく、「乳がんヨガ」が効果あるのも1/3程度でしょう。

残りの2/3にも勧めるのでしょうか?そしてBCYIは某社の協力も得ているようですが、もし乳がんヨガで乳がんが悪化したら「これでも飲んでね」ってことなのでしょうか?イギリスでは認可されてない薬のようですが。



乳がん患者「全員」がやってもいいのはヨガの中ではおそらく、呼吸法や瞑想法ぐらい。

運動全体の中では、最初の論文にあったような週に一時間程度の「ウォーキング」。

ウォーキングはごく軽い有酸素運動ですので、成長ホルモンをあまり分泌させません。

しかし、血糖値を下げる効果はあります。そのため低糖質食同様、IGF-1の活動が抑制されたのではないでしょうか。

私の場合、運動による痛みに気付いてから徐々に運動強度を落としてきたのですが、結局ウォーキングに落ち着きました。

どうやら、間違ってはいなかったようです。

アロマターゼ阻害剤の副作用による関節痛のため、連続して歩けるのは10分程度。この副作用には困ったものですが、その結果最適な運動とその量を見つけることが出来たのは「ケガの功名」でしょうか?



「息を吸って~、吐いて~。」との声かけだけなら、今どきはマッサージチェアでもやってくれます。

乳がん患者に「乳がんヨガ」などの特殊な運動を勧める人は、その患者の乳がんがどんなタイプなのか、しっかり見極めてからにするべきだと思います。

患者個人の考え方や性格のせいにする前に。

2019年3月 5日 (火)

アメリカの自然派女性医師

前回の記事で、妙な自然派乳がん患者のブログを紹介しました。

このブログでは、自分の乳がんを自然療法で治したロレイン・デイ医師のYouTube動画が紹介されています。

そしてその医師の実践内容を記載しているんですが、その内容がこちら。

・よい食べ物による適切な栄養摂取、動物性食品の排除
・砂糖抜き。砂糖は免疫機能を低下させる
・水を飲むこと。よくなりたかったら身体を脱水させてはいけない
・太陽光。体内の腫瘍を縮小させ、免疫力を高める
・新鮮な空気。室内の空気を吸い続けると腫瘍は二倍の早さで育つ
・週4時間のエクササイズで乳がんのリスクを減らすことができる
・治癒ホルモンがつくられる 10時から 2時の間に寝ていること
(治癒ホルモンの恩恵を得るためには 9時半にはベットに入っていること)
・ストレスから解放されていること
・他者を赦すこと
・医師ではなく神を信じること(身体を創ったのは、医師ではなく神だから)



「動物性食品の排除」はいいでしょう。乳製品にはエストロゲン、IGF-1その他乳がんを増殖させるホルモンが含まれてますし、肉にもそういったホルモン、サイトカイン類が含まれていたりします。酷いものになると肥育ホルモン剤が入っていたりしますし。



「砂糖抜き」も食事療法ではよく言われます。がん細胞はブドウ糖をえさにしています(それを利用したのがPET検査)ので、砂糖のみならずGI値が高いものは避けた方が良いようです。



「水を飲むこと」には若干の疑問が。私は一時期、乳がんに効くという漢方薬を煎じて大量に摂取していましたが、効果があったかどうか分かりません。煎じ薬やお茶ではなく、ただの「水」の方がいいということでしょうか?しかし水の飲み過ぎも胃酸が薄まったりなどの弊害もありますし。よく分かりません。

「太陽光」。これはビタミンDと関連します。浴びた方がいい。入院時に実感しました。



「新鮮な空気。室内の空気を吸い続けると腫瘍は二倍の早さで育つ」…?このあたりから怪しくなります。室内の空気を吸い続けるのが良くないなら、入院治療のみならず、フィットネスクラブでの運動も、病院内での乳がんヨガも良くないってことになりますねw



「週4時間のエクササイズで乳がんのリスクを減らすことができる」何度も言いますが私は毎日のようにフィットネスクラブで運動する生活してて、乳がんになったんですよ。乳がんになってからはむしろ、運動後に痛むことが多々ありました。この件については長くなるので、別途記事にします。



「治癒ホルモンがつくられる 10時から 2時の間に寝ていること

(治癒ホルモンの恩恵を得るためには 9時半にはベットに入っていること)」

えーっと…

「治癒ホルモン」?念のためググってみましたが…コレですか?

「『成長』ホルモン」のことでしょうか?だとしたら、がん細胞をも成長させてしまうホルモンですよ。実際、モーズ軟膏前、出血したり痛みが出ていたりしていた頃は、痛みは夜間に出ることが多かったのですけど。



「ストレスから解放されていること」はい、今はフィットネスクラブ退会しましたので他の会員の方から「ぶつかったでしょ!」とか「私、この人、キライ!」とか言われるストレスからは解放されておりますw



「他者を赦すこと」関係あるんですかね?あるとしたら何故?ストレスやホルモンの関係ですか?医師ならそのあたり解説すべき。



「医師ではなく神を信じること」はい、私は日本書紀や古事記には書かれていない(この辺りには来ていないことになっているが伝承が多数残されている)神を信じています。薬の神様でもあります。



ロレイン・デイもしくはロレーヌ・デイ医師。

検索してみますと、公式サイトが見つかりました。

もしかしてこちらも?


どうやら内海聡医師や近藤誠医師に近い方のようですね。

おそらく、医療の問題点について指摘し、改善すべく活動をされているようです。それはわかります。

しかし

内海聡医師も近藤誠医師も、実は、


がんの「治療」に関しては、大した実績残してないんです。


内海聡医師は確か、妊娠中にがんが発覚した妊婦さんを無事出産させたという報告をFBに上げてたことはありました。

でも、それだけなんです。

毒性の強い抗がん剤や侵襲性の高いリンパ郭清などの手術、強すぎる放射線では確かに、治るものも治りません。

治療に問題あるとして、問題提起するのはいいと思います。

ですが


がんって、自然療法でも、なかなか治らないんですよ。


なので私は、食事療法続けつつ、ホルモン療法、放射線療法などに頼っているわけです。


それと、このロレイン・デイ医師。

もともと「整形外科医」だそうです。

整形外科医が、乳がんの外科的手術を否定するのでしょうか?「手術ががんを発生させる」なら、膝関節の手術やなんかも受けない方がいい?よく分かりません。

非浸潤性乳管がんをごく初期に見つけて手術で切り取ったのを「自然療法で治した」って言ってるんじゃないのかなぁ?デジカメなどが無かった頃の話なので、腫瘍の画像出せないのは仕方ないのでしょうけど。

なあんて思ったりして。


こういうこと書くと、自然派さんからは「あなたは性格が悪いから治らないんだ!」とか言われるんですよね。

はいはい、私が性格悪いのは「遺伝」だと思いますよ~、だから、「性格遺伝子」がいい方向に変わる自然療法見つけてくださいお願いします、とでも書いておきましょうか。

長くなったので、「乳がんと運動」については別途記事にします。

2019年1月20日 (日)

「乳がん」とは?

前回、ある本からの引用で「がん」とは何か、について書きました。

炎症による活性酸素大量発生ががん化の原因である、と。しかしホルモン依存性のがんはその限りではないそうで、ではどうなっているのか?その本には書いてありませんでした。

仕方なく、今度はこのあたりの本を読んでみました。

医者も知らないホルモンバランス 増補改訂版

医者も知らない乳がんとホルモン療法

分厚いハードカバー本で、論文の引用が多く専門用語が多数出てくるので、こちらもなかなか読み進められなかったのですが。

乳がんの発症機序について、著者であるリー博士は、カヴァリエリ博士の研究内容から説明されています。

こちらの論文

Molecular origin of cancer: Catechol estrogen-3,4-quinones as endogenous tumor initiators

には、エストロゲンがどのように変化していくかが説明されています。

図を見ると分かりやすいかと思います。

エストロゲンには三種類あります。エストロン、エストラジオール、エストリオール。エストロンをE1、エストラジオールをE2、エストリオールをE3と略したりするそうです。

これらがどういう代謝経路をとるか?

特に、エストラジオールとエストロンの二つ。

これらはシトクロムP450ヒドロキシラーゼという酵素によって、4ヒドロキシエストロゲン(カテコールエストロゲンとも呼ばれる)になります。

そこに活性酸素(フリーラジカル)が作用するとエストロゲン-3,4-キノンに変化します。これはとても不安定な物質で、それがDNAと結合してしまうと、エストロゲンDNA付加生成物となります。

こうしてDNA損傷が発生することにより乳がんが発生する、と。そういうことらしいです。



ふーむ

活性酸素はここにも出てくるんですねぇ。

乳がん患者の乳房内の細菌叢は、健康な女性の細菌叢と比較すると、乳酸菌などが少なくブドウ球菌、大腸菌などが多いという論文がありましたが、このあたりに関係しているのかも。




しかし。

「エストロゲンの代謝が問題」

もしかしたらここで、疑問に思う方もいるかもしれません。



「更年期って、エストロゲン減るんじゃないの?補充療法したりするぐらいなんだから。なら、乳がんにはなりにくくなるのではないの?」



そこが医療業界のなせる業。更年期で減るのは実際にはエストロゲンではなく、プロゲステロンの方なのだそうです。なのに何故か、エストロゲンが不足しているかのような宣伝ばかりされるのだとか。



リー博士によると、こんなことのようです。

卵巣で作られる女性ホルモンには、二種類あります。

エストロゲンと、プロゲステロンです。

エストロゲンは、卵胞ホルモンとも呼ばれています。月経出血後に多く分泌されるホルモンで、卵胞が卵子の成熟を促す間に、子宮内の組織形成と血液供給を促します。

プロゲステロンは黄体ホルモンとも呼ばれています。排卵後、空になった卵胞は黄体と呼ばれますが、それは文字通り黄色いから。プロゲステロンは黄体で作られ、月経周期後半に多く分泌されます。

月経周期前半はエストロゲン優勢、後半はプロゲステロン優勢。これが一般的な女性のホルモンバランスです。

エストロゲンは卵胞を成長させる作用、つまり細胞増殖作用があり、プロゲステロンは子宮内膜をアポトーシス(細胞死)させる作用があるとのことです。

しかし、先進国の女性ではプロゲステロンが不足して、エストロゲンが優勢であるケースが多いそうです。

それは何故か、と言いますと。

プロゲステロンはエストロゲンの元になります。他にも、副腎皮質ホルモンの材料にもなります。

栄養が不足しているとエストロゲンはあまり作られません。しかし先進国の女性は栄養過多なのでエストロゲンは十分作られていて、エストロゲンが不足しているケースは少ないそうです。

さらに先進国の女性は、ストレスにより副腎皮質ホルモンの需要も多く大量に作られ消費されます。プロゲステロンはこれらの材料でもあります。なのでプロゲステロンがこれらのホルモンに代わってしまうことにより、不足しがちになるようです。

おまけに、先進国では「環境ホルモン」が問題になっています。環境ホルモンとは、体内であたかもホルモンのようにふるまい、ホルモンバランスを崩す化学物質のことです。外因性内分泌攪乱物質などとも呼ばれます。ダイオキシンやPCB、ビスフェノールAなどが有名ですが、他にもたくさんあります。

それら環境ホルモンの多くは、エストロゲン様の作用をするそうです。エストロゲンとプロゲステロンのバランスが、ますます悪くなります。

そして、月経が終わり更年期となると、一般的にはエストロゲンが不足するように思われてますが、実はエストロゲンはあまり減りません。エストロゲンは脂肪組織内でアンドロゲンからも作られます。なので、卵巣で作られなくなる分が減る、ということでエストロゲンは40~60%減るだけだそうです。

一方、生理が止まるということは、卵巣が働かなくなる、ということ。つまり排卵が行われず黄体も作られなくなります。すると黄体ホルモンであるプロゲステロンは、殆ど分泌されなくなるそうです。

つまり「あまり減らないエストロゲン」と「激減したプロゲステロン」によりホルモンバランスが崩れている。それが問題だ、と。

しかし更年期は何故かエストロゲンが不足しているかのような宣伝が行われ(それに反する記事を書こうとしたブリティッシュ・コロンビア大学のプライオア博士は、編集者に拒否されたそうです)ホルモン療法と称してエストロゲン補充療法が行われ、天然のプロゲステロンではなく人口のプロゲスチンなどが使われ、それが乳がんや子宮がんのリスクを上げているそうです。

また、エストロゲン不足の場合は、乳がん予防などの観点からエストリオールを勧めてらっしゃいますが、これもあまり研究が進んでいないとのこと。



ジョン・R・リー博士のこの一連のホルモン関係の本、ものすごく面白いです。

難しい論文を分かりやすく解説してくれてますし、なにしろ、医療業界側の欺瞞が暴露されまくってるw

というわけで、次回はそのあたりのご紹介もしていきたいと思います。

2019年1月 8日 (火)

新年のご挨拶 2019

新年あけましておめでとうございます。

昔は「初売り」といえば正月二日だったものですが、最近は元日から初売りが始まるようですね。おかげで今年の正月はショッピング三昧でした。

当然、食事は外食になります。

最近、食に関しては多少のものなら受け入れられるようになったので、とあるフードコートで、天ぷらとうどんをいただいたのですが…。

うどんのおだしなどは特に問題なく食べられました。

しかし、十分程経った頃でしょうか?どうも、お腹の具合がおかしい。

胸がムカムカするのです。

普段、胸やけなどはあまりないのですが…。

そして、げっぷが出てきました。しかも何度も出て、なかなか止まらない。

買い物どころではなくなってしまいました。

翌日もそれが続き、さらには転失気が大量に発生。「転失気(てんしき)」の意味が分からない人は調べてみてください。


この現象。思い当たるフシはありました。

最近どうも、体内、それも消化器系内で発生したガスを呼気として排出する機能が衰えてきたらしく、微発泡酒など頂いてもその翌日は転失気が大量発生します。

ベーキングパウダー加えた手作りの焼き菓子を食べた時もげっぷが出て、翌日は転失気も出ました。

恐らく、フードコートで食べた天ぷらの衣か、或いはうどんに、重曹もしくはベーキングパウダーが加えられていたものと思われます。


内臓が弱るとこうなるんです。

重曹など、安全と言われている添加物でも、こんな風になるんです。

だから、うっかり外食も出来ない。

やれやれ…。

大腿ヘルニア手術後からの現象なんですが、何故こうなったのかは分かりません。


しかし。問題はこれだけではありません。

ネットでげっぷについて調べてみて、驚きました。


「げっぷ 原因 食べ物」で検索しても、重曹やベーキングパウダーの話は出てきません。

「吞気症」「逆流性食道炎」「慢性胃炎」「胃潰瘍」「胃がん」などのワードばかり。

「げっぷ おなら 多い」で検索しても同様。


もちろん、「げっぷ 重曹」で検索すればいろいろ出てきます。どうも、胃酸が十分に出ているかどうかの判別のために、重曹を使うことがあるようです。

しかし、その仕組みを説明してくれているサイトはほとんどありませんでした。

ただ一つだけ見つけたのが、これ。化学の教科書か何かのようです。


さらに。自然派の方々の中には「重曹水を飲めばがんは治る」などとおっしゃる方がいます。

はっきり言います。重曹水飲むだけではがんは治りません。

上記のように、胃酸が中和されてげっぷが出て終わりです。

体液をアルカリ性にするために重曹を、ってことらしいですが、そのためには別の方法が必要です。


ネット上には情報が氾濫してますが、正確な、有益な情報にはなかなかたどり着かない。

治療法に関して大ウソが書かれていたり、悪い病気ではないかと脅されるような文章が並んでいたり。

ベーキングパウダー入りの菓子が好きで毎日食べてる人が、げっぷがよく出るからと言って病院に行ったら、果たしてどうなるか。

もしかしたら、胃カメラやらCTやらいろいろ受けさせられて、はては胃がん細胞診などされてしまうかも。


ネット上も書籍上もリアルな医療関係者の間でも、誤った情報が多く流れていることを憂いて始めたブログですが、まだまだ先は長そうです。

今年の三月で、乳がんの診断から五年になります。五年生存率上昇には貢献出来そうですが、まだまだ分からないことだらけです。


今年もご指導ご鞭撻のほど、よろしくお願い申し上げます。


2018年12月 7日 (金)

メディア上の「罠」とは何か

こんな記事が出ました。

家族が、自分が、がんになったとき。ネットに危険な「罠」が待つ

笑えますね。

紙の新聞や雑誌に書くなら分かりますけど、これ載せてるBuzzFeed Japanはネットのみのメディアですから。

内容はお決まりの「免疫療法」批判。

本庶佑先生がノーベル医学・生理学賞受賞されてから「免疫療法」って言葉があちこちで使われるようになりました。

そして、そういう現象について「好ましくない」「従来からの免疫療法と免疫チェックポイント阻害剤を使った治療を一緒にするな」との批判も出ました。

しかし


メディア側が鍵カッコつけただけの「免疫療法」ってしか書かないんでは、そりゃ一般の患者さんだって一緒にするでしょ、ってなもんですw

ってか、このライターの朽木さん、免疫療法にはどんな種類があるのか、それぞれどう違うのか、価格はどうなのか、がん種ごとの有効率は、エビデンスはあるのかないのか、って全部調べて書いてるんでしょうか。

調べておいてこの書き方ではジャーナリストとしてどうかと思いますし、調べてないならなおさらどうかと思いますが。

ちなみに私、免疫療法擁護的なことを書くことが多いのですが、免疫療法を受けてはいません。

何故なら、免疫療法どれも、有効率それほど高くないので。しかも乳がんは他のがんと比較してさらに低いので。

しかし私は、これらの療法、特に否定はしません。

だって、資料請求すればしっかり情報提供してくれるから。

そして、有効率高くない代わりに酷い副作用もない。そして確率低くても、もし効果あった場合は、その効果はかなり絶大ですし。高須クリニックの院長のようなお金持ちなら、否定する理由はないでしょう(実際、試されてます)。オプジーボだって相当高いんだし。


対して

私がシクロフォスファミドの点滴受けた時は、病院側からは、どんな副作用が出ますとかこういう時はこういう薬飲んでくださいとかこんな医療用ウィッグがありますとかの情報提供はありましたが、

その中に有効率とか、それが書かれた添付文書などはありませんでした。



ネットでは検索すれば添付文書は出てきます。但し、最近の抗がん剤の添付文書からは、有効率の記載は省略されています。何故でしょうねぇ。低すぎるから?


ついでに私の経験を書きますと。

このブログ読んでる方はご存じでしょうが、シクロフォスファミドで酷い副作用を受けた後、それがかなり毒性の強い薬で、副作用で死亡することもあるような危険なものであると知ったのは、ネット上の情報が最初でした。

そののち、ネットでいろいろ調べまして、抗がん剤では治らないことも判明(まともな医師なら賛同してくれるでしょう)。なので西洋医学には頼らず食事療法を試してみることにしました。

他にも、がんにいい、と言われることはとりあえずやってみました。しかし副作用からの回復はみられるものの、がんそのものには効いていない。

運動もその一つ。がん発覚前から運動はしてました。運動はがんの予防になるはずなのに何故乳がんになったのか不思議だったのですが、乳がんに関しては運動は関係ない、むしろ運動で悪化する遺伝体質もあると知ったのは、

ネット上を徹底的に調べてからです。

「がんと運動 」あたりの記事に書いてありますので、興味のある方は読んでみてください。


他にも、一時期、漢方薬を試したこともありました。補中益気湯と、十全大補湯。

これも、ネットではよく一般患者向けに「抗がん剤の副作用の軽減のため」に使われると書いてあります。

これを読んで、どう受け取るでしょうか?西洋医学系の人は言葉通りに受け取るかもしれませんが、私は漢方薬はよく使う方で。「本当は効果があるけど薬事法などのせいで効能が書けないのだろうな」と判断しておりました。

しかし、ここに落とし穴が。もともとあった出血が十全大補湯でひどくなりました。よくよく調べたらホルモン作用のある生薬もあるそうでアメリカでは乳がんにはハーブは使わないとかで…中国ではまた違った薬(天仙液など)があるそうですが、これも乳がんでの有効率はそれほど高くないとかで…。

結局、一時は離れていた西洋医学系の病院でお世話になることに。「モーズ軟膏」というものがあると教えられ、疑り深くなってた私はネットで調べ上げて、モーズ軟膏による治療を受けることに決定、一時期はかなり安定しました。

同時に別の生薬を試すも、こちらはあまり効果なし。どうやら乳がんに届く前に肝臓で分解されてしまう模様。カフェインは分解してくれないのに生薬の有効成分はあっさり分解してくれる私の肝臓。私に似てひねくれ者のようでw

モーズ軟膏受ける前、出血についても調べました。すると、自然派系のサイトでは「悪い血は全部出さないと治らない」等とありましたが、西洋医学の論文では出血性のショックで死亡する乳がん患者もいることを知りました。

いえ、「自然派」系、嫌いではないです。添加物や農薬などの危険性は自然派のサイトでないと載ってないので参考にしたりしてます。それらの「社会毒」をどうやって避けるべきかという具体的な方法は、そういった自然派のサイトや「ハーブでガンの完全治癒」などの書物が役に立ちます。

添加物や農薬などが何故がんを引き起こしてるのかは、解明されつつあります。そのうちブログネタにしようと思ってはいるのですが、なにしろ難しくて。特に乳がんや前立腺がんなどはホルモンが強く影響するので、消化器系のがんとは性質が違うようですし。

また、発がん性のある「放射線」を使った治療は当初は毛嫌いしておりましたが、最近は機械の性能も上がって海外では手術に代わる治療法として使われているようで、これも調べて調べて納得の上で受けました。やけどのような跡はまだありますが、腫瘍マーカーはかなり下がりました。おかげさまでQOLも上がってきています。


というわけで、ネット上の情報は玉石混交、どれを選択するかは個人のリテラシーにかかっています。

「悪い血出さないと乳がんは治らない」「ヨガは乳がんに効果ある」などの明かなニセ情報は出す側に問題があるのですが、何しろ「言論の自由」ってものがありますから。規制は困難でしょう。

それを朽木さんは「罠」と表現しているのかもしれません。

しかし、それを言ったらBuzzFeed Japanだって相当なもんですよ。

HPVワクチン推進記事をやたらと書いてます。ウソばっかりなんでリンクは貼りません。

ヨミドクターとかいう医療系のコラムで、時系列が間違ってるというとんでもない記事を出してさんざん批判されたにも関わらずBuzzFeed Japanに転職、さらにHPVワクチン推進記事をいくつも書いてる人がいますから。

こういうBuzzFeed Japanの記事を読んだ女性が、「子宮頸がんはワクチンで予防できる!受けなきゃ!」とワクチン受けて、もし、副反応被害が出たら?

WHOには全世界からの被害の訴えが届いているそうです。

にも拘らず、ネット上ではHPVワクチン副反応被害を訴えている方々は、匿名の(自称)医療関係者からバッシングを受けています。曰く「反ワクチン」だとか。ワクチンの効果を信じて打った方々なのに。

しかも、HPVワクチン受けたのにも関わらず、子宮頸がんになってる方がいっぱいいます。高橋メアリージュンさんもその一人。

この方は幸い寛解されてお仕事も再開されているようですが、ワクチン副反応被害を受けた上に子宮頸がんになって仕事どころではない方もいらっしゃるようです。

この副反応被害も、脳神経内科の先生方が副反応被害の解明に尽力されてます。そのうち関連が明らかになるかもしれません。


HPVワクチンは子宮頸がん予防には無力です。海外では、接種層に子宮頸がん罹患者が増えているのだそうです。

しかし、HPVワクチン以外の「がん予防のための方法」は、ネットでもテレビでも新聞でも、大手メディアは殆ど扱いません。

何しろ、食品添加物も農薬も洗剤も化粧品も、放射線も電磁波も、さらには医薬品にも発がん性があったりしますので、スポンサーが売ってるそれらのものを避けましょう、なんて記事は出せるわけがない。



だから、「予防」ではなく「早期発見早期治療」を勧めるのです。

こんな状況ですから

ネット上、いやメディア上の「罠」はむしろ、「がんになる前」からあるのです。しっかり認識しておきましょう。

2018年11月 6日 (火)

がんとハーブと寄生虫

先日、某所でとある本を読んでいたところ、ハルダ・R・クラークなる人物が「がんの原因は寄生虫だ」と述べている、との記述を発見しました。

気になったので少し調べてみました。

そして見つけたのがこの本です。

ハーブでガンの完全治癒

ネットには70万部売り上げたベストセラーなどと書いてあるサイトもありましたが、既に絶版になっているらしく、図書館から借りてきました。

この本によると、ファシオロプシス・ブスキー(Fasciolopsis buski)という腸内吸虫が、イソプロピルアルコールなどの化学物質の影響により腸内から肝臓に移動した結果、がんが発生する、とのこと。

なので黒クルミの殻のチンキ・ニガヨモギ・クローブ、この3つのハーブで寄生虫を駆除することで完全治癒する、と。

そしてファシオロプシス・ブスキーは化学物質によりあちこち動き、他の器官に移動するとまた別の病気になるのだそうです。

え?

あまりに突拍子もない内容なので最初は驚きました。

しかし、

ヨモギには抗腫瘍活性のある化合物が含まれていることは知っていましたし、寄生虫ががんの原因となっているケースもあることも知ってはいましたので、半信半疑で読んでみました。

が…。

この本、間違いが多すぎます。

まず、著者ががんの原因とする寄生虫、ファシオロプシス・ブスキー。

医科学事典で調べましたところ、日本語では「肥大吸虫」。1843年にイギリスのBuskがインド人水夫の腸内から発見した吸虫です。水生植物に付着したメタセルカリアを経口摂取することにより感染します。

分布は中国、台湾、ベトナム、タイ、マレーシア、インドネシア、インドなど東洋に限られています。水生植物(ヒシの実など)や豚から感染します。アメリカやカナダのがん患者から検出される可能性は、かなり低いのではないでしょうか。

しかも、大きさは20~75mm×8~15mm。この大きさで、腸内から肝臓や他の器官への移動は難しいと思います。



でも、他の寄生虫を調べてみて分かったのですが。

ハルダ・R・クラーク先生…もしかしたら、寄生虫全てを混同されてないでしょうか?

例えば、肥大吸虫と同じ科に肝蛭(かんてつ Fasciola hepatica)という吸虫がいます。肝蛭は牛や羊などに寄生する吸虫で、肝臓に寄生します。これは欧米諸国で多く確認されています。

肝吸虫はタニシや川魚の生食などで感染し、胆管がんを発症するケースもあります。ハムスターを使った実験では、タイ肝吸虫とジメチルニトロソアミン(発がん剤)の投与で100%胆管がんを発症するとの報告があります。

肺吸虫はサワガニやイノシシ肉などから感染し、その症状は肺がんに類似し、皮下など他組織へ迷入することもあり、脳に迷入すると重篤な神経症状が出るのだそうです。

住血吸虫の中には膀胱周辺に寄生するものもあり、膀胱がんの確率が30倍になる他、女性だと子宮頚部や卵管などに病変を生じることもあるそうです。

日本住血吸虫は脳血管内に虫卵が塞栓すると脳腫瘍類似の症状となり、大腸がんと肝細胞がんの発生が高まるとも言われていました(否定的見解も出ているようです)。

また近年、ダニ媒介寄生虫であるタイレリアやボレリアがリンパ球をリンパ腫に変換させたり、クリプトスポリジウム原虫と大腸がんの関連が指摘されたりしています。

(同じリンクが貼ってある箇所がありますが、リンク先が長文なので、書いてある箇所が違うだけです。間違いではないのでよく読んでくださいね。)

残念ながら、乳がんと寄生虫の関連を示す文献は見つかりませんでした。しかしこうして調べてみると、肥大吸虫は間違いであっても「寄生虫ががんの原因である」という説はあながち間違いでもなさそうです。



では、この本に書いてある寄生虫駆除プログラムは、有効なのでしょうか?

黒クルミの殻、ニガヨモギ、クローブを使った駆虫方法。



これらのワードで検索しただけでは、残念ながら有効な情報は得られませんでした。

何故なら、これらのサイトは皆「ハーブでガンの完全治癒」そのままの内容ぐらいしか書いてないケースが殆どだからです。



なので、他の単語で調べてみました。

すると、面白いことが分かりました。



これらの3つのハーブは、漢方薬にも似たものが存在しました。

まだ青いうちの黒クルミの殻は「胡桃青皮(ことうせいひ?ことうじょうひ?)」、ヨモギは種類により「艾葉(がいよう Artemisia princeps Pamp ? Artemisia vulgaris ? )」「青蒿(せいこう Artemisia annua ? オトコヨモギ、カワラニンジン、クソニンジン)」「苦艾(くがいArtemisia absinthium ニガヨモギ)」があり、クローブは「丁香(ちょうこう)」と呼ばれています。ヨモギの学名は分類学者によって異なるそうで、はっきりしません。



中医学では胡桃青皮は殺菌、解毒、殺虫などの効果があると言われています。また、クルミの成分の一つであるJuglone(ユグロンまたはジュグロン)にはアレロパシー活性(他の生物の成長を阻害する作用)があり、体内での寄生虫や真菌の増殖を抑制するそうです。最近ではPin1阻害剤として使用することで抗がん活性が認められています。Pin1とはプロリン異性化酵素、Pin1が高発現しているがん患者は予後が悪く、特にアンドロゲン非依存性の前立腺がんへの効果が期待されるようです。



ヨモギは昔から万能薬として使われていました。艾葉は止血、鎮痛などの効果があり、青蒿はマラリアに効果があるそうです。

マラリアは細菌やウイルスによる感染ではなく「マラリア原虫」に感染することで発症します。これも寄生虫の一種で、蚊が媒介します。

青蒿の成分の一つであるArtemisinin(アルテミシニン)から抗マラリア薬を開発したのは中国中医研究院中薬研究所の屠呦呦という女性研究者のグループです。

ベトナム戦争の際にベトナムからマラリア薬の開発を依頼された中国が国家プロジェクトとして抗マラリア薬の開発を開始、古来から抗マラリア薬として使われていた植物など多数試して、ようやくヨモギの抽出液からアルテミシニンを発見、単離抽出。しかしその安定化などに苦労したようです。現在はその誘導体が抗マラリア薬として利用されており、その功績により屠呦呦は2015年のノーベル医学・生理学賞を受賞しています。



近年、アルテミシニンは抗腫瘍活性があるとの報告が相次いでいます。乳がんにも効果があるようです。マラリア原虫との関連は分かりませんが、実用化を期待します。

ニガヨモギからはサントニンという回虫駆除薬も作られました。1830年代にサントニンを単離精製したのはドイツの研究者メルク。そう、あのMSDのメルクです。今はもうサントニンは使われていないようですが。



丁香(クローブ)にはEugenol(オイゲノール)という成分が含まれています。オイゲノールは動物用鎮痛剤として広く使われていますが、防虫効果やヤギの寄生虫の殺卵効果があるとの報告があります。肺がん乳がんに対する抗がん活性も報告されています。しかし毒性もあるようなので多用は禁物ですが。
さて…

こうして調べてみると、「黒クルミの殻」「ニガヨモギ」「クローブ」を「寄生虫駆除」または「がんの治療」に使うというのもそれほど的外れな話ではないように思いました。

もちろん、有効成分が含まれるとはいっても精製はしていないわけですから効果は弱いでしょう。ステージが進んでしまうと難しいかもしれません。

しかし初期のがんなら、治る可能性もあるのでは?特に消化器系のがんは経口摂取の成分が効きやすいので、ダメもとで試してみるぐらいの価値はあるかもしれません。

ちなみにこれらのハーブ、ネットで購入可能です。



ハルダ・R・クラーク博士、「ファシオロプシス・ブスキー」なんて珍しい寄生虫持ち出してきたのは、もしかしたら「言葉遊び」だったのではないでしょうか?

ファシオロプシス・ブスキーの英語名は「giant intestinal fluke」。吸虫を意味する「fluke」は、ビリヤードで偶然ポケットに球が入ったことを意味する「fluke(日本では『フロック』)」と同音異義語で、「まぐれ」と訳されたりします。

虫下しに効く民間薬が偶然、がんにも効くものだった。そんな意味を込めて、違うと知っていてあえてファシオロプシス・ブスキーを出してきた。そんな気がします。

2018年10月24日 (水)

販売中止となった抗がん剤

日本人研究者ノーベル医学・生理学賞受賞からのオプジーボフィーバー、ようやく一段落してきたようですね。

なんでも、オプジーボは肝臓がんの抗がん剤として期待されているとか。

自己免疫性疾患という重篤な副作用の存在を考えると、喜んでばかりはいられないはずなんですけどねぇ。

ところで。

肝臓がんに効く抗がん剤として、「スマンクス」という薬品が存在していたことはご存知でしょうか?

私も知らなかったのですが、こちらの書籍に書いてありました。

がん治療革命「副作用のない抗がん剤」の誕生

2016年11月に初版発行された本なので、わりと最近です。私がヘルニア入院から退院して、リハビリに苦労してた頃ですね。

どんなことが書いてあるかといいますと。

従来型抗がん剤が効かない理由とか活性酸素の害とか、いろいろとあるんですが、

古いタイプの抗がん剤にポリマーをくっつけてがん細胞に届きやすくした抗がん剤、スマンクスについて、詳細に書かれています。

腫瘍に届くように設計された薬、DDS(Drug Delivery System)薬と呼ばれるものの一種です。

このスマンクスは適切に使用すれば副作用は殆どなく、固形タイプのがんに対する治療成績もよい。なのに、何故か販売中止になってしまったそうです。

この件について書いてある部分を抜粋いたします。

>スマンクスを合成したのは七九年ですが、承認がとれたのは九三年でした。

>スマンクスの臨床にトライしたのは合成に成功した翌八〇年です。当時は肝がんは見つかってから四カ月で亡くなるといわれていたのに、スマンクスを投与したグループの五〇%が生存していました。そして、九三年に承認を受け、市場に出たのが二〇〇四年。ところが、二〇一三年に販売中止になります。治療に使われたのはわずか九年間でした。だからといって効かなかったのではなく、製薬会社の利益にならなかったからです。まず、薬価(四mgで四万五千五百四円)が他の抗がん剤にくらべて安すぎたことがあげられます。そのうえ投与は一カ月~三カ月に一回でよかったのです。

>製薬会社にはN(人)×T(時間)という方程式があります。たとえば、高血圧や糖尿病は、がんにくらべて患者の数(N)が大きく、治療期間(T)も長いから、マーケットは巨大になります。ところがスマンクスは、他の抗がん剤とくらべて、NもTも小さいから儲からないのです。

>また、スマンクスは固形がんのほとんどに有効で、とくに腎臓がんには効果があったのに、肝臓がんだけで承認をとったことも市場を狭くしてしまいました。そのうえ非常に複雑な物質で、室温で保管すると分解して活性がなくなるので冷蔵冷凍しなければいけない、取り扱いが面倒なのです。そして最大の問題は、静脈注射ではなく、動脈からカテーテルを入れて薬を放出する方法だったことです。当時はそれが出来る医師が少なかったことも致命的でした。薬代よりも医師の技術料の方が高くなってしまうのです。

>スマンクスは素晴らしい抗がん剤ですが、知らないで使うと強い副作用に見舞われました。

>スマンクスは商品として四mgと六mgがありましたから、ほとんどの医師は添付文書に従ってこの量を使っていましたが、これでは多すぎたのです。相当大きな肝臓がんなら四mgとか六mgを使ってもいいのですが、肝硬変の人は免疫力が弱くなっていますから、六mgなんて使うと正常細胞までやられて肝膿瘍を作ったり肝不全になったりと大変なことになります。一mgか二mgで充分だったのです。当時の抗がん剤は百mgとか一gが普通ですから、いかに少ないかがわかると思います。

>スマンクスは四㎎で四万八千円ほどですから、一mgだと一万二千円です。一週間ほど入院して治療しますから、医師の技術料やベッド代を合わせて六十万円ほどかかりますが、そのうち薬代がたった一万二千円!それも一カ月から三カ月に一回ですから、製薬会社はまったく儲かりません。儲からないからコストをかけたくないのは当然です。

以上、上記書籍からの引用でした。

しかし…。

うまく使えば副作用が殆どなく薬代もかからない、治療頻度も低い、なんて優れた抗がん剤のように思えますが…。販売中止とは。

販売中止の詳細を調べようと思って、発売元のサイトを見てみましたが、検索してもヒットしませんでした。おかしいなぁ、添付文書はあるのに。ここにも載ってるのに。

ちなみに、製薬会社は儲からなかったようですが、この薬品のポリマー部分を製造したクラレはかなり儲かったようです。


こういう薬品が販売中止になる一方、95%の死亡率を誇り、海外では軒並み認可取消となった危険な薬品は今でも適応縮小して売られています。詳細はこちらの本に書いてあります。


さて。

厚生労働省は、患者と製薬会社、どちらを向いているか?

そして、患者を救いたいと考える医師と製薬会社、どちらを向いているか?

さらには、マスメディアはどこを向いている?


今回のような事例は山ほどあります。

ネタは沢山仕入れてあるのですが、まだ整理できておりません。


読書の秋とはいえ、こんな本ばかり読んでいると疲れてしまいます。なのでなかなか、ブログが更新できません。

放射線治療の待ち時間に積んどいた本読破したりしたのですが、最近また積んどく本が増えまして…。まったく、ソリティアコレクションには困ったものですw

2018年9月19日 (水)

西洋医学のがん治療は否定すべきか

放射線治療を終えて二週間が経過しました。

おかげさまで経過は良好です。


さて、最近、がん治療に対する考え方が少し変わりましたので、ここに書いておきますね。


もっと早く更新したかったのですが、遅くなったのには理由があります。

パソコンが壊れてしまったのです。


代替機を選んで購入、それを使いやすくカスタマイズするのにしばらくかかりました。


中古パソコンを幾つか試したのですが、その中で一つ、珍しいものがインストールされているのを見かけました。

「ATOK2017」です。

ATOK、ご存知でしょうか?30年ほど前、NECが出していた日本語MS-DOSパソコンのPC98シリーズ、

その上で動くワープロソフトといえば「一太郎」でした。

その「一太郎」で使われていた漢字かな変換、それが「ATOK」。ジャストシステムの製品です。

2017バージョンが出ているとは知りませんでした。ああ懐かしい。

その頃からパソコンをお使いの方はご存知だと思いますが、初期のMS-IMEの漢字かな変換機能というものは、使い物にならない位クs…ではなくゴm…いえあの、あまり「質が高いとは言えない」シロモノでございました。はい。学習機能もなかったので辞書登録しまくった記憶があります。

ですが、今はどうでしょう。かなり使いやすくなりました。

もはや、文句を言う人はあまり見かけません。

大量に売ることで標準化したこともあるのでしょうが、優秀な人材を集めて機能を向上させたというのも理由の一つでしょう。

わざわざオプションでATOKを入れる必要はなくなってしまいました。


このような現象は、実はがん治療についても、同じことが言えるのではないかと。


がんは予防が大切。そしてその予防には東洋医学や自然療法も重要な役割を果たす。それは分かります。

しかしいざ、腫瘍が大きくなってしまうと、東洋医学や自然療法では、なかなか治療できません。


モーズ軟膏を塗布した時にも感じたことですが、

「腫瘍が小さくなると体調は劇的に良くなる」

のです。


これは、手術でも放射線治療でも同じだと思います。

(ただし抗がん剤は違います。この件はまた別途)


一方、東洋医学では「腫瘍を一気に小さくする方法」がないのですよ。

毎日毎日、身体を温めたり、漢方薬飲んだりして、少しずつ小さくしていく。

しかしそれでは間に合わないのですよ。少しでも悪化させてしまったら、元の木阿弥ですし。高価な漢方薬が無駄になってしまったり。


そんな経験から、「腫瘍を小さくする」治療は、ある意味で「救急医療」のカテゴリに入るのではないか、と最近は考えるようになりました。

放射線治療を試しに受けてみたのも、そういう理由からです。


西洋医学の方は、日本では優秀な人達が集まっていろいろと研究を行っています。

その結果、副作用が少なく、治療効果の高い方法にはどのようなものがあるのか、分かってきているようです。


なので

三大療法を毛嫌いするばかりでも良くないのではないかと、最近は考えるようになりました。


そして「自然派」の方々の中には、西洋医学を嫌うあまりに、西洋医学の効果を過小評価し、それ以外の代替療法を過大評価する人が多くいることに気付いたり。

先日は、某施設のチラシに座談会形式の体験談が載っているのを発見しました。この「体験談」そのものも問題あるのでは?と疑問に思いましたが、酷かったのはその内容。

「ちょっとした手術はしたけど、それだけ。あとはここに通って治しました。三大療法しなくても治っちゃった!」

はぁ?

「三大療法」って、「手術、放射線治療、化学療法」ですけど…

「手術」しておいて「三大療法しないで」って???


どうも、西洋医学が進んでしまったので、それ以外の方々との差が開いているように感じます。

今度NHKで東洋医学について放送するようですが、

今の日本の東洋医学では、がんは治せないでしょう。西洋医学との組み合わせで、より患者に負担のない治療を模索することは可能だとは思いますが、それが進んでいるとも思えません。

何しろ、優秀な人は西洋医学にばかり行ってしまうので…。


今、中国では研究者募集しているそうです。

あーあ、若い頃もっとしっかり勉強してれば…。この年でも中国行って漢方の研究しようという気になったかもしれない。パソコンゲームで遊んでばかりいたからなぁ…。

仕方ない。今、自分でできることを何とか、やっていくしかない。


まずはこの論文を読破してそれが意味するところを調べないと…。

The Microbiota of Breast Tissue and Its Association with Breast Cancer

東洋医学的な療法はおそらく、この「細菌叢」を変化させるということなのだと思いますが、微生物についてはあまり詳しくないので分からないことだらけです。

この論文については続報を出す予定ですが、いつになるかはわかりません。ご了承ください。

2018年8月 8日 (水)

免疫細胞療法

最近また、いろいろ調べ始めました。

がんと運動の関係とか、がんと肥満の関係とか。そのうちアップしますね。


今回は、免疫細胞療法について。


SNSでは腫瘍内科医さん達は、免疫細胞療法を「詐欺だ!」と否定されてますね。

どうも、この「免疫細胞療法は効かない」ってのは誰が流行らせてるのか知りませんが、わりと良く聞くお話です。

茨城県が配ってるがん関連の冊子にも書いてありました。


しかーし!

少なくとも、肝臓がんの再発予防には、活性化リンパ球療法は効果があるようです。

根拠はこちら。

Adoptive immunotherapy to lower postsurgical recurrence rates of hepatocellular carcinoma: a randomised trial.

1992年から1995年にかけて行われた治験の報告。2000年のLancet誌に載っています。

肝臓がん手術後の患者150人を2つのグループに分け、一方のグループには偽薬、もう一方には活性化自己リンパ球療法を施した場合の、無再発生存率の変化を調査されたそうです。

その結果明らかに、活性化リンパ球療法を受けたグループの方が無再発生存率が高かったのだとか。


但し、私はこの論文はサマリー読んだのみです。会員になってないので、フルテキストにアクセスすることが出来ません。

フルテキスト読める方、治験の正当性や利益相反などについて、疑問点があるようでしたらご指摘願います。

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Sage's Link List

  • がん対策推進基本計画
    厚生労働省が平成24年に発表したもの。これによると、治療せずに様子を見る「経過観察」はしちゃダメ!なのかな?なんで?w
  • 国立がん研究センター
    食事療法については何も載っていません。アルコール摂取を控えましょう、肥満に注意しましょう、ぐらい。

Sage's Music List

  • サラ・ブライトマン: 神々のシンフォニー
    日本盤のみボーナストラック追加。
  • 3/8にリマスター発売。
    Pink Floyd: 狂気
    まさに「狂気の沙汰」ですね。
  • Walk This Way
    RUN D.M.C.:
    エアロスミスとのコラボ。
  • Somewhere I Belong
    LINKIN PARK: METEORA
    あるプログラムでの使用曲。
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