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2017年12月12日 (火)

祝 受賞!

先日、医師兼ジャーナリストの村中璃子さんが、マドックス賞を受賞されましたそうで、おめでとうございます。

ところで

「医学界のピューリッツァ賞」という表現も散見されるこの「マドックス賞」ですが、私は失礼ながらその存在を村中さんが受賞するまで存じませんでした。

さて、どのような賞なのでしょう?

ジョン・マドックス賞(Wikipediaより)

ジョン・マドックス賞は、公共の利益に関わる問題について健全な科学とエビデンスを広めるために、障害や敵意にさらされながらも貢献した個人に与えられる国際的な賞[1]。
賞に名の冠された、ジョン・マドックス(en:John_Maddox)は、科学雑誌『ネイチャー』の編集長を22年務め、同誌を一流専門誌に育てた。熱意とたゆまぬ努力をもって科学を守り、困難な議論に関わり、他の人々もそこに加わるようインスピレーションを与えた人物である。書き手であり編集者としての長い人生を通じて、人々の態度と考え方を変え、科学の理解と認知を高めるために戦い続けた。
本賞は、マドックスが長年編集者を務めた科学誌『ネイチャー』と、王立協会での交流のあったマドックスの友人、ラルフ・コーン卿の設立した「コーン財団」、マドックス卿が2009年に他界するまで役員を務めた「センス・アバウト・サイエンス」の共催によるものである。
マドックス卿について、友人で科学者のウォルター・グラッツァー氏はこう語っている。
マドックスは、科学的発見や技術の進歩における、ありとあらゆる新しいこと、刺激的なことについて、誤り、不誠実、偽物であると信じたことは恐れずに批判しながらも、精力的に書きつづけた。その仕事はユーモアと優雅さにあふれるものだったが、決して難しい議論から逃げることは無く、むしろそれを楽しんだ。彼の率直さは、時には敵を生み、しばしば上層部を怒らせたが、それよりももっと多くの仲間をもたらした。人々の態度や考え方を変え、社会が科学をより深く理解するよう戦い続けた。[1]

ふむ。

Natureはともかく、この「コーン財団(the Kohn Foundation)」と「センス・アバウト・サイエンス(Sense about Science)」ってのは何ぞや?またしても私の知らないものが出てきました。

センス・アバウト・サイエンスについては英語版のWikipediaにありました。アストラゼネカやファイザーなどの製薬会社からの寄付で運営されてるそうです。

For example, for the fiscal year ending 5 April 2008, the trust received £145,902 in donations. Disclosed corporate donations comprised £88,000 with pharmaceutical company Astra Zeneca donating £35,000.[71] Previous donations included other pharmaceutical industries such as Pfizer.[71]

ふーん。もしかしたらGSKやメルクも?

まぁいいや、ではコーン財団はどうなんでしょう。

…?

検索してもヒットしない…?

ここのサイトのリンクは切れてますね。

仕方なくツイッターを検索してみると、こんなツイートが。

@MedecineLibre
John Maddox prize attributed to MD @rikomrnk for her great work to reaffirm anti-HPV vaccine safety in Japan. Problem: this prize awarded by @senseaboutsci is funded by The Kohn Foundation who owns £145.366 of HPV vaccine producer @GSK shares. Her work deserved a COI free prize.

COIとは「利益相反」のこと。

GSK(グラクソスミスクライン)はHPVワクチン「サーバリックス」のメーカーです。

そのGSKの株式を所有しているコーン財団が、HPVワクチン推進派の村中さんに賞を出したことを

「利益相反の自由賞」

と皮肉っているのですねw

なるほどぉ~www


しかし、受賞者の村中璃子さん。何かいろいろご不満があるようです。

メディアが一切報道しない!というのがその理由。

@rikomrnk
N社は巨大で影響力も大ですが、良識ある記者のいる他のメディアから取材も来てます。日本の記者だけ低レベルで世界に取り残されてるなんて思いたくない。私の受賞は大メディアのカルト化を前にメディア界が危機感を新たにし、専門家と社会をつなぐいい記者がたくさん育つきっかけになると信じてます

大メディアが「カルト」なんですと。

まぁ、ある意味では当たってますが…ちょっと違うんじゃないの?

でも、私も正直いって、もう少し報道されるかと思ってました。だって大メディアは製薬会社とズブズブだから。しかし、今回のこの受賞はなかなか報道されない。

なんでだろう?

ということで、再検索。

村中璃子さんのWikipediaページ

村中 璃子(むらなか りこ)は、日本の医師、ジャーナリストである。WHO(世界保健機関)の医療社会学者、外資系製薬会社の疫学調査担当ディレクターを経て、臨床医並びにペンネームでのフリージャーナリスト活動を行う。

東京都生まれ。父は政治記者。外祖父は医師。一橋大学出身の探検家兼外科医の関野吉晴の本を読んだのをきっかけに、一橋大社会学部に進学。在学中は中東などに一人で訪れ、国際社会学の梶田孝道教授のゼミに1期生として参加。同学部卒業後、一橋大学大学院社会学研究科国際社会学専攻修士課程修了、社会学修士。同博士課程進学[1]。

一橋大学大学院社会学研究科博士課程中退後、北海道大学医学部卒業。医師免許取得後、世界保健機関西太平洋地域事務局(WPRO)新興・再興感染症チームでアウトブレイクサーベイランスやパンデミック対策に従事。報道監視業務や、医療社会学者の肩書でのアウトブレイク後の農村調査などを行った[2]。

日本に帰国後、外資系製薬会社のディレクターとなり2年間肺炎レンサ球菌の疫学調査に従事するが、2009年新型インフルエンザの世界的流行を機に世界保健機関に戻る。その後大学時代の友人である新聞記者に、メディア関係者の懇親会に招かれたのを機に、フリーのジャーナリストとなる。2014年の西アフリカエボラ出血熱流行の際には、バイオセキュリティーの観点から論考を発表し、読売新聞の「回顧論壇2014」で、遠藤乾による論考三選の一本に選ばれた[3]。2016年京都大学大学院医学研究科非常勤講師[4][5]。

2017年、ヒトパピローマウイルスワクチンの問題を扱ったことなどが評価され、『ネイチャー』誌等が主催し、「公共の利益に関わる問題について健全な科学とエビデンスを広めるために、障害や敵意にさらされながらも貢献した個人」に対して贈られるジョン・マドックス賞を、日本人として初めて受賞した[6][7]。

公式ページのプロフィールはこちら

下の方に一橋大の広報誌へのリンクがありますね、pdf形式の。

そこを開くと、こんなことが書かれています。

東京で生まれ育った村中。父親は政治記者として活躍した根っからのジャーナリストだ。故・大平正芳元首相と親交が深く、大平氏の葬儀を伝えるテレビニュースでは、親族と並んで最前列に立つ姿が映された。

一方、母親の家系には祖父母の代から医者が多い。現在の村中の職業は、まさにそんな両親の血が混ざり合った産物のように思える。

ふーん、ジャーナリスト活動は親の七光…いやいや、優秀な家系のお家にお生まれになったのですね。一般庶民としては実に羨ましい。

一橋大在学中の話は、詳細に語ってますね。

修士まで出てるし、一橋大の広報誌なんだから当然といえばですが。

海外旅行しまくり。いいですね経済的余裕のある人は。ああこれも僻みになってしまいますねぇお恥ずかしいw

しかし、医学生として、医師としての記述はこれだけ。

6年間、札幌で暮らしながら医学を学んだ村中は、縁あってWHOで働くことになる。
『臨床医としての仕事も興味深く、やりがいのある経験でした。しかし、社会学を学んだ経験も活かし、何らかの形で海外医療に携わりたいという初心は変わっておらず、WHOで働かないかという話をもらった時には二つ返事で引き受けました』

…?

そういえば。

以前から、「村中璃子」はペンネームであり、本名を公開しない、名刺すら持たないジャーナリストということで、一部で話題になってはおりました。

「村中璃子」さんはジャーナリストなのだろうか?

医師兼ジャーナリストなら、どちらにおいても自らの言論に責任を持つ、という意味で本名で活動するのが筋では?という内容。私も同意見です。

しかも、医師資格に関してはこんなことも。

◆村中 璃子(中村理子)さんが医師免許を有してるかについて

村中璃子さんの本名は「中村理子」らしいとの噂。

しかしその名前での医籍登録は一名のみ、年齢的にどうなの?本当に医師免許持ってるの?という内容。

ちなみに医籍登録されている中村理子さんは、村中璃子さんとは別人のようです。

@Puku_Pukuro
村中璃子の本名が中村理子とはわかっていますが、医師とは確認できていませんよ。医師等資格確認検索で「中村 理子」を検索すると1件(平成6年に医籍登録)出ますが、この方は佐賀医科大学出身の精神科医です。吉村猛先生はどうやって彼女が医師と確認したのでしょうか。

ふーん…

ん?

てことは

村中璃子さん、医師免許持ってないの?????

個人の公式サイトには「医師、ジャーナリスト」ってしっかり書いてありますが…。

???

医師法 第18条 医師でなければ、医師又はこれに紛らわしい名称を用いてはならない。

前にも書きましたが、本名明かさないで医師として活動するのは、この条文に反してる可能性があるんですよね。

メディアが書かないのも分かります。医師として活動してるのに、医師免許が確認できないような人のニュース、怖くて出せないでしょう。ましてそういう人が書いた本の出版なんて無理。

近藤誠医師がワクチン本出した時には村中さん、自分は出せないのに、と怒ってらっしゃいました。

医師免許を持っていることが証明できれば、出版も可能なのでは?と思いますけど。

医学部卒業しただけで国家試験受けてない、或いは受けたけど落ちた、って可能性もありますね。

その辺、北海道大学としてはどうなんでしょうねぇ?

でも、HPVワクチン推進してるのがこういう人だと判明して、むしろ納得しました。

だって、テレビで見たHPVワクチン被害少女達。YouTubeでは世界中のHPVワクチン被害者の動画が見れますが、あの症状を

「心因性」

「ヒステリー」

それで片付けるって…とても医師とは思えませんから。

しかも「日本だけ」って言い張ってるし。

今後、HPVワクチンがどうなっていくのかは分かりません。

しかし、子宮頸がん予防にはワクチンを打つのではなく、性生活も含め生活習慣を悪化させないことで予防していく、という方法が賢明だと思います。



最近わりと流行ってる、昔は少なかったであろう明るい色の「おばあちゃんの着物」をお召しになってマドックス賞を受賞された村中璃子さん。

受賞、お目出度うございます!!!

2017年11月30日 (木)

再び病院へ

お久しぶりです。

シクロフォスファミドの点滴に懲りて以来、食事療法や自然療法での乳がん寛解を目指して手当などいろいろと行っておりましたが、最近になって腫瘍からの出血が激しくなりました。

最初のうちはすぐに止まったし、悪い血が出てるからむしろいいことなのかな…などと思いあまり気にしませんでした。

しかしあまりにも大量に出血することが続き、これは出血多量でどうにかなってしまうかもしれない、という危機感から再度病院へ行きました。シクロフォスファミドの病院ではなく、ヘルニア入院後血液検査をしていた病院ですが。

そこで「モーズ軟膏」というものを塗ってもらい、腫瘍表面を固めて、とりあえず出血多量の危機は乗り越えました。

どうやら、シクロフォスファミドの薬害を受けた私の身体は、自然療法では治しようもないぐらい免疫系にダメージを受けたようです。

仕方なく、ホルモン療法も始めることにしました。

しかし。ホルモン療法も、副作用が怖いんですよね…。

特に「ケモブレイン」。

最近、本を一冊読み切るのが難しくなってきています。

集中力が続かないんです。

おかげで、趣味の紙芝居製作にも影響が出ています。

やれやれ…。

何でもケモブレイン、20年近く続くこともあるとか。

そんなの聞いてたら、術前化学療法なんて絶対に断わっていたのに。

知らないということは恐ろしい。

せめて、子供達の世代にはこういったことは極力減らせるよう、拡散に努めたいと思います。

2017年10月 1日 (日)

乳がん専門医が乳がんになって

オンコロ」というがん情報サイトがあります。

腫瘍学(オンコロジー=Oncology)から名付けたものと思われます。がんの治験や臨床試験などを行う会社が開設しています。

ここに、この夏、「~乳がん専門医が乳がんになって~」というコラムが掲載されました。東京女子医科大学放射線腫瘍科教授の唐澤久美子さんが乳がんになり、その経験を小島あゆみさんというライターさんがまとめたものです。


【第1回】「自覚症状は患者本人にしかわからない。 患者さんはもっと伝えて、医療者はもっと訴えに敏感に


【第2回】「がんの治療選択で最も大事なのは 患者さん自身の「人生の質」を守ること

まずはお読みいただければと思いますが。

私の感想は、正直言って「やっぱり医師の感覚ってこの程度だったのか」というものでした。

第1回からの抜粋とコメントを下記に記します。

>こうして、抗がん剤による術前化学療法が開始されましたが、唐澤さんはもともと薬の作用や副作用が出やすい体質でした。

>実際、初めて外来化学療法を受けた日は、「抗ヒスタミン薬を飲んでから30分後には立っていられないくらい体がだるくなり、パクリタキセルを点滴した後、どうにか帰り、その日は出勤できずに翌朝まで寝込みました。翌日は予定通りに出勤したものの、今までに経験したことのないだるさで、いつ倒れるかと思いましたが、立食の会合もどうにか乗り切りました」と唐澤さんは振り返ります。

>「私はかつてパクリタキセルやドセタキセルの臨床試験を手がけたことがあり、これらの薬の効果や副作用はある程度はわかっているつもりでした。ところが、自分自身が使ってみると、これまで担当した患者さんでは経験したことがないようなひどい副作用が起こりました。特にここまでひどい下痢は経験したことがありませんでした」と唐澤さんは話します。

あのぉ。

あなたはしょっちゅう薬ばかり飲んでて、アレルギーが出やすいって把握しててるそうなので「薬の作用が出やすい」とか言ってるのかもしれませんけど。

一般の患者は「作用が出にくい」とでも思ってるんですか!?

西洋医学の薬って、「作用が出にくい」人もいるんですか?自分の患者はそういう人が多いと思ってたんですか!?

患者が「つらい」「苦しい」「きつい」等と言っても「認めなかった」だけなのでは?

あまり薬を飲まない患者の方が作用が強く出たりするもんですよ。でも患者には、それが強く出てるか弱く出てるかなんてわかりません。すごく苦しいのに、医者には分かってもらえないとしたら「自分の方がおかしいのかもしれない」と黙ってしまったりしますよね。

もしかして、その方が都合がいいから、今まではそうしてきたってことですか?

>「ラウンドのときには一応、“いかがですか”と聞かれますが、点滴の落ち具合のチェックに来ているだけのように思えたのも残念でした。私のおなかに手を当てて看てくれた看護師さんは一人だけでした。この人は看護ができていると思いましたね」

時間がないし、嫌がられるかもしれないからやらないだけでしょう。自分だってそうなのでは?

>唐澤さんがこの術前化学療法の治療や副作用での経験から学んだのは、痛みや違和感、具合の悪さは自分にしかわからない、だから、患者さんは自覚症状を必ず早めに詳しく医療者に伝えるべきだということ、また、医療者は患者さんの言葉にもっと耳を傾け、対応を真剣に考えるべきだということです。

がんになってようやく気付いたんですか。がんの治療何年やってるんですか?58歳ですから、キャリアは相当長いはずですよね?



第2回より

>「急に歳をとって体の自由がきかなくなった感じです。日中は普通に診療していますが、夕方教授室に戻ると倒れこむような状態です。

>これまでなら家で夕食を食べて夜中までもう一仕事できたところが、夕食後はもう寝るしかなくなって。依頼原稿などの仕事はどんどん溜まり、今までは原則的に受けていた論文の査読などは断るようになり、溜まると膨大になるメールの返信も滞るようになりました」。

ええ、そうですよ。疲れて、きつくて、動けない。それでも周囲からは「怠けている」と思われるんですよ。

障害年金の対象になる理由がわかりましたか?ならもっと認めやすくするよう社会保険庁に言ってくださいよ。これだけ「治療で」疲れるんですから。

>また、過去のエビデンスをまとめて診療ガイドラインに示される標準治療はすべての患者にとって適切な治療ではない、あくまでも目安なのだと強く感じたともいいます。「治療選択のときにはもちろん標準治療を参考にするのですが、実際には患者さんは一人一人が人生の目標も治療の効果も副作用の出方も異なります。

>にもかかわらず、医師の側では患者さんが、例えば“手がしびれる抗がん剤は使いたくない”“この年齢で手術には耐えられないと思う”というとカルテに“治療拒否”と書くことがあります。標準に合わない患者さんの側がダメだというように判定するのです」。

小林麻央さんが標準治療を拒否されたとの報道がありましたが、それを揶揄する人がSNSに溢れました。患者にはもともと「治療を拒否する権利」があるにも関わらず、です。

しかも苦痛を伴いQOLを下げるがんの治療なんて断った方がいい!という人も多くいます。医師の中にさえ、です。


今回は、医師が患者になって初めて「標準治療はすべての患者にとって適切な治療ではない、あくまでも目安」こういう意見が出てきました。
これを明らかにしてくれたことは良かったと思います。

何しろ、日本人の二人に一人はがんになる時代。医師や看護師だって含まれます。むしろ今までこういうことを書く医師がいなかったことが不思議です。

東大病院の医師4人は、患者には抗がん剤バンバン打つくせに自分達ががんになったら抗がん剤拒否して食事療法で治した、という話なら聞いたことがありますが。(真偽は不明)



標準治療をゴリ押しする医師は多いです。というかがんの治療はガイドラインにそう決められてるし、がん対策基本法でも三大療法と緩和ケアぐらいしか認められてないので、仕方ないとは思います。

しかし

どんな治療をするかぐらい、患者側に決めさせろ!と思います。

この方は放射線治療が楽だったと書いてますが、「痛かった」という人も多いです。特に食道がんの場合などは「痛くて何も食べられない」という人もいます。

術前化学療法、手術、術後化学療法、乳房再建術、放射線療法…全部受けていたら、身体も懐も大変です。



何しろ、日本のがん治療は、病院にとってはドル箱、稼ぎ頭なんです。

だから、病院側は検査もやりたがるし手術もしたがるし薬剤も使いたがる。

だから、代替療法を否定する。

だから、がんの予防なんてしようとしない。

この人だって、「乳がん専門医」なんですよ。なのに、乳がんの予防法すら知らない。

だから乳がんになったわけで。



おそらくマクガバン報告も「乳がんと牛乳」も読んでないでしょう。

きっとすぐ、再発しますよ。

そうしたら、またこのサイトのコラムに登場するかもしれませんね。

その時を楽しみにしております。

2017年7月26日 (水)

標準治療と代替療法 2

お久しぶりです。

ひと月ほど前の話ですが、小林麻央さんがお亡くなりになりましたね。ご冥福をお祈りいたします。

彼女のブログによると、最初は手術を拒否、抗がん剤治療したものの改善が見られず、結局手術、放射線治療も行ったもののお亡くなりに、ということらしいです。

メディアはこういう報道はせずに、気功がどうの水素温熱療法がどうのと騒いでますが…医療業界に牛耳られると「報道の自由」なんてどこへやら。国ではなく企業集団による言論統制。これが「資本主義」なんですね。

さて

小林麻央さんも受けた、手術・抗がん剤治療・放射線治療をがんの「三大療法」といい、日本ではこれが標準になっています。

ところで、どうしてこれらの治療法が「標準療法」で、温熱療法や食事療法などは「代替療法」、標準に代わるものという扱いなのか、ご存知ですか?

「そりゃ、三大療法が効果があるからでしょ?」とお答えになる方もいらっしゃるかもしれません。

しかし、残念ながら違います。

日本も戦前は、漢方医学や鍼灸などで病気を治すケースもありました。

しかし戦後はアメリカの言いなりです。

では、アメリカではどうしてこれらが標準となったか?

ユースタス・マリンズ著「医療殺戮」を参考に説明いたします。

19世紀末までは、医者は自由契約で診療していたそうです。ですが患者は殆ど金持ち階級、一般庶民は殆ど医者にはかかりませんでした。

王様の病気を治せば莫大な富が得られます。しかし反面、失敗したら殺されることも。

このようなリスクを減らすため、医者は少数精鋭の同業者と集まり情報交換し、仕事上のメリットとリスクを平均化しようと試みたらしく、医療独占支配を始めました。イギリス国王ヘンリー八世の時代です。

1511年に定められた法律で、「専門委員団」の許可なしに内科や外科を開業してはいけない、と定め、続いて医科大学を設置し、医師資格者とそうでない者を分け始めました。

ところが、この法律に基づいて排除されていったのが、貧しい者達を相手にしていた無資格の医者。無資格であっても貧しい者達を救っていた者がいなくなり、甚大な被害が出ました。そのためイギリスでは「無資格の医師の罪」を免除しました。

しかしアメリカでは違いました。

19世紀の医学校では、ホメオパシー(同種療法)が主流でした。

「ホメオパシーって、レメディっていう砂糖玉なめるアレ?」という声が上がるかもしれません。

それも一種のホメオパシーなのですが、ホメオパシーとは、「その病気や症状を起こしうる薬(やもの)を使って、その病気や症状を治すことができる」とする、18世紀末から19世紀初期にかけてザムエル・ハーネマンが唱えた治療法です。

例えば花粉症の治療に「舌下免疫療法」というのがありますね。アレルギーの原因物質(アレルゲン)を含むエキスを舌の下に投与し、体内に吸収させる方法で、この投与を継続的に行うことで症状を軽減させていくものです。これもホメオパシーの一種。それらを全て含めての「ホメオパシー」です。

「でも、ホメオパシーってアレルギー以外に効くの?」って疑問に思う方もいらっしゃるでしょう。

1854年のコレラの大流行の際、ホメオパシー治療では死亡率16.4%だったのに対し、アロパシー(対症療法、今の日本での標準医療)治療では50%だったとか。

また、猩紅熱、ジフテリア、百日咳、はしかによる小児死亡率が90%も低下したのは1860年から1896年の間。抗生物質や予防接種の導入前の話。ホメオパシー医療もこれらの死亡率の低下にかなり貢献したと思われます。

1847年の米国医師会設立当時も、ホメオパシー医師がアロパシー医師の二倍以上いたそうです。

ところが、米国医師会は、ホメオパシー医師を排除しだします。

どちらも効果がある治療法なら、共存可能なはずだし、得意分野毎での棲み分けも可能かと思われますが…。

医療を独占支配したのは、石油独占支配に成功したジョン・D・ロックフェラーでした。

そして、消滅寸前だった米国医師会を、製薬会社を巻き込んで支配し強大な権力を得たのがジョージ・H・シモンズ博士。悪名高い「ニセ医者」で、実際はジャーナリストでろくに診察したことはないそうです。しかも当初は、ホメオパシー医師である旨、広告に記載しておりました。

このシモンズ博士と、片腕だったモリス・フィッシュべインは、薬の認可などで製薬業界から多大な利益を得ました。

製薬会社の株を買う→薬を認可→株が上がる→下がる前に売り抜け

なんてインサイダー取引w

こうして、製薬会社と癒着して危険な薬でも何でも認可する、という体制が出来たのです。

例えば、メルク社の「トリパルサミド」という薬。

梅毒の症状を抑えるための薬でしたが、ヒ素を含んだ危険な薬でした。実際、開発者のポール・エリックはこの薬のせいで視神経が委縮して失明する恐れがあることを発見してこの薬を放棄しました。しかしエリックが警告しても、米国医師会やメルク社、ロックフェラー医学研究所は受け入れず、販売を続けました。

薬害はこの頃から、だったんですねぇ…。

逆に、ヨーロッパで実績のある敗血症の薬、スルファニルアミドはなかなか認可されませんでした。

製薬会社がフィッシュベインの望みどおりの対応をしなかったので。

ルーズベルト大統領の家族の一人が敗血症になりかかって急遽取り寄せて使用、ようやく認可されたそうです。

さらに、1962年、議会は製薬会社に、医薬品の効能の証明を義務付ける厳しい規制法案を可決しました。

困ったのは製薬会社です。何しろ効能のない薬を売っていたものですから。

米国医師会は「小競り合いをすればよい」というアドバイスを与えました。

薬の効能の証明から目をそらすために、他をけん制しろ、という意味だったようです。

「ニセ医療撲滅戦争」勃発です。どこかの匿名医師みたいですねw

具体的には

・カイロプラクティック撲滅
・「ビタミンをもっと摂取しましょう」などと食事療法めいたビラ配りも禁止
・薬草などを原料とした膏薬、民間薬の規制(薬害報告などは一切出ていない)

特に「レアトリル」(ビタミンB17、枇杷の葉や種、梅干の種などに含まれる天然の抗がん物質)を扱う業者は徹底的に「手入れ」を行われました。がんは当時から製薬会社のドル箱、抗がん剤をもっと売りたいのにこういうものが売られていては邪魔だったからです。

反面、石油系製薬会社の薬は保護されました。

しかし、この「ニセ医療撲滅戦争」は長くは続きませんでした。

薬草を細々と販売する老人を刑務所に入れる、などという恐怖政治への反動が起こったのです。


では、放射線治療はどうでしょうか。

放射線治療の始まりはメモリアル・スローン・ケタリング病院と関わりのあるフェルプス・ドッジ社会長のジェームズ・ダグラスが、自分の鉱山に放射性物質の鉱床を発見したことがきっかけで、政府の鉱山局を動かし、国立ラジウム研究所を設立したあたりから始まります。

ジェームズ・ダグラスは、メモリアル病院に10万ドルの寄付を約束しました。但し自分の主治医を雇う事と、メモリアル病院をがん治療専門とし、がん治療にラジウムを使うという条件付きでした。

メモリアル病院はこれを受け入れました。

当初は放射線はがんに効果がある、と信じてのことでした。

1924年、メモリアル病院では18000ドル分のラジウムを治療に使い、70000ドルの治療費を請求したそうです。

しかしどれだけ実験しても治療しても、効果は確認できませんでした。

「症状が重いため放ったらかしにされた患者の方が、症状が軽くて治療を受けた患者よりも、実際の生存期間は長くなっている」

元上院議員のヒューバート・ハンフリーは1973年に膀胱がんが見つかり、X線照射の治療を受けて1976年に主治医は「われわれの見る限り、上院議員のがんは完治した」と発表しました。さらに放射線治療の宣伝のために頻繁に引き合いに出されました。薬剤師の資格を持った議員なので医療業界の広告塔となったのでしょう。

しかし本人は、死ぬ直前には放射線治療に幻滅していました。その後ハンフリーは抗がん剤治療を受けて衰弱、最後にはメモリアル病院に戻ることをきっぱりと拒絶しました。そして1978年1月に亡くなりました。

さてこのような「標準治療」ですが、1987年、米国ガン協会の理事も務めたアンナ・ローゼンバーグがガンの治療法を「外科手術・抗がん剤・放射線療法」に限るべき、と言い出しました。

しかし1988年2月にはワシントン・ポスト紙に「がん治療は有害」という記事が掲載されます。

どうやらこの頃から、「外科手術・抗がん剤・放射線療法」ではがんは治らない、ということが一般庶民にもわかってきたようです。

最近になってようやく「ホリスティック医療」という、病気を身体の組織全体でとらえる新しい動きが起こってきました。

しかし日本ではまだまだです。何しろアンナ・ローゼンバーグの「がんの治療法を『外科手術・抗がん剤・放射線療法』に限るべき」という発言、これを「がん対策基本法」で実施してしまっていますから。

しかもこの法律の制定は平成18年、2006年です。「乳がんと牛乳」などの著書がすでに出ていた時期です。欧米では既に三大療法以外の治療法へ舵を切った後に、です。

敗戦国だから仕方ないとはいえ、上記のようなアメリカ発の滅茶苦茶な医療を押し付けられてばかりでは、助かる命も助かりません。

小林麻央さん。改めて、ご冥福をお祈りいたします。

2017年6月 5日 (月)

標準治療と代替療法 1

ちょっと前ですが、こんな記事が出ました。

父の死で知った「代替療法に意味なし」
悲しき善意が生む地獄の苦しみ

http://business.nikkeibp.co.jp/atcl/report/16/030300121/042800010/?n_cid=nbpnbo_twbn

このライターの父親ががんで、母がアルツハイマー型認知症で亡くなったそうですが、その時に代替療法を勧めてくる知人に閉口した、という記事。

まぁ、そういうことはままあることです。

しかし、「代替療法に意味なし」ってのは早計ですねぇ。ってか、この人、がんやアルツハイマー型認知症という病気そのものを良く知らないので、代替療法を選びようがなかったのだと思います。

要するに、無知をさらけ出してるだけ。

しかもこれ、「父の死」というよりむしろ「母の認知症」に関する代替療法の例ばかりです。

がんに効く代替療法はいくらでもあるので、殆ど書けなかったのでしょう。

というか、父が死の準備をゆっくりできたのは、代替療法で健康を維持しながら、だったのではないかとむしろ勘ぐりたくなる内容。

「高価だ」と嘆いているのは「キノコや海草のエキス、北米原住民のハーブ、アンズや梅の種の抽出物」。それほど高くないものばかりです。実際にこれらを使って延命して、「でも治らなかった」ということで意味がない、と書いているのでしょう。

標準医療でも治らなかったっていうのに、代替療法のみ「意味がない」って、一体なにを書いてるんだか。

しかも記事公開時は「薬事法」と書かれていたものがいつの間にか「薬機法」に訂正されています。

それはともかく

「がんの治療に関しては近代医学薬学が1世紀以上の努力を続けている。本当に効果があるものが存在するなら、それは治療法を鵜の目鷹の目で探索している医師、研究者、製薬会社などが取り上げてとっくの昔に製品化しているはずだ。そうならずに、健康食品やサプリメントとして流通しているということは――効果がない、または極めて薄いということに他ならない。」

今回はこのウソについて述べます。


ユースタス・マリンズ 著 内海聡 監修「医療殺戮」からの引用を用いて説明します。



まずは枇杷の葉や枇杷の種、梅干の種の核などに含まれる「アミグダリン」について。

 「米国ガン協会は、今日に至るまである「妖怪」につきまとわれてきた。それは「レアトリル」laetrileという物質である(アンズの核から取れるビタミンB17を含む物質で、アミグダリンともいう)。

 スローン・ケタリング・ガンセンターの所長を永年つとめたルイス・トーマス博士は、1975年4月2日にガン協会で開かれた科学記者のためのセミナーでこう述べた。

『レアトリルはガンと戦うためには全くなんの価値もない』

 この発言とは正反対の結果が、当のスローン・ケタリングの研究員によって示されていたのであるが、その成果はセンターによって揉み消されていた。

 トーマス博士は同じ年にさらにこう述べた。

『二年間の試験の結果、レアトリルはガンに対して無効であることが明らかになった』

 スローン・ケタリング・ガンセンター所長のロバート・グッド博士も1974年1月に「現時点ではレアトリルがガンに効果があるという証拠はない」と述べた。しかし当のセンターの科学者が行った研究では、これとは正反対の結果が出ていたのである。

 二人の研究員、ロイド・ショーン博士とエリザベス・スロケット博士は、スローン・ケタリング・ガンセンターでそれぞれ独自に研究をしていたが、レアトリルにパイナップル酵素を混ぜて投与した結果、実験動物34匹のうち50%に全体的な腫瘍の縮小が認められた。

 レアトリルの恩恵を受けたもっとも有名な人物は、俳優のスティーブ・マックイーンである。彼はガンの末期で、かかりつけの医者が諦めたためにレアトリルを試した。そして徐々に回復していったのであるが、医者から説得されて腫瘍の摘出手術を受け、塞栓症(欠陥が異物で詰まる病気)のために手術台の上で亡くなった。既成医療産業は『これでレアトリルはガンにこうかのないことが証明された』と宣伝したのである。

 ガンセンターのハロルド・マナーも、レアトリルと酵素およびビタミンAを組み合わせれば、同じようにマウスの腫瘍を縮小させる効果があることを発見した。

 ハリマン研究所で早くからガンを研究し、1971年からスローン・ケタリングにつとめた杉浦兼松博士も、動物実験により、レアトリルがガンに効果があることを証明する注目すべき研究成果を発表した。1973年6月13日、九ヵ月におよぶレアトリルを使った実験の後で杉浦博士は、こう述べた。

『実験の結果、アミグダリンはマウスの転移性肺腫瘍の発現を著しく抑制することが明らかになった。』

 この結果は1974年1月10日にスローン・ケタリング・ガンセンターから公表されたが、所長のロバート・グッド博士は『まだ結論を出すには早すぎる』として、この結果を否定した。」

これらが事実かどうかは、アメリカ公文書館で調べると分かるそうです。

他にも

「 医師のセシル・ピタード博士は、自身が末期ガンで二、三週間の余命しかない、と宣告を受けた。…もはや治る見込みはないと覚悟を決めたピタード医師は、実験的に抗インフルエンザ細菌型抗原とブドウ球菌分離物staphage lysate、そしてミルクやバターに含まれる脂肪酸の一つ、酪酸ナトリウムを自分のからだに投与した。すると、ガンはすぐに完治してしまったのである。

 しかしガン協会の権威者たちは博士の報告を無視し、以前にも増して『科学的に証明されない治療法』に反対する宣伝活動を、今まで以上に大々的に行うようになった。

 ピタード博士と同じようにガンが治癒した症例を聞くと、ガンで利益を貪る連中はきまって次のように鼻であしらってきた。すなわちガンという診断が誤診で、もともとガンではなかったか、あるいはガンが『自然に治癒』したのである、と。

 彼らは半世紀にもわたってこの『自然治癒』について言及してきたのだから、どのようにすればその『自然治癒』を手に入れることができるか、多少の興味をもってもよさそうなものだ。しかし、年間7000万ドルの研究費を使うスローン・ケタリング・ガン研究所の研究計画の中に、『自然治癒』に関する研究を取り上げた例は、ひとつも聞いていない。」

「 デトロイト医科大学およびミシガン州立大学で生理学教授をつとめたウィリアム・E・コッチ博士は、グリオキシライドの開発によってガンの『遊離基生理学』治療の可能性を予見した。グリオキシライドは、からだが毒素を酸化するのを促進する作用がある。

 博士の治療法が『科学的に』反論されたことはなかった。しかし1915年に酸化作用の研究を始め、1918年からこの治療法を行なっていたコッチ博士は、医療独占体制によって16年間にわたる弾圧を受けた。そして最後には国外へ追放され、1967年にブラジルで亡くなった。」

「 もう一人の自立した医師、マックス・ゲルソン博士(カリフォルニア州ゲルソン病院院長)は、生の果物と野菜、塩を使わない菜食主義の食事で偏頭痛と皮膚結核が直ることに気づいた。彼はさらに研究を続け、体内を解毒することでガンが治せることを発見した。

 1958年、ゲルソン博士は自分の発見を『ガン療法Cancer Therapy』[邦訳『ガン食事療法全書』徳間書店刊]という本に著し、低脂肪・無塩・最低限タンパク質の摂取を強調した。

1964年、博士は米国上院の小委員会に呼ばれ、自分の治療成果について証言した。けれども、上院はこの報告書のコピーをどこにも配布せず、またどの医学雑誌もこれを取り上げなかった。そして、ガンの治療法を『研究している』と主張する米国ガン協会やその他の慈善団体も、ゲルソン博士の治療法が有効かどうかを調べるために、1セントの研究費も提供しなかった。」

…まだまだあります。

効果がある治療法を見つけても、それが無視され、標準医療にならない不思議。

長くなりますので続きは次回に。

2017年5月22日 (月)

病院の骸骨

今から半年ほど前の2016年のハロウィン、私は幽霊のコスプレをしました。

その理由は二つありまして。いろんな着物でさんざん着回した真っ白い長襦袢があったので、それをクリーニングに出す前にちょっと遊んでみようと思ったのが一つ。

もう一つの理由は、10月にヘルニアで三週間弱の入院をしたのですが、退院時には病的に痩せてしまい肌や髪のツヤもなくなり、鏡を見ても「我ながら幽霊みたいだな」としか思えない外見になってしまったから。もうこれは「酷い外見になった」とウツウツと落ち込むより、ネタとして遊んでしまった方がいいとキッパリ自覚できる、そのぐらい極端に痩せてしまったからでした。

ふくらはぎや太腿など、たぷんたぷんにたるんで、退院後はジーンズなどのボトムス全てゆるくなりました。



あの小林麻央さんも、ご自身のブログに書かれてたそうですが、



がん患者は、殆どの場合、痩せます。



太りたいと思っても、痩せます。



標準治療である三大療法のうち抗がん剤や放射線は副作用で食欲不振になったり吐き気がしたりしますし、胃や腸、肝臓などの手術後はなかなか栄養が摂取できないのも事実。食事療法では食べられないもの多いですし、がんにいい食べ物はローカロリーなものばかりですし。

仮に何の治療もしてないとしても、食べ過ぎると悪化して腫瘍が大きくなり、いろいろ害が出てきたりして結局治療せざるを得なくなり、そして食べられなくなり、結果、痩せていきます。

これはもう、「痩せた~い、でも食べた~い♡」とかいうふざけた人には、悪性腫瘍植え付けてやって「がんダイエット」させてやったらどうかと思うぐらい。それぐらい痩せます。

私は15年ほど前からいわゆる「ダイエット(健康的に痩せる、という日本語での意味)」にこだわってフィットネスクラブに通っていたのですが、そんなことしなくても良かった、との反省材料にもなっております。何しろ日本人の半分はがんになります。半分の人はそのうち痩せてしまう運命にあるのです。ならばせっかくだからその前に「太れる幸せ」を十分に味わって頂きたいと、最近切にそう思います。

しかし

私は去年10月にヘルニアで入院するまでは、抗がん剤で落ちた体重を少しずつ回復させていっていたのですよ。

にもかかわらず、何故、三週間でまた激痩せしたのか?

調べてみて初めて分かりました。

今回のタイトル「病院の骸骨」について説明しましょう。

1974年に発表された「The skeleton in the hospital closet」というタイトルの論文があります。栄養不足で痩せ細った入院患者が病院内に半数近くいる、と指摘したものです。このタイトルを和訳したのが「病院の骸骨」です。

タイトルに「closet」という単語がついているのは、英語での慣用句「skeleton in the closet」(知られたくない秘密、内輪の恥)とかけているようです。「病院での栄養管理が出来ていないという『恥』の証としての、栄養不良の患者」という意味でしょう。ちなみにこの慣用句、意味を調べて由来を知って驚きました。興味のある方は調べてみてください。

こう書くと「え、病院の点滴とか病院食とか、ちゃんと栄養管理されてるんでしょ?なんでこんなことが起きるの?」と思われる方が多いでしょう。

そこが「恥」なんです。

知ってるようで知らない、出来ているようで出来ていない。

「食事」というのは誰でも毎日食べているものなので、なんとなく知っているような錯覚に陥ってしまい、今まで疎かにされていた。それが「病院の骸骨」がゾンビのごとく大量発生する理由なのだそうです。

この本に書かれておりました。

「がんでは死なないがん患者」

この著者は研修医時代、肝臓がんの患者さんを死なせてしまった反省から代謝や栄養について学び直し、がんで死ぬ患者は全体の二割にも満たず他は栄養不良などが原因の感染症などで亡くなっていることを突き止めました。そしてアメリカに研修にも行き、帰国後は緩和ケア病棟で「病院の骸骨」を減らしたり、褥瘡(じょくそう、床ずれのこと)を減らしたりなどの成果を上げてたようです。

まぁ、私が先に書いたような「治療の副作用による食欲不振、体重減少」を軽視している所は気になるんですが…栄養学的な内容については納得できる部分が多いのでご紹介いたします。

まず、この著者はがんというのは「代謝異常」の病気であると定義しています。

まず、糖について。悪性腫瘍細胞は有酸素下でもミトコンドリアの酸化的リン酸化よりも、解糖系でATPを産生する。ブドウ糖(グルコース)は、解糖系で代謝されピルビン酸を経た後にミトコンドリアに入ることなく、最終代謝産物として乳酸に変換される。糖の代謝が好気性ではなく嫌気性解糖になってしまう、というワールブルグの発見については前回も書きました。

そしてたんぱく質。がん細胞は炎症性サイトカインやたんぱく質分解誘導因子(PIF)と呼ばれる物質を放出し、筋肉を分解してがん細胞の元とします。なのでリハビリをするのにもたんぱく質を補給してやらないと、ただただ筋肉量が減少していってしまいます。

脂質については、サイトカインや脂質動員因子(LMF)などの働きにより脂肪細胞から血中に脂肪が溶け出すのですが、今度はサイトカインなどの働きで血中脂質の代謝は抑制されてしまいます。この結果、高度に進行したがん患者は高脂血症になります。なので脂質をエネルギーとしてうまく利用することが出来ない上に、皮下脂肪は減って、冷えやすい身体になります。

これらの代謝異常が、激痩せの原因です。

この「激痩せ」、医学用語では「サルコペニア」と言うそうです。しかし加齢によるものと疾病によるもの、また筋肉量の減少か或いは筋力の低下か、などで意見が分かれたり違う用語を使うケースもあるそうで、このあたりまだ研究段階なのかもしれません。

しかし、痩せすぎるのが良くないからといって、食べすぎたら今度は悪化するのでは?という懸念もありますよね。

ところがこの著者によれば「がんは、栄養を入れようが入れまいが、大きくなる時は大きくなる」。

確かにそうでした。食べ過ぎて悪化することもありますが、食べなくても悪化するときもあるし、食べて回復するときも食べなくても回復するときもあります。

但し、急に大量の栄養を与えると「リフィーディング・シンドローム(再栄養症候群)」という合併症を引き起こすことがあるそうで、要は程度問題なのでしょう。

少しずつ、徐々に栄養を与えていけば悪液質(カヘキシア)に陥らずに回復することが多々あるのだとか。

例えば、この本の序章には、ガリガリに痩せてもうあと余命一ヶ月とされた咽頭がんの患者さんが、栄養の改善で点滴のみの寝たきりから退院できるまでになり、5年間生き延びた、という事例が紹介されています。ちなみにこの方は「これといった治療もしていないのに腫瘍も小さくなった」そうです。

むしろがんの場合、食べないでいると本当に痩せて体力が落ち、気力まで落ちてしまい、悪化していくことの方が多いそうです。

なので、要は「何をどのように食べるか」と、後はこの本にはあまり書かれていない、リハビリなどの「食事以外の生活習慣」が重要なのでしょうね。


では、がん患者に必要な栄養分とは何なのでしょう?


まずは筋肉の分解を防ぐためのBCAA。

好気性解糖を活性化するためのビタミンB1。

乳酸からピルビン酸への代謝を促進するクエン酸(BCAAも)。

血中脂肪酸をミトコンドリアに代謝させるためのコエンザイムQ10とL-カルニチン。

肝機能活性化のためのアルギニン。

腸のエネルギー源であるグルタミン、食物繊維。

炎症性サイトカインの抑制、そしてコラーゲンの合成などにω3系脂肪酸。

活性酸素対策、副作用対策その他に、抗酸化作用のあるビタミンA、C、E。

そして亜鉛などのミネラル。

糖質としてはすぐに血糖値を上げ、インスリン分泌後は低血糖になる砂糖やブドウ糖、異性化糖などではなく、オリゴ糖またはでんぷん質。


この著者は、これらをサプリメントの形で患者に与え、効果を上げています。

こういうサプリは健康保険で認めてくれてもいいのにな、と思ったりしますが…まぁそれが日本の医学ですから仕方ないでしょう。


でも私としては、抗がん剤の点滴以降、やっぱりサプリ等の「薬品」には頼りたくないのが実情です。


果たして何を食べるべきか?


まず、分かりやすいのはビタミンB1。これが欠乏すると「かっけ」という病気になるということは、このブログの読者でしたらご存知かと思います。「かっけ」は白米ばかりを食べているとかかってしまう病気。そばや雑穀、玄米などを食べれば改善するのは江戸時代にも経験的に知られていました。


そう、玄米です。


玄米って意外とスグレモノなんですよ。

ビタミンB1もそうですが、糖質部分はGI値が低くて、血糖値が上がりにくい。

そして食物繊維が豊富。たんぱく質も多く、当然BCAA、アルギニン、グルタミンも含まれています。カルニチンの元となる物質も含まれますし、ミネラルも多目、γオリザノールという自律神経を整える物質まで。ただの糖質ではないのですよ。

そして玄米ときたらお味噌汁と、イワシの干物、青菜のお総菜だとかのイメージですよね?

お味噌汁には大豆のビタミンE、BCAAなどのアミノ酸類が含まれます。具によってはビタミン類、ミネラル類その他も摂取可能。

そして魚は良質のたんぱく源。ω3系脂肪酸も含まれます。コエンザイムQ10は青魚やブロッコリなどに多く含まれるそうでこれもクリア。

そして玄米の上には梅干(クエン酸)をのせて、さらにごま塩(脂肪酸、ミネラル類がたっぷり)をかければ、玄米のデメリットである「ミネラルを輩出しやすい」という点もカバーできます。

後は多過ぎず少な過ぎず、と、量にさえ気を付ければOK。


圧倒的ではないか、わが玄米食は…w


ちなみに。コエンザイムQ10やカルニチン、ビタミンB1は肉類からでも摂取できます。

しかし私があまり食べないようにしている理由は「他に余計なものが沢山入っているから」です。

例えば、成長ホルモン。肥育ホルモンとして与えられなくても、本来動物の中に備わっているホルモンが含まれています。また、肉の加工品には廃乳牛(乳が出なくなった乳牛)の肉が含まれていることがありますが、この肉には女性ホルモンが含まれています。女性ホルモンは牛でも人でも同じ構造です。もしかしたらサイトカインその他も、人間と共通のものがあるかもしれません。だからあまり食べたくないのです。健康な人なら、適量ならば食べてもいいのでしょうけど。


がんによるサルコペニアについて、もうちょっと医学的に突っ込んだ内容が知りたい方は、ここに似たようなことが書かれています。

■がん悪液質■~「炎症」に着目したケア~

PDFですが、専門家の方には分かりやすいと思いますのでご参考までに。


しかし…。

この本には、「病院の骸骨」化を避けるためには「絶食期間をできる限り短くすることが重要です。」と書かれています。そして「私は基本的に、手術前4時間と、手術後12時間の計16時間以上は絶食させないようにしています。」だそうで…。

え?

あのー。

私の場合、ヘルニア手術だったので、腸を切りました。ですがそういう場合でも、この著者は「唾液をはじめとする消化液は出ていて、消化管を通過しているわけですから」問題ないとしています。

それなのに。私が初めて口にしたのは「ペプチーノ」というパック入りのジュースみたいな飲み物。

これが出たのが術後4日目でした。

さらに、「食事」といえる内容のものが出てきたのが術後10日以上経ってから。


その間、ずっと点滴でした。


これでは、サルコペニアになって当然なんですなぁ…。ホント、あの病院の「恥」ですよ。

2017年5月 5日 (金)

がんと糖質制限

がん細胞のエサは糖質だ、という説があります。

1931年にノーベル生理学・医学賞を受賞したドイツの生化学者、オットー・ワールブルグ博士が発見しました。糖尿病患者ががんを発症すると尿糖が減ることや、ブドウ糖の入った培養液にがん組織や正常組織を入れて培養する実験で、がん組織ではブドウ糖の消費量が極めて高いという結果を得たそうです。

がんの検査法で「PET:陽電子放射断層撮影」というものがありますが、これは、がんがブドウ糖を取り込みやすいという性質を利用して、フッ素の同位体で標識したブドウ糖を注射し、この薬剤ががん組織に集まるところを画像化することで、がんの有無や位置を調べるものです。

なので、糖分の摂取を極力抑えるという最近流行の「糖質制限」食にすれば、がんも悪化しない、再発したり転移したりしない、という説があります。

本当でしょうか?

私は実際に試してみましたが…残念ながらあまりいい結果ではありませんでした。むしろ悪化しました。

どういうことなのでしょう?



そもそもがん細胞はどうやって増えるものなのでしょうか。

国立がん研究センターがん情報サービス
http://ganjoho.jp/public/dia_tre/knowledge/cancerous_change.html

というサイトによりますと、


がん細胞は、正常な細胞の遺伝子に2個から10個程度の傷がつくことにより、発生します。これらの遺伝子の傷は一度に誘発されるわけではなく、長い間に徐々に誘発されるということもわかっています。正常からがんに向かってだんだんと進むことから、「多段階発がん」といわれています。

傷がつく遺伝子の種類として、細胞を増殖させるアクセルの役割をする遺伝子が、必要ではないときにも踏まれたままになるような場合(がん遺伝子の活性化)と、細胞増殖を停止させるブレーキとなる遺伝子がかからなくなる場合(がん抑制遺伝子の不活化)があることもわかっています。

ふーむ。普通の細胞から、遺伝子が変化して、異常増殖するようになる、と。

はて?

人間の細胞はたんぱく質で出来ています。

この段階のどこで、糖質をそんなに必要とするのでしょう???必要とするならばアミノ酸ではないのでしょうか???

糖質ばかり使って、一体どういう組織を作る、と???

不思議に思い、がん治療に糖質制限を勧める医師の文章を読んでみました。

がん細胞を兵糧攻め!「究極糖質制限」の威力
http://toyokeizai.net/articles/-/144042

「食事メニューの詳細、栄養の組み合わせなどは『ケトン食ががんを消す』に譲りますが、こうした高脂肪、高たんぱく、低糖質のケトン食に、抗がん剤や放射線などの化学治療を併用すると、患者のがん細胞が縮小、消滅する確率である「奏功率」がアップすることも、私の臨床研究で明らかになりました。」

抗がん剤や放射線などの化学療法を併用…?なぁんだ。そういうことか。

ちなみに放射線治療は化学療法ではありません。まぁそれはともかく。

「抗がん剤」と日本では呼びますが、本来は「遺伝子阻害剤」と言います。

がん細胞が増殖しないように、細胞分裂を阻害したり、DNAが複製できないような形に変えたりするものです。

糖質制限は、こうした遺伝子阻害剤との併用が原則なんですね。

だから、糖質はダメだけどたんぱく質は動物性でも植物性でも摂取して構わない、ということのようです。

しかし。たんぱく質からも「糖新生」は可能なんですが…。しかも糖新生に関わるのは腎臓と肝臓、免疫をつかさどる臓器でもあるので、あまり酷使したくないのですが…。



とりあえず。

「抗がん剤」と「糖質制限」。併用することの意味を考えてみましょう。



私の経験では、がんは熱に弱いです。

がんの民間療法には陶板浴による温熱療法や枇杷の葉温灸などありますが、確かに温めると楽になります。

というか

ボヤっと大きな塊だったがんが、温めると小さく、固くなります。最初はただ硬めの大きな塊だったのが、温めると「しこり」という表現がピッタリなものになるのです。

そして、この「しこり」はなかなか消えません。

「しこり」は熱にも強いようです。

うっかり運動をしてしまった後など、深夜に痛みます。その時は熱を持っています。冷やしたり、梅干湿布をしたりすると痛みは鎮まります。

おそらく、成長ホルモンの作用によって、血糖値が上げられ同化代謝が促され、がん細胞が増殖しているのです。



一方、糖分を摂取した時にも痛みは出ます。

甘いものを食べると、きゅーっと痛んで来たりします。

どうやら、甘いものを食べると血糖値がすぐに上がるらしいですね。味覚なのかそれ以外の理由なのか分かりませんが。インスリンもすぐに出るそうです。

上記の2種類の痛み。

同じがん細胞由来なのか?それとも別なのか???


こんな仮説を出している医師がいます。

「ガンは真菌であり、治療可能だ」

イタリアの医師トゥリオ・シモンチーニ(Tullio Simoncini)が出している説です。

  • 通常カンジダは、免疫系によって抑制されているが、免疫系が蝕まれて弱体化した時にカンジダは増殖し、「コロニー」の形成が可能になる。
  • ついには、そのカンジダが臓器に広がり、免疫系はその脅威に対して別の方法で反応しなければならなくなる。
  • この「方法」とは、それ自体の細胞で防御壁を形成することであり、この増殖を私たちはガンと呼んでいる。

なるほど。カンジダ真菌が作る「コロニー」、そしてそれを防御するための「細胞壁」。

この「コロニー」が糖質由来のものであれば、「糖質制限」で抑制可能なわけですね。

そういえば、がん細胞は白いことが多いが、それは糖の代謝生成物である乳酸が高分子化した「ポリ乳酸」であるとの説も見たことがあります。



そして「細胞壁」。民間の食事療法では動物性たんぱく質を制限することが多いのですが、この細胞壁の増殖を抑える目的なのですね。そして抗がん剤を使用していれば、この増殖は抑えられるのでたんぱく質を摂取しても大丈夫、と。



そしてその両方を抑え、少しずつ減らしていくことが出来れば、腫瘍は小さくなっていく可能性がある、と。

具体的には、血糖値をコントロールすることと体温を高めに保つことでカンジダ真菌のコロニー形成を阻害。

そして異常増殖した細胞壁の異化代謝を促すためにたんぱく質もある程度制限、筋力トレーニングなどの激しい運動は厳禁。



これでスッキリしました。



実は、昨年の夏頃は調子が良かったのです。

腫瘍がかなり小さくなり、コロニーはかなり減り異常な細胞壁は残り、これを小さく出来れば、と試行錯誤していたのですが。

そのうちにヘルニアになってしまい、入院中の筋力低下で日常生活もままならなくなり、糖質制限などを試してみたこともあり、結果、この冬はかなり悪化してしまいました。

少し焦りすぎたようです。



今度こそ、ゆっくりじっくり、焦らずに治していきたいと思います。

2017年4月25日 (火)

がん関連本書評:子供向けの本

私は地域で読み聞かせボランティアとして活動をしており、その一環として民話の再話などもしております。

具体的には民話紙芝居を作成しているのですが、その時に注意していることは、

・絵に関しては、時代考証を徹底的に調べ、適正でないものは極力排除する。(あえて使う場合もあるが限定的)
・脚本に関しても、方言や身分による違い、風刺的意味などを調べて、適正なものを使う。

これが私の方針です。

しかし

子供だったら何を教えてもウソかホントか分からないだろう、とばかりに、ウソを書いたり、誇張・矮小表現を平気で使ったり、大切なことなのにあえて書かなかったり、という方々もいらっしゃいます。

例えばこのシリーズ本。

まんが社会見学シリーズ
https://www.kodansha-bc.com/cinfo/manga-publication-page

香だの化学繊維だのガムだのチョコレートだの…もっと重要なことがあるだろう!と言いたくなるようなこれらの本。

学校に寄贈されています。

ということは

「スポンサー」がいるんです。

さて?

まぁ、だいたい察しはつきますね。

例えばコレ。

大研究!知っておこう!がんのこと
https://www.kodansha-bc.com/cinfo/manga-publication/aflac_bc_2015/

はい、URLの最後の部分見ただけでお分かりですね。

「aflac_bc_2015」ええ、例のあの保険会社が協力しています。

まずは、ご覧になってみてください。ネット上で、フリーで閲覧可能なので。


主人公は小学生の男の子。

そのいとこに保険会社の営業社員。おじいちゃんが肺がんで亡くなったのをきっかけにがんに関心を持ち、この会社に入社したという設定。

主人公のお父さんが大腸がんになったので、いとこにがん保険の給付金の支払いを頼むついでにがんについて説明してもらうことに。

しかしその説明が。

・まずは「がんが増えたのは高齢化社会になったから」という説明
・このお父さんが40代ですが、というツッコミでようやく「昔とは生活習慣が変わったから」(最初からそう説明すべき)
・がんのリスク要因として出てくるのは「欧米型の食事で脂肪を摂りすぎてる」(大腸がんのリスクは脂肪よりもむしろ動物性たんぱく質の方が高いことを無視)
・タバコを必要以上に悪く描いている印象(喫煙率が低下しても肺がん、咽頭がん罹患者などが全く減らない矛盾を無視)

そしてお父さんの大腸がん治療。

・当然治療法は「三大療法」のみ記載(コラムには最先端のがん治療としてワクチンも載っている。まさかHPV?)
・大腸がんに関して「食事制限は一切なし」(砂糖やブドウ糖などの糖分、動物性たんぱく質などを制限して野菜多めにすべきでは?)
・大腸がんステージⅢなのに人工肛門になる可能性など一切記載なし
・がんをやっつけるゲン担ぎで「カニさんウィンナー」(加工肉には大腸がんリスク有)
・お医者さんは「正解を知っている」(ならば何故がん死亡者数が減らないのか?)
・後半ようやく「野菜・果物多め」が出てくるがやはり糖分・肉類に関する記述はない

術前放射線治療でがんを小さくし、腹腔鏡手術で切除、再発防止の抗がん剤治療。

三大療法フルコースですねw

しかし放射線治療に関しては副作用の記載が少々ありますが、手術の痛み、抗がん剤の副作用については一切記載なし。

がんの治療は長期間かかるけど、QOL(生活の質)はそれほど下がらないという印象付け。

お父さんは術前療法から長期休暇を取得。術後も定期的に通院するけど、職場では退職を余儀なくされたり上司に嫌味を言われたりすることはなかった模様。

そして主人公が「カニさんウィンナー」を食べる絵で終わり。


次はこの「主人公」ががんになる番、ってことですね。


やれやれ…こんな本が学校図書館に寄贈されているんですよ。

恐ろしいですね。


こんなのを野放しにしてはいけない、と、私自身何か出来ないかと、病児保育や学童保育などを考えたりしましたが。

いかんせん、抗がん剤の薬害で弱りきった身体では、パワフルな子供達の面倒を見ることは出来ません。

図書館に「この本を置くな!」などとクレームをつけたりする行為は、「言論の自由」の精神に反しますので行いたくありません。

しかしやっぱり何とかしたい。

同じように何とかしたい、何とかしなければ、という方は、子供達に向けて、或いは子供達の親の世代に向けての情報発信を考えてみてください。

よろしくお願いします。

2017年4月23日 (日)

医療とヨガ

二か月ほど前(2017/2)、「乳がん・がん患者のためのリハビリヨガセラピー」というのを受けてきました。

ところが

これがとんでもない代物でした。

「メディカルヨガインストラクター」であることを売りにしているインストラクターさん。アメリカにも研修に行ったとか10年やってるとか母が患ったのをきっかけにとか、プロフィールにはいろいろと書いてありました。

私は昨年秋に入院してからというもの身体が弱ってしまい、あまり動けない状態が続いており、何とかリハビリせねばと思っていた矢先でした。無料ということもあり、受けてみました。


ところが

リハビリどころか、乳がんをむしろ悪化させるような、胸の筋肉を動かす空手を模した動きや、「ため息をつく」など、リハビリでもセラピーでもなく、さらにはヨガともいえないような、詐欺的な内容でした。

しかし

ある程度予測はついてました。

その「メディカルヨガ」とやらの発祥が、インドではなくアメリカだったからです。

ユースタス・マリンズ著「医療殺戮」という本を読んでみてください。

アメリカで如何に「効果のある代替療法」が駆逐され、毒薬まがいの薬や身体状態を悪化させる療法が標準とされてきた経緯が、事細かく描かれていたからです。

フィットネスの発祥もアメリカ。スタジオプログラムを新たに作り、インストラクターを大量生産しライセンス契約をしてプログラムを実行させる。これも、各地に伝わる伝統的な武術や踊りなどを駆逐するためのもの、と言っても過言ではないでしょう。

特にフィットネスヨガに関しては、身体全体の歪みをとることを目的に、アサナの見た目よりもアライメントを正しく行う、そのためのプレパレーションも念入りに行うインド式のヨガとは違い、なんとなくヨガっぽいポーズをとれてればOK!みたいな軽いものになってます。

その結果、フィットネスヨガは本来のヨガとはかけ離れたものになりました。

メディカルヨガも、その程度のものでした。

何しろ「がん患者のためのリハビリ」と言いつつ、鬱状態を改善したいという方も参加されていました。

おそらく、腫瘍や傷痕周辺のケアや、乳がんに関連していると言われる女性ホルモン、そのホルモンバランスの改善や、むくみその他がん患者に特有な症状の改善などはハナから考えておらず、メンタル面でのケアのみを目的としたものなのでしょう。

「動いて脳内麻薬出してスッキリ、これでがん患者もハッピー!」

みたいな。これではレスミルズと大差ありません。


最近ではネット上で「月経血コントロールヨガ」というものを何度か見かけました。

月経血、コントロールできますよ。ええ、私も気付いたら出来てましたから。

しかし

「月経血コントロールヨガ」の内容はどうやら、骨盤底筋群などを鍛えるのみのものになっているようです。

これだけではコントロールなんぞできません。

まずは「生理痛改善ヨガ」からでも始めるべきでしょう。

生理痛は、必ずあるものではありません。

痛む人は、どこかに異常があるのです。生理痛はそれを知らせてくれているのです。

ヨガでそれを改善することは出来ます。

しかし、フィットネスヨガではそれをやりません。

何故なら

「痛み止めが売れなくなる」からです。

酷い人は産婦人科で低用量ピルを処方してもらっているかもしれません。

それも、ヨガで生理痛が改善してしまっては、必要なくなってしまいます。

だから、「生理痛改善ヨガ」ではなく「月経血コントロールヨガ」と銘打つのです。

「月経前症候群改善ヨガ」でも良さそうですが、何故「月経血コントロールヨガ」なのか?


まぁ…あれですよ。

前にも書きましたね。3S政策

月経血をコントロールするために、膣周辺を鍛える。

そうすると、下卑た男などはこう言ってくることでしょう。

「へぇ、じゃあその『月経血コントロールヨガ』やると、アッチの方の締まりが良くなるわけ?www」

ヨガにこういうイメージを持たせたいのでしょう。

アホらしい。

「フィットネス」って大概そんなものです。真面目にやるとバカを見ますのでお勧めはいたしません。

2017年3月10日 (金)

がんの余命宣告

お久しぶりです。

しばらく創作活動をしていたのでブログの更新が出来ませんでした。ぼちぼち更新していこうと思います。

さて

こんなツイートがありました。

https://twitter.com/Katsumata_Nori/status/840018087197982722

子宮体がんステージ4で、手術、化学療法をきちんとやると、がんが消えるということは、よくあることです。フユージョン細胞療法を併用したというのですが
それで効果があったと言えるのでしょうか?こういったインチキな医療広告に注意すべきです。 http://ow.ly/Xew4309Lsfn

そのリンク先はおそらくこちら。

https://www.facebook.com/fusioncell/posts/1572024019476425

【子宮体がんステージ4b(50代女性)】
 2015年暮れに「余命3ヶ月」という状況から、フュージョン細胞と抗がん剤治療の併用で、「がんが消えちゃったね」と主治医からいわれた患者さん。余命宣告から1年以上、現在、再発も認められず、とてもお元気にお過ごしです。



ちょっと整理しましょう。

1. 50代の女性が病院に行き、医師に「子宮体がんステージ4b」であり、「余命3ヶ月」であると宣告される。

2. その女性は手術と抗がん剤治療(TC療法)を受ける。腹膜播種が残っているので。

3. そこでフュージョン細胞療法を併用。寛解。

ということらしいです。



この件で、ツイッター上でこの勝俣という医師は

「2.の手術と抗がん剤で治る!3.のフュージョン細胞療法要らない!」

と言ってるわけです。



このように、がんの治療というのは医師によって違います。がんの治療を全国で統一するための「がん対策基本法」も役に立ってないようですね。

余命3ヶ月の患者への子宮がんの治療。

ちなみにTC療法というのはパクリタキセル、カルボプラチンという二種類の抗がん剤の併用療法なんですが、パクリタキセルの添付文書にはこう書かれています。

----------
〈効能・効果に関連する使用上の注意〉
子宮体癌での本剤の術後補助化学療法における有効性及び
安全性は確立していない。
----------

怖いですねぇw

そもそも「余命3ヶ月」なら治療なんぞせずに好きなこと何でもやってもらえば良さそうなもんですが、一応治療はするんですね。何故でしょう?

ここに、がん治療の闇があります。



ここでいう「余命」というのは、身体が治療によるダメージにどれだけ耐えられるか、という意味です。



すなわち

「余命3ヶ月」というのは、「あなたの身体の状態から見て、がん治療に耐えられるのは3ヶ月ぐらいでしょう」

という意味なのです。



この余命宣告、結構当たるみたいです。

何しろ、そろそろ余命となる頃にまだ元気だったら、抗がん剤の量を増やすか、副作用の強い抗がん剤に変えればいいのです。

そうすれば余命宣告ピッタリの時期に…、ということになります。



ある医療関係者から聞いた話では、「いい抗がん剤」というのは「強い抗がん剤」という意味で、当然副作用も強いものなのだそうです。

で、患者さんが「いい抗がん剤をお願いします」というと、強い抗がん剤を大量に打つのだそうです。その結果、患者さんはすぐに亡くなってしまう、と。



最近は、抗がん剤の危険性を訴える本が沢山出てきましたので、少しは変わってきてるみたいですけどね。

前述のツイッターの勝俣医師のように、副作用が少ない抗がん剤で殺さずに寛解させるケースも増えてきているようです。

まぁ、そうでもしないと誰も病院に行かなくなりますからねw 必死なんでしょうwww



でも私はもう抗がん剤治療を受けようとは思いません。何しろ死にかけましたから。

体調はあまり芳しくありませんが、自然療法で凌いでます。がんの痛みも何とかなるもんですよ。

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Sage's Link List

  • がん対策推進基本計画
    厚生労働省が平成24年に発表したもの。これによると、治療せずに様子を見る「経過観察」はしちゃダメ!なのかな?なんで?w
  • 国立がん研究センター
    食事療法については何も載っていません。アルコール摂取を控えましょう、肥満に注意しましょう、ぐらい。

Sage's Music List

  • サラ・ブライトマン: 神々のシンフォニー
    日本盤のみボーナストラック追加。
  • 3/8にリマスター発売。
    Pink Floyd: 狂気
    まさに「狂気の沙汰」ですね。
  • Walk This Way
    RUN D.M.C.:
    エアロスミスとのコラボ。
  • Somewhere I Belong
    LINKIN PARK: METEORA
    あるプログラムでの使用曲。
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