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Sage's List

2018年6月21日 (木)

乳がんヨガ

先日、こんなイベントがあるのを発見しました。

【募集開始】乳がんヨガ指導者養成講座 つくば市

ほぉ。以前、ヨガとは言えないヨガセラピーの講師を務めた方が、今度は「指導者養成」ですと。

なーにやってんだか。

と思ったら。

乳がんヨガ」、大々的に宣伝してやってるんですね。

しかも、サイトでは「術後の回復にリハビリとしてのヨガを推進しています」とありますが、指導者養成講座へのリンクの画像には「乳がん患者さんにヨガを教えてみませんか」とあり、対象が「乳がん経験者」なのか「乳がん患者」なのかハッキリしません。

一応、サイトでの文章読む限りは対象は「乳がん経験者」のようです。おそらく医療広告ガイドライン対策でしょう。

どうやらこの「メディカルヨガ」。こちらの本を教科書にしているようです。

メディカルヨガ-ヨガの処方箋

中古品を買って読んでみました。amazonよりヤフオクが安かったのでブックオフヤフオク店からの購入です。

この本自体は、真面目な本です。ヨガの基本も書かれているし、各症例に応じた内容は医学的根拠を伴って書いてあります。食事のアドバイスもありますし、安全にも配慮しています。

しかし「乳がん」の章はありません。

あるのは「がん」の章。第12章です。

その章の最初のページ(p200)に、ある乳がん患者さんが「慢性病患者にヨガを教える正看護婦(原文ママ)」からヨガセラピーを受けることになるまでの経緯が記載されています。

手術後の、化学療法中に受け始めたのだそうです。

次のページには「ヨガができること」という項目があり、こう書かれています。

以下引用

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ヨガを通じ、がん患者は化学療法などの治療の期間やその後のストレスを和らげ、副作用を乗り切ることができるでしょう。がん治療を受けている人は通常、力強い動きのヨガは行いませんが、ヨガのポーズはそれぞれの身体の状態に合わせて調整できます。心身回復の姿勢と簡単な呼吸法(プラーナヤーマ)は活力を与え、なおかつ、リラックス効果があり、また身体に負担をかけることはほとんどありません。瞑想やイメージ・トレーニングには、深いリラックス効果があり、不安を和らげることができます。

-----

この後、瞑想、呼吸法などのについての記述が続きます。

注目すべきはここです。

>ヨガを通じ、がん患者は化学療法などの治療の期間やその後のストレスを和らげ、

化学療法を受けていることが前提のようです。

何故か?

以前書きましたね。乳がん患者が運動するとどうなるか。

実際、p202には「痛みがひどくなったとの否定的なコメントをした人がいました。」との記述があります。

科学的根拠としては、よくある「QOLの向上」と、p203で「悪性黒色腫患者の疲労感、抑うつ感、精神的混乱を大きく和らげ、がんと闘うナチュラルキラー細胞の働きを活発にすることがわかりました。」
とあるのみです。

6年後の追跡調査で、悪性黒色腫患者のうち認知行動療法(ヨガとは書かれていない)を受けた34人のうち死亡者は3名、比較対照群、つまり認知行動療法を受けなかった34人のうち死亡者は10名。
悪性黒色腫とは皮膚がんの一種で、メラノーマと呼ばれるものです。オプジーボが適用されることでご存知の方もいらっしゃるかもしれません。

ほくろのような黒いシミが特徴。紫外線曝露と機械的刺激が影響しているのではないかと考えられているようです。

NK細胞が増えたとはいえ、6年後の死亡率が1割弱。行わなかった場合と比べて確かに減ってはいます。

おそらく、紫外線曝露が多かった方がそれを減らし、認知行動療法を行うことで免疫が改善した、ということはあるのかもしれません。

ですが、機械的刺激でメラノーマ発症された方が、認知行動療法による機械的刺激で悪化された可能性はないのでしょうか?

さらには、確か、NK細胞はただ増やしただけでは効果なかったのではありませんでしたか?

呼吸法や「マインドフルネス瞑想法」による効果はあるでしょう。もしかしたら免疫チェックポイントを改善する方向にはたらくこともあるかも知れません。それならそれで、アサナを行う前にしっかり呼吸法や瞑想法を行っておくべきです。



何故なら、p212を見てください。



「スーダ・キャロリン・ランディーンはクリパル・ヨガの指導者で、三度にわたり乳がんを克服したのですが、手術後1週間はストレッチを控えることを勧めています。また、自らの経験から、控えめにヨガを楽しむことの重要性を述べています。」



この記述からは何ともいえませんが、おそらくこのスーダ・キャロリン・ランディーンは、ヨガの指導者として働きながら、乳がんが再発した経験を持っているのではないでしょうか。

だから、自分の経験から、ヨガは控えめにしなさいよ、とアドバイスしているのではないでしょうか。



メラノーマや内臓系のがんなど、ホルモンが関連しないがんも含めた「がんヨガ」ではなく、ホルモンの影響の大きい「乳がん」患者や経験者を対象とした「乳がんヨガ」。

大病院が率先して行うのも理解できます。何しろ抗がん剤やホルモン療法などとの併用必須ですからね。併用しなければ悪化します。間違いないです。



ちなみに、他にもいろんなヨガやってるらしいですが、「メディカルヨガ」の本に出てくる「うつ病」「不眠症」「糖尿病」「繊維筋痛症」などのクラスはないようですね。

「うつ対策ヨガ」なんて流行りそうですが…

何故やらないか?反西洋医学系の人ならピンとくるでしょう。



「向精神薬が売れなくなるから」



結局、こういうことです。あー疲れた。アイアンガーヨガの本に載ってたアサナでリラックスしよう。

機会があれば、「メディカルヨガ」と「アイアンガーヨガ」の違いも書くかも知れませんが、それは、問い合わせの返事が来てからですね。

2018年6月18日 (月)

食?運動?心?

こんな記事発見しました。

がん患者と共に断食合宿へ行った結果、2年後生還者はゼロだった衝撃の経験。その理由を、今からお話しします。

私もマクロビ嫌いではありませんし、このサイトの記事はよく読みます。FBで流れてくるので。

しかし、この記事には反論させていただきたい。

>食と体と心、この3つのバランスがしっかり取れないと本当の健康にたどり着きません。

それはわかります。

が、乳がん患者6名を連れての断食合宿を行ったとのことですが。

>この後2年の間に全員が亡くなりました。

は?

>「大変申し訳なかった、言ってなかったが、彼女たちが治らないのはわかっていたんだ!」
>「え、わかっていたってどういうことですか?」
>「彼女らは、自分で治そうとしていないんだ、私(医者)に治してもらおう、薬が、サプリメントが治してくれる、そう思ってる。」
>「まして、がんになった事自体、人のせいにしている、自分は悪くない、あの人が私をいじめるから、責めるから、いや遺伝だ、体質だ、だからしょうがないんだ、なんて思っている。」

ふーん。

っていうことは、がんになったことを「今までの食事のせい」にして食養生しても断食しても、「全く効果がない」ということですか。


違うでしょ?

指導が間違ってたんでしょ?

メンタルが原因なら、何故、徹底的にカウンセリングしないんですか?

合宿なんだから、「逃げ」られないはずでしょ?


結局、この医師は自分のミスを患者のせいにしたんです。

酷い話。


こういう医師がいるから、断食だとか酵素栄養学が「トンデモ」呼ばわりされるのではないですか?


「運動が大事」とか言って、乳がん患者に運動させて、ホルモン大量分泌させてかえって悪化させたとか、女性ホルモン作用のある漢方薬処方して悪化させたりとか、そういうこと隠してませんか?


最近、「乳がんヨガ」ってのも出来たようです。しかしサイトにも「アメリカのエビデンスの多くが症状の改善ではなく、QOLの向上に関連したものである」ってしっかり書いてあります。

乳がんの症状の改善ではありません。


遺伝的要素が強い乳がん患者は、無再発生存率が低いことは事実です。

これを、「心の問題」にすり替えて、QOL向上が第一!と断食合宿させたりヨガさせたり。


それで再発したら、あなたがたの責任にもなるんですよ。

でも、そんなこと関係ないんですよね。何故なら


「心の問題が一番大事なんだから!文句言ってる様じゃダメ!」


なんですから。

「心の問題」、便利な言葉ですよね。



6/19 追記

IN YOUさん、2018/6/17付でこんな記事出されてたようです。

乳がんを自力で治癒・克服した私が思う、癌の弱点と、乳癌の「対処治療と根本治療の違い」について。医師のいいなりで治療方法を決めない為にできること

はいこれ、医療広告ガイドライン規制違反の「体験談」ですね。

私、同様の事例(三大療法を断り自然療法など実践)で、お亡くなりになった方の話も聞いてます。

なので、体験談など全く意味ありません。

IN YOUのライターさん、カナダ在住の方だそうで、日本語も怪しいですね。IN YOUというのは、そのあたりのチェックをしないサイトのようです。

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Sage's Link List

  • がん対策推進基本計画
    厚生労働省が平成24年に発表したもの。これによると、治療せずに様子を見る「経過観察」はしちゃダメ!なのかな?なんで?w
  • 国立がん研究センター
    食事療法については何も載っていません。アルコール摂取を控えましょう、肥満に注意しましょう、ぐらい。

Sage's Music List

  • サラ・ブライトマン: 神々のシンフォニー
    日本盤のみボーナストラック追加。
  • 3/8にリマスター発売。
    Pink Floyd: 狂気
    まさに「狂気の沙汰」ですね。
  • Walk This Way
    RUN D.M.C.:
    エアロスミスとのコラボ。
  • Somewhere I Belong
    LINKIN PARK: METEORA
    あるプログラムでの使用曲。
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